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2011年12月05日
1年半も政府不在でOKの国 〜ベルギー〜
やっとベルギー政府が発足したとか。 去年の選挙のあと、モメて政府不在になっていた。 ベルギーには2つの国があり、いまや北のオランダ系(フラマン語圏)が独立したがっている。 ならば、勝手に独立すればいいようなものだけど、最大の都市であるブリュッセルが2つの国の共通都市で、これを2つに分割するのはムリ。 今回の首相はフランス系(ワロン語圏)だから、長くは続かないだろう。
2つの国と書いたのも、「ベルギー第2の都市は?」と聞くと、北はアントワープといい、南はリエージュという。 お互い相手のことは無視している。 リエージュのTVの天気予報の写真(2009.8.20)でわかるように、ワロン地方の天気しか云わない。 もっとも小さい国で類推できるから支障はないが。
「政府がなくてもやっていける」というのは官僚国家だから。 ヨーロッパは時間の流れがゆっくりしている。 アメリカのように歴史の短い国とは違う。 日本以上に官僚国家で、融通はきかない。 政府の運営が「自動運転モード」になっていても大丈夫だった、とも云える。 しかし、政府ができたから、これからまたモメるだろう。
投稿者 tadashi : 2011年12月05日 07:23