イブ生まれの人
(5)
(まじ話です。ノンフィクションですが、登場人物は全て仮名です。)



3月17日

なつみから電話が来た。

13時頃だったかな?

これから友達の家に行くと言っていた。

昨日、自殺すると言っていた奴が、

朝、なつみの友達に電話したらしい。全く人騒がせなやつだ。

なつみの声は全然元気が無かった。


夜になつみへ電話をした。

”私たち合わないんじゃないかな?”

”なんでだよ”


なつみは小原が嫌いで、俺は小原の友達だからだと言ってはいたが、

何か、裏がありそうな気がした。


前から約束していた、○○湖。

21日に行こうなと言っても、

やめようと言い始めた。


”あまりふざけんじゃねえぞ?”

”あたしまじめに言ってるんだよ”


何を言っても無駄な気がしたので、切った。



3月18日

なつみに電話をした。

なんだよ。完璧に明るいじゃないか。

昨日は○○湖行かないと言っていたくせに、

21日は空けといた。だってさ。

車につける小物を買ったと言っていた。


”22歳か23歳になったら結婚したい”

”その頃までつきあっていたら結婚しよう”


その頃、俺は25か6。結婚したっていい年だし、

収入も安定しているだろう。

なつみの心変わりがない限りは3年でも4年でも続くはずだ。



3月21日

○○湖に行った。

かなり疲れたね。

竜子姫はなかなか見つからなかった。

1周目にフィルムを買ったところだったのに気づかなくて

2週目で気づくなんてね(^_^;)

○○湖と竜子姫をバックに写真を撮った。

2人で写真を撮ったのは初めてだった。


帰ってから、なつみに電話をした。

俺の事を女たらしのどうのとしつこく言うので、

どれだけ思っているかを言った。

逆に重荷に感じたようだった。



3月22日

なつみから電話が来た。

明日、田村と2人で会うと言った。

話してくれただけで、わずかにでも残っている

なつみの良心を認めてやらなくちゃな。


”誰が何と言っても行くよ”


まいったね。俺との約束だったらそんな事言うかな?

疑問ではあるな。進学は県内にする事にしたのも、

誰のためだかわかったもんじゃない。


”信じないのは、あなたの勝手だからね”


嫌なセリフだ。

そんなセリフを吐かれて、それ以上反対できるほど、

俺は強くない。


”切るよ”


初めて自分から言い出してなつみは電話を切った。




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