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2011年07月28日

これまでと様相は違う(後半) 〜2014年は危機であっても〜

ヨーロッパにも火種はある。 イランとイスラエルの対立に加え、最近ではリビア、シリアなど北アフリカの民主化運動など。 しかし、これらはEUがしっかりしている限り、域外への波及はないだろう。 アジアに目を向けると、アフガン、パキスタンも同様に不安定。 アフガニスタンから米軍が撤退したら、タリバン政権になる可能性もあるし、かつてのロシアの代わりに、中国の介入が予想される。

中国の話となると、これが「これまでと違う」一番大きな点である。 かつての2つの大戦では、中国は被害者であった。 長い中国の歴史では異例である。 清朝の末期にガタガタになり、「列強の侵略を許した」という屈辱がある。 国際政治では建前の表現しか許されないが、本音は「これまでうちを侵略したくせに、ちょっとぐらい何や」というとこだろう。 もちろん、名前だけの自治区になったチベットや、最近威圧が続くベトナム、フィリピンなどにとっては、脅威でしかない。 これも世界紛争に拡大するようなものではないが、アメリカの後ろ盾がなければ、均衡が破れる公算は大である。

もっとも中国の膨張を抑えるには、インドとロシアに頑張ってもらうしかない。 日本にとっては、これも何度も書いているが、台湾の「頑張り」が絶対に必要である。 台湾の独立はムリとしても、中国の一党独裁を打破する一つの要素は「台湾にある」とみる。 日本政府も、アメリカ同様、もう少し台湾サポートをすべきと思うが、民主党政権は逆である。 中国を唐とみなして、遣唐使の派遣しか考えていない。 民間は、といえば中国詣で一辺倒。 パナソニックは三洋をハイアールに売ってしまった。 10年後か20年後にはパナ自身を中国に売るのでないか。 

そうなると、日本は中国の属国になってしまう、、、

投稿者 tadashi : 2011年07月28日 06:28

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