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2011年12月06日
社会の構造改革は進行する
小泉時代の構造改革は、社会の改革が目的であっても、規制撤廃など官僚側からの構造改革であった。 副作用として「格差拡大」を招いたと論評されがちであるが、あながち構造改革のせいとは云えない。 企業努力の結果であって、小泉改革がなくても同じような状況になっていたと思う。 つまり、ラオスやミャンマーのように鎖国状態の国でなければ、社会の構造は自然に変わってくる。
TPPで移民が増加すれば、もっと格差は増大でする。 ヨーロッパをみればわかるが、手を汚す仕事は移民が低賃金でやっている。 それは需要と供給の関係である。 相対的には低賃金でも、本国に送金すれば家族が生活できるので、自然にそうなるのである。 インドネシアからの看護師は、技術職だからまだ序の口。 仕事に対する対価が見直されると、フィリピンなど東南アジアから清掃関係などでは大勢やってくるのは確実だろう。
そのとき我々日本人はどうするのか? いままでどおりにやっていけると思うのは甘い。 働き場所を固定するのはダメ。 自分の能力で働ける場所をグローバルに、すなわち、世界規模で探さないといけない。 もちろん、現地に行けば現地の賃金になる。 そういう時代が来るよ、と30年くらいまえか学生さんに云ってきたが、現実になりつつある。
投稿者 tadashi : 2011年12月06日 07:00