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2012年01月09日
ほどほどがいい 〜(続)山田昇さんを偲ぶ〜
歳は3つ違いの後輩だったが、山田さんとは妙にウマがあった。 器用なのはバンド時代からだった。 彼はザ・パールズではギターだったが、アステロイズではドラム担当になった。 渉外は得意で、ヤマハとかけあって楽器やアンプなどを「あと払い」で手に入れ、その代わり営業(?)にも精を出して1年後には完済した。
彼はバンド(アステロイズ)の夏の合宿先も探してきた。 飯坂温泉(福島)の大きな旅館に、2週間ほど宿泊させてもらった。 宿泊代はタダだけど、従業員扱いでいわゆるまかない飯。 昼間はバンド練習で、夜は宴会の席で演奏する。 宿泊客はおもに年配の団体さんなので、それ向きの曲を演奏し、最後に2曲ほどダイヤモンドヘッドやパイプラインなどベンチャーズを混ぜていた。 飯坂温泉の合宿は2年続いた。
2人の共通点は「万事ほどほどがいい」という点。 「ほどほどがいい」というのは、決してムリはしないということ。 彼は卒業後、小学校教員を3年ほど勤めたのち、あっさり辞めてカレーの店を始めた。 この店は仙台で4店舗ほどになったが、それ以上は拡張しなかった。 メニューのカレーも3種類ほど。 しかし、固定客がつくように、店舗の場所の選定には細心の注意を払っていた。 開店時に「店の名前は何がいいですか?」というので、「minimumではどう?」といったら、平仮名で「みにまむ」としてくれた。
いろんな意味で「ほどほどがいい」と逝ってしまったような気がする。
投稿者 tadashi : 2012年01月09日 06:59