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2011年07月16日

技術屋の敗北 〜脱原発ムード〜

あちこちで起こっている脱原発ムードに、やっぱり国のトップが乗ってしまった。 当面自粛は当然だけど、国の将来を決めるのは「将来に生きる人々」であるべき。 アホな年寄りの決めることではない。 それに議論は、抽象的、感情的ではなく、論理的であることが肝要。 さもなくば将来に禍恨を残す。 

欧米を見ればいい。 アメリカは当然原発推進だし、フランスもそう。 ドイツの脱原発がクローズアップされるが、EUとしてみれば脱原発ではない。 ドイツで不足する電力はフランスの原発から供給されるから、原発ゼロの国とみなすわけにはいかない。 人口1千万以下の国なら、先進国でも十分原発ナシでもやっていけるが、それは日本の参考にはならない。 「インドネシアを参考にしろ」というわけにもいかないだろう。 

これから30年は福島後遺症が続くだろうが、一番残念なのはマトモな技術屋が前面に出てこないことである。 日立、東芝あたりに気慨のある奴は居ないのか。 「M9.0、津波40mでも壊れない原発の設計が出来る」という奴がいないとは思えない。 コストがどうのこうの以前で停まっている。

技術屋が沈黙を続けていると、「敗北」から抜け出せない。

投稿者 tadashi : 2011年07月16日 06:41

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