Solaris9 x86インストール覚書 |
下の方の暗くなっている部分は実際の画面では見ることが出来ません(^^;
Solaris9 x86 8/03
Installation、Software 1/2、Software 2/2、Languages、Software Companion CDCPU AMD MobileDuron 800MHz
M/B Soltek SL-75DRV (KT266) BIOS ver.K4.1
Videocard Radeon7000
FDDなしhostname cocoloo
Solaris9はAMD系のチップセットでも大体動くらしい。KT333やKT400、nforce2でも動いたとか。しかしKM266ではCD起動でPanicを吐いて動かなかった。リコー製のコンボドライブが合わないのかもしれないが、面倒なので検証はしてない。今回は東芝製のゴミ寸前の4倍速CDを使った。
CPUはMobileDuron800MHzをFSBと倍率を上げて1.2GHzで動かしている。ただしSolarisから電源管理が出来ない。ソフトウェアで電源オフが出来ない、スリープでモニタ出力をカット出来ない、サスペンドに入らない。まあそのへんの追及は後回しで。
HDDはIBMの14GB。先頭3GBにWindows2000がNTFSで入っていて、その次の512MBにFAT32で共有パーティションを作ってある。ふたつ目のパーティションをSolarisからマウントする時のデバイスファイル名は"/dev/dsk/c0d0p2:d"。先頭がp0だからp1みたいな気がするが、p1は物理パーティション、p2はその中の論理パーティションで、論理パーティションの方を指定しないとマウント出来ないらしい。なんでかは知りません偉い人に聞いて下さい(^^; NTFSがSolarisから読めればそれが一番楽なんだが。
インストールは"Installation"からWebstartでも"Software 1/2"からInteractiveでもどちらでも。今回は馴れもあるのでとりあえずSoftware 1/2から。
ビデオカードはRage128/Radeon 16-32MBで自動認識されるので解像度・色数とモニタを指定するだけ。NICはRealtek8139の載ったPCIカードで。ドライバを入れないと認識しないので、インストール時にはLANの設定はしない(Solaris9ではNICが検出出来ない時はLAN設定シーケンス自体が飛ばされるので意識する必要はないけど)。ドライバはRealtekのサイトに置いてある(Solaris7-8用と書いてあるが9でも動く)。問題はドライバを入れないとネットワークが見えないので直接は落として来られないことで、FDDがあれば他のマシンで落としておいて持ってくればいいが、今回FDD無しなので前の方にWindowsと共有パーティションを作ってそこを経由で持ってくるようにした。Windowsが必要なければISO9660フォーマットのCD-Rに焼いておいてもいい。Intelや3Comのチップ搭載のやつならたぶん自動的に認識してくれる。VIA製他のドライバも見かけた覚えがあるけどどこだか忘れた。
スライス配置は自動にするとルートの割り当てが少なくて、後でSoftware Companion CDを入れようとすると容量が足りないと怒られるので、/expart/homeなんかは消してswap以外の全容量を/に割り当てる。
Solaris8まではHDDのDMAは無効がデフォルトだったけれどSolaris9では有効がデフォルトになっている。ところがそれだと今回のマシン構成では1枚目のインストールが終わって再起動した時に立ち上がらなくなってしまうので、再起動直後にescキーを押してDevice Configuration Assistantに入り、Boot Solaris→Boot Tasks→View/Edit Property Settingsで"ata-dma-enabled"の値を0にする。たぶん最近のマザーボードやHDDならデフォルトのままで問題なく通るはず。
Languagesまでインストールが終わったら再起動後ログインし、コンソールを開いてRealtekのドライバをインストール。インストールしたらコンソールからsys-unconfigする。再起動したらNICを認識しネットワークの設定を求められる。
Solarisは相変わらずDHCPを有効にするとホスト名が"unknown"になってしまう仕様が直ってない。会社や学校のネットワークでDHCPを使わざるを得ない環境でない限り、IPは固定で決め打ちにしておいた方が面倒が無い。どうしてもという場合はこっちの対応策と、さらにここの3.2のスクリプトを参考に/etc/hostsへの反映をする(これももう少しスマートに、/etc/nodenameを書き換えればhostsにも反映できるようなスクリプトが書ければいいのだけれど、残念ながら私にそんな能力はありません(^^; 偉い人作って下さい)。
Software Companion CDはデフォルトインストールで。GNUgccとかGNUmakeとかGNUtarとかが全部入る。しかしインストール先が/usr/sfw/binだったり/opt/sfw/binだったり/usr/ccs/binだったりでしかもそのままではPATHが通ってないので、/etc/profileにPATHを切っておく。MANPATHも。
インストールが全部済んだらRecommended Patchのクラスタも当てておく。Solaris9 x86のMUは8/03版には必要ない(2003/9現在)。
Mozilla
/etc/profileに環境変数LD_LIBRARY_PATHを作って/usr/lib、/usr/sfw/lib、/opt/sfw/libをつけておく。/usr/dt/binからmozillaにリンクを張っておく。ターゲットを"smozilla"にしておくとGNOMEからの起動が楽。Acrobat Reader
Solaris x86用には4.0.5英語版までしかない。Adobeのサイトから本体と日本語フォントパッケージを落としてきてインストール。インストールしたら/usr/dt/binから/opt/Acrobat4/bin/acroreadにリンクを付けておく。Mozillaのpluginsからも/opt/Acrobat4/Browsers/intelsolaris/nppdf.soにリンクを。J2SE
インストールする前に古いバージョンを削除する必要がある。SunのJavaサイトに日本語で手順が解説してあるのでそれに沿ってやれば問題ない。MozillaのPluginsから/usr/j2se/jre/plugin/i386/ns610/libjavaplugin_oji.soにリンクを付けておく。Macromedia Flash Player
Solaris9 x86用のFlashプラグインは無いので、http://www.tools.de/solaris/flash/を参考にLinux用を転用する。左記サイトから取ってきたソースを展開したディレクトリに、Linux用Flashのアーカイブをtar.gzのまま放り込んでgmakeすれば終わり。mozillaの場所はmake installの時にDESTDIRで指定する。これで一応Flashは見られるようになるが、Flashの右クリックメニューは文字化けする。とか言ってたら2003年9月末にSolaris x86用のFlashプラグインが出ました。ここから。落として展開してブラウザのPluginsフォルダにコピーするだけ。ntpクライアント
/etc/inet/の下のntp.clientをntp.confとしてコピーしてmulticastうんたらの行をコメントアウトし、"server (適当なntpサーバ名)"の行を追加する。/etc/inet.d/xntpdをstartさせるか、システムを再起動すればntpクライアントが動作する。不要なサービスの停止
sendmailとかNFSとかはいらないので止める。KT266(VT8233)AC97オーディオドライバ、PS/2ホイールマウスドライバ
ここにあった。これでかなり使える環境になった。X
標準のままだと表示できる解像度が1600x1200までの上に表示領域がどう調整してもズレるので、ここからSolaris XFree86 Video Drivers and Porting Kit 4.2.0というのを持ってきて入れてみる。これでズレなくなった。さらにここを参考に1920x1200の表示に挑戦してみる。/usr/X11R6/etc/devdata/SUNWaccel/boards/xf86/ati.xqaの[RESOLUTIONS]と[DESKTOPS]のエントリにそれぞれ1920x1200を追加して保存した後、いったんログアウトしてコマンド行ログインし、kdmconfigを立ち上げると、ちゃんと解像度で1920x1200が選べるようになっている。が、実際に表示させてみると何かおかしい。縦方向が1440になっている上に下240ピクセル分にどうやってもアクセス出来ない。ati.xqaとか/usr/openwin/share/etc/devdata/SUNWaccel/etc/Xtimingsとか散々いじってみたが、VirtualScreenでスクロールさせることも出来ない。スクリーンショットを取ると見えてない部分もちゃんと入ってくるのだが… SolarisでSyncMaster240Tを使ってる奴がそもそもいなさそうで、探しても情報もほとんど見つからなくてよくわからない。一応Sunにも240TのOEMらしい製品があるにはあるんだが、どうも原則的にSparcシステムの特定のビデオカードにしか対応してないようで、ATI用ドライバは1920x1200という解像度に対応していないっぽい… 改訂版ドライバに変えてみてもダメだった。Solaris XFree86 Video Drivers and Porting Kit 4.3.0.1も試してみたけどGNOMEがクラッシュするので即外した。今さら狭い画面にも戻れないのでとりあえず下240ピクセルが使えない状態でも我慢することにする。アナログ接続じゃなくDVIだったら一発でぴったりの画面が出るような気もするが、そのためにビデオカードを新たに買ったりメインマシンと入れ替えたりする気はさすがに無い(今挿してるRadeon7000のカードも一応DVIなんだが、こいつはOSがドライバを完全に読み込むまでDVIから出力が来ないというナメた仕様で、つまりDVI接続だとkdmconfigの段階では画面を見ることが出来ないというふざけた代物なのであった)。まあPorting Kitのアップデート待ちで。samba
Solaris9ではOSをデフォルトインストールすれば入ってくる。が、初期状態では動作していないので、以下の手順で動かす。cp /etc/sfw/smb.conf-example /etc/sfw/smb.conf
/etc/servicesに書き加える
swat 901/tcp #Samba Web Administration Tool
/etc/inetd.confに書き加える
swat stream tcp nowait.400 root /usr/sfw/sbin/swat swat
以上をやったら再起動してブラウザからhttp://localhost:901/を呼んでみる。SWAT(管理ツール)の画面が出ればOK。あとはワークグループとか共有を設定するだけ、楽々。しかしうまく動かないとhttp://www.localhost.net.au/なんてサイトに飛ばされてかなりムカつく(笑)
VNC
Software Companion CDで入ってたので設定してみる。Windows側はVNCのサイトからViewerを落としてくるだけ。設定はここを参考に。/etc/servicesに書き加える
vnc 5901/tcp #VNC Server
/etc/inetd.confに書き加える
vnc stream tcp nowait nobody /opt/sfw/bin/Xvnc Xvnc -inetd -query cocoloo -once -geometry 1600x1000 -depth 24
/usr/dt/config/Xsetupに書き加える
chmod o+w /tmp/.X11-unix
後はinetdを再起動するかシステムをリブートして、Windowsでvnc viewerを起動するだけ。サーバー名の指定は「cocoloo:1」で。
これでメインのPCにSolarisの画面を出せるようになった。速度も思ったほど遅くない。VNC経由で見た方が正直綺麗だ。画面切れたりしないし。
VNCをコンソールにして本体はヘッドレスにしてしまおうと思ったが、そのままだとキーボードやマウスを繋いでいないとXが立ち上がらず、vnc viewerから呼んでも応答してくれないので、/usr/dt/config/Xserversを/etc/dt/config/Xserversとしてコピーして、最後の行0: Local local_uid@console root /usr/openwin/bin/Xsun :0 -nobanner をコメントアウトする。これでキーボードやマウスを外した状態で起動しても大丈夫。VNC経由でもホイールマウスはちゃんと使える。
GNOMEのカスタマイズ
まだnetatalk
まだapache
まだ参考にした本
Solaris8サーバ構築ガイド〜理論・実践・応用〜(秀和システム) Solaris8の頃に買った。参考にしたサイト
Solaris9とRedHatLinux9でのサーバ構築記録
solarisな生活
Resources for Solaris
Solaris x86で作るインターネットサーバー
VAIOノートでsolaris9を!
europa's free space
私的開発日誌
Solaris-x86.org
その他たくさん2003/10/13
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