イブ生まれの人
(6)
(まじ話です。ノンフィクションですが、登場人物は全て仮名です。)



3月23日

21時ごろ、なつみの家へ電話をした。

なつみは帰っていなかった。


22時、またなつみの家へ電話をした。

なつみはまだ帰っていなかった。


不安になった俺は田村の家に電話をした。

なつみは田村の家にいた。

明日、話しがあると田村に言って、切った。


23時、考えてみるとこのままなつみを

田村のとこにいさせていいのか?と思い、

田村の家に電話をした。

誰も出なかった。

送っていったのだろうと思った。


24時、なつみの家に電話をした。

まだ帰って来ていなかった。

田村の家に電話をした。

誰もいなかった。


俺は車を飛ばし、田村の家に行った。


叫んでも、窓に石をぶつけても、

チャイムを鳴らしても反応がない。


ベランダの支柱をよじのぼろうかと思ったが、

念のため1階のサッシを引いたら、開いた。


俺は即2階の田村の部屋へ行った。

ドアには鍵がかかっていた。




”あけろおお!!”


扉を思い切り叩きながら叫んだ。


ぶちやぶろうかと思ったその時、


ぶつぶつ言いながら田村はドアを開けた。



( ̄□ ̄;)!!



なつみはふとんに寝ていた。




”何やってんだ!この野郎!”



俺は、田村を突き飛ばした。

同時に奴が酔っ払ってやがる事にも気付いた。


無抵抗の酔っ払いは殴れない。

心の中で働かなくてもいい理性と計算が働いた。


ぶつくさ言う田村を他所に、

なつみを引っ張り出し、

なつみの家の近くまで連れ帰った。


なつみはかなりしょげこんでいた。

叩こうかとも思ったが、一度目だからとりあえず許した。


なつみは、俺が

”2度とこんなまねするな”

と言ったら、

”うん”

と言った。俺はそれを信じた。


なつみに、”田村とけんかしないで”と言われた。

俺は

”努力する”

と答えた。



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