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2012年05月07日

ミッテランのようにはいかないだろう 〜オランド大統領〜

社会党のフランス大統領はミッテラン以来2人目。 1981年ジスカール・デスタンを破ってフランソワ・ミッテランが大統領になったのを、日本滞在中のサカロビッチ氏とTVで見た。 当時は任期7年だったが、ミッテランは2期務めたので1995年まで14年間の長期政権だった。 背景は経済が順調だったことがあるが、今回のオランドには経済の立て直しが要求される。

任期は5年だけれど、果たして上手くいくかどうか。

5年前のフランス大統領選挙についても書いていた。 
  
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(2007.5.7) やっぱり右派が強い
予想通りフランス大統領選挙は「サルコジ」が勝った。 5ポイントから10ポイント程度の差をつけて「右派が勝つ」のがフランスの選挙の定石。 「心は左」だけど「財布は右」というのがフランス人の総意である。 「心は左」というのはアンチ・アメリカという意味も含まれている。 20世紀初頭では「アメリカなんぞ新興国にすぎない」と思っていたが、第二次大戦以降完全にフランスは没落した。

「右派優勢」を唯一くつがえしたのがフランソア・ミッテラン。 1981年現職大統領のジスカール・デスタンを、僅差であるが破って大統領になった。 当時広島を訪問に来ていたジャック・サカロビッチ(パリ大)がこのニュースを聞いて、非常に感激してたのを思い出す。 一緒に食事を取ったあとのことである。

もっとも「ミッテランが左」というのは、政党が左寄りだった、というだけで、もともとは極右から出発した百戦錬磨の政治家。 その後の政策も左右バランスをとった巧妙なものだった、がフランスでは現在も評価の高い大統領である。

さて、サルコジはどういう政策をとるだろうか?

投稿者 tadashi : 2012年05月07日 07:54

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