ホーム>オマージュ・ゴッホ>切られた四本のひまわり>二人の椅子>壷のひまわり>壷のひまわり(2)>贈った作品>夜のカフェテラス>ゴッホ一番!>はね橋>贋作
この三作品で、贋作がありますどれか、わかりますか?
今、真作として確かのは、左端の『僧侶になった自画像』だけです。日本に憧れたゴッホが丸坊主になっています。この作品は、ポール・ゴーギャンに進呈されたと伝えられます。今は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ケンブリッチのハーバード大学のフォッグ美術館にあります。1888年9月にサンレミにて描かれたとされており、大きさは62×52cmです。この作品は、雰囲気とか凄く好きです。是非一度観てみたいのですが、場所が場所だけに一般人が入れるのでしょうか?
右端の作品は、ジュデット・ジェラールが左端のゴッホの作品をもとの、1897年頃に模写したものです。彼女は、自分が模写したものが、本当のゴッホ作品として、取り扱われていたことを知って、ショックを受けたそうです。確かに似ています。以前にゴッホ美術館に行った時、まだ20歳にもなっていないと思われる少女が、ゴッホの作品を模写していました。それが、あまりにも上手く、奇麗でした。本物より、美しかったです。「これは、かなわないなあ〜」というのが、実感でした。
中央の作品は、ワシントン・ナショナル・ギャラリーにあるゴッホの自画像とされている作品です。1889年8月末のサン・レミ時代に描かれた自画像2点のうちのひとつとされています。作品の大きさは、57×43.5cmで、キャンパスに描かれた油絵です。ただ、この作品は、小林英樹さんが書かれた本の『ゴッホの証明』中では、顔の形、ありえないパレットの持ち方、パレットに出された絵具にゴッホが使わないブルーがあることなどから、贋作としています。読み応えがある本なので、良かったら皆さんも是非読んでみてください。下記に本の写真を掲載します。情報センター出版局というところから出されてます。
実は、フェルメールを追って、ワシントン・ナショナル・ギャラリーに行った時、私この作品を観ています。ところが、全く印象に残ってませんでした。本を読んだあとに、気になって写真・ビデオを見直してみました。すると、ビデオに何と、沢山のゴッホ作品の中に、この作品はありました。(○o●;)です。フェルメールだとこんなことは、まずありません。ゴッホ作品は、沢山観ると麻痺してくるのでしょうか?前にも書きましたが、ゴッホ作品は真作の中にも、確実に出来不出来があります。「この時は、いまいちだったんだな〜」で、見過ごしてしまうんです。
日本に戦前に入って来た作品には、結構贋作があったみたいです。大原美術館のものも贋作と言われています。そういう中では、真作であったにもかかわらず、第二次世界大戦で、焼失した『ひまわり』は、本当に残念でした。ひまわり関係では、多分違うと思われるのですが、損保ジャパン東郷星児美術館の『ひまわり』を贋作の疑いがかけられてました。『三幅対』を作成したあと、さらに、ひまわりを作成しようとした時に描かれた作品とされていますが、ゴッホがそうしようとした、すぐあとに精神発作をおこしたため、本当にその時に作成されたか明らかでないこと、他の4作品にある壷にゴッホのサインがないことなどから、贋作の疑いがかけられてます。このことは、ー闘う画家ーゴッホに書かれています。下記に掲載しておきます。本の詳細は、ゴッホの参考書をお読みください。
皆さんの、ゴッホの『贋作』について、意見を聞かせてください。