イブ生まれの人
(2)
(まじ話です。ノンフィクションですが、登場人物は全て仮名です。)
1月17日
小原から電話が来た。
なつみとゆみが田村の家へ手料理を作りに行ったそうだ。
以前に約束をしていて、
”約束は破れない”と言って、行った。
昨日の今日で、と小原は怒り狂っていた。
小原との電話を終えてしばらくして、
ひろ子に電話をした。ひろ子の意見が聞きたかった。
完全に田村へ傾いているようだった。
ひろ子はあきれかえっていた。
ひろ子はしきりに俺にあやまっていた。なつみの事を。
”まず禁煙して立ち直って”とひろ子は言った。
”なんで禁煙するんだよ?”と俺が聞くと、
”あたしが煙草嫌いだから”
何の関係があるんだよ?と思いながら電話を切った。
ゆみが俺に会いたがっていたそうだ。
1月18日
朝、なつみから電話が来た。
昨日の夜、電話した時の用を聞きたかったらしい。
学校から電話しているようだったので、22:00に電話してくれと
言って切った。
5時間以上話した。
途中、なつみは泣いたり笑ったりすねたりしていた。
初めにうちはやはり田村が好きなんだなと思っていた。
話すにつれ、田村は兄貴みたいなもんだと言い出した。
俺の立場は結局わからなかった。
1月21日
なつみに電話をした。受験のお守りでも買おうかと思って。
3時間ほど話した。
俺の事をどう思っているか、聞いた。
なつみは困ったとしか答えなかった。
2月2日
なつみに会った。
寺で絵馬を買って。
”悪いところにかけるとよくなるらしいよ”
と言ったら、線香の煙を、
”アタマ、アタマ♪”と言いながら彼女はかけていた。(笑)
縁結びの御神木にもお参りした。
お参りの後、
”ここは縁結びなんだよ”と言ったら、
”うそお?受験のお願いしちゃったよお”
(^_^;)教えなかった俺も悪いんだけど。
お金を崩そうと、甘酒を買ったら、中へ入って飲んでと言われ、
2人でこたつに入って飲んだ。
2月6日
家へ帰ると、なつみから電話が来ていたらしい。
なつみへ電話をして、他愛もない話をしていた。
”明日ゆみの家に遊びに行く”
という彼女に俺は、
”田村ん家にまた料理作りに行くのか?”
と聞いた。彼女は否定しなかった。
2月8日
なつみへ電話をした。
他愛のない話の後、
”どういうつもりでつきあっているの?”と聞かれた。
”田村の事があってからどう考えて行動してたの?”と聞かれた。
俺は、”未だにまじだよ”と言った。
彼女は納得した。
しかし、
”あの時みんなにあれだけ言われてこのままひっついたら、
何のためにあの時嫌な思いしたのかわからない”
と彼女は言った。
結局どうしたいのかは聞けなかった。
明日話そうということにして、切った。
2月9日
なつみに会った。
昨日の話しの続きは、なんの話しをしていたか
忘れたと言って、彼女は話さなかった。
忘れたふりをしたのかもしれない。
車でずっと話しながら走りつづけて、
なつみが眠いというので、車を停めて、
”寝てろ”と言った。
”まくらがほしい”というので
腕枕をして、しばらく寝かせた。
2月12日
なつみに電話をした。
なつみは初めて俺たちがつきあっている事を認めた。
2月18日
なつみに会った。
港の駐車場で、車の運転を教えたりした後、
海へ行った。
”一人になりたい”
彼女はそう言って、2度車を降りて外を歩いた。
帰って来ると、ずっと腕枕で寝ていた。
しばらく寝た後、キスをして、腕がまわっていった。
ある程度の抵抗があった。
大した力ではなかったけど、かわいそうになってやめた。
俺の背中に手は回っていたはずだが、怒ったようだった。
帰ってから電話をすると、
”今日から本気で付き合ってみようと思ってた”と言った。
俺がこの前電話で、
”化粧をする女は嫌いだ”と言ったから、
彼女は今日、全然化粧をしていなかった。
少し遅れてもらったバレンタインのチョコは、
煙草を吸う俺のために、チョコの入れ物自体が、
煙草入れと灰皿になるものだった。
何も言わなくなった彼女に、明日また電話すると言って、切った。
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