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発責 大館市東台6-5-83 鷲谷豊
北羽歴史研究会 会報 NO.210 2009(H21)年4月1日
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4月 実地研修会を実施します。
■ 4月23日、春の実地研修会を開催します。(通算第47回め)
テーマ・米代川流域川運と檜山城史跡日和山公園等。
出発、23日午前9時…大舘市中央公民館より出発。
帰着、午後5時頃予定。
・ 行程予定 大舘→大巻船場跡 →北畠氏後裔故地(黒沢)→道の駅・コンビニ→
荷上場→二ツ井・佐賀藩墓地(清徳寺)→鎧神社 → 切石船場跡・兜神社 → 鶴
形(安東氏の海蔵寺・釣潟神社、鶴形船場跡)→ 能代へ、公園昼食(日和山・唐
船番所跡・景林神社・五輪塔など)→ 檜山城址、浄明寺浅利首塚、多賀谷居館跡、
北畠氏茶臼館ほか。 以上概略(情況により一部変更もあるやも、了知おき下さい。)
○参加費2,500円(但し昼食は各自による)
○参加申込みは、金沢事務局長宅へ42−3929。
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■ 3月19日の学習会終了
テーマ1の柴田次郎講師の主題は、「南北朝時代と奥羽(陸奥)の歴史」(副題・
津軽浪岡御所について)で、レジメA4が2枚と資料A3-3枚がテキストに配布され
た。レジメに添い資料を参考とし説明があった。主項目、鎌倉幕府の滅亡、建武の
新政と南北の対立、奥羽有力武将の動向@北畠氏の登場A津軽地方についてB津軽
浪岡御所(天正6年大浦為信によって落城する)…などとなっております。
テーマ2「藤原泰衡の兜神社・鎧神社・錦神社のこと」(担当鷲谷)については資料
B4-5枚。内訳は池端宣夫氏資料(響村郷土史引用)2、大舘市史比内町史引用1、
菅江真澄の「にえのしがらみ」「みかべのよろい」抜粋資料2枚。内容を読み合い
つつ伝承の受け留め方と史実の認知はどうなのか?を研究課題提起とした。
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■ 風の松原 能代で強い浜風による被砂被害に対して砂防対策が唱えられたのは1670
年寛文の頃からという。1711年回船問屋越後屋太郎右衛門が自費で黒松植える。1797年郡
方砂留吟味役栗田定之丞が植栽。1822年から役職賀藤景林、1833年天保には76万本植付、
景林の息子景琴は1858年安政まで30万本を植付る。それらが現在に引き継がれ日本最大
規模を誇る松林という。東西幅1Km南北総延長14km、いまや700万本の見事な松林になっ
ている。全国的に類例のない雄大な景観という。故に愛称「風の松原」と名付けられた。
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■ 藤沢周平『雲奔る』からみる幕末維新 金沢記
激動の幕末維新を勝者の側からだけでなく、敗者として消えていった人達をも見ること
が、この時代を立体的に考えることにつながることだと思う。この小説は、NHK大河ドラマ
「天地人」の、そして戊辰戦争で仙台藩とともに奥羽越列藩同盟の主導藩であった米沢藩
の下級武士雲井龍雄(本名小島龍三郎)の生涯を書いている。米沢藩は鷹山以来、治教一
致を藩政の基礎としたため藩校興譲館出身者が藩政を担って来た。この興譲館の俊英とし
て江戸に出て、独自の攘夷論者安井息軒の三計塾に入塾。たちまち頭角を現し塾頭になり
活動の足場をつくった。
この塾には長洲の桂小五郎・広沢真臣・品川弥二郎などが在籍していた高名な塾であっ
た。かの世良修蔵もかっは塾頭であったという。この小説では雲井と合っている。著者は
荘内出身であるが悪くは書いていない。 その後雲井は藩の探索方として京の情勢を収集。
戊辰戦争では両毛(群馬・栃木県)で前橋藩等を動かし新政府軍を会津と挟撃を策し失敗
する。その間会津藩討伐を進める薩摩藩に憤り「討薩の激」を起草する。
明治になり藩の代表として集議院(公儀所)に出仕するが、過激な言動から「米沢の賊
魁」と呼ばれ議院を追われた。没落士族の窮乏を見かね「帰順部局点検所」を設立し政府
に救済を訴えた。 折から没落士族の不穏な動きや長洲諸隊反乱事件・百姓一揆の続発す
る物情騒然とした社会状況だったことから政府転覆を策したとされ明治3年12月斬首、
梟首(キョウシュ)された。27歳であった。 同じく勤皇秋田藩権大参事初岡敬治が処刑され
たのは翌4年12月である。 薩長藩閥政府に反発し、勤皇藩も賊軍藩も東北諸藩は悲運
に沈んでいったと言える。明治維新の変革の痛みは後付けではいろいろ論ずることが出来
るが、当時代人にとっては生やさしいものではなかったのである。 終
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■『仏教基礎知識・仏教用語』学習会資料 〜 田中實氏が冊子作成
このほど作成の冊子はB5版、仏教基礎知識が12頁、仏教用語が19頁、釈迦の生涯が4頁、
計35頁。原本活字版の抜粋コピーなのでかなりの文章量で「仏教ダイジュスト」と言って
よいかも…ご研鑽に脱帽し、冊子冒頭の田中実氏の弁を紹介します。……「大みそかに除
夜の鐘の音を聞きながら新年を迎え、春と秋の彼岸や夏のお盆にはお寺参りをして先祖を
供養する。昔も今も各地で繰り広げられる、目にする光景である。 私たちの暮らしに深
く根をおろし、また一族や歴史の象徴として、心のよりどころとして敬愛され親しまれて
きた「菩提寺」である、仏の教えがもっと身近であり、お経は私たちが人間として生きる
道を指し示されたものであります。今回秋田魁新報社が発行した「秋田のお寺」より、仏
教の基礎知識及び仏教用語等を抜粋し、皆さんの生活の一助になれば幸いです。」 w
■ 日景比内氏、平成21年4月1日付、大舘市功労者表彰おめでとうございます。
■4月に入り春本番??定年退職の方も多数是有、各位に歴研再人生を推奨方宜しくお願いしたい。
積雪ゼロは3/18でしたが24日又積り31日まで渋とい残雪でした。先号積雪誤記cmが正解。wa
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