PROLOGUE

彼女のことを話そう。

誰もが知ってる少女のことを。
 
僕しか知らない少女のことを。
 
僕さえ知らない少女のことを。
 
僕が愛する少女のことを。
 
みんなが愛する少女のことを。
 
そして、僕を含めたすべての人々を愛する少女のことを。
 
少女の名は北原莉奈。
 
みんなが知っている歌姫である。