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絵画芸術
「絵画芸術」は、フェルメールが亡くなった時に、婦人・カタリーナの手もとにあった貴重な作品のうちのひとつである。他に、「真珠の首飾りの女」がある。私は、後者の方が好きです。
ただ、この作品は、道徳的なテーマを描いたもの、教訓画=「寓意画」の頂点と言える作品だと思います。そういう意味では、大切な作品で、どの本を読みましても、その位置づけは高いものです。
面白みには欠けると思います。例えば、モデルの娘さんは、月桂冠をかぶり、右手にトランペットと左脇に黄色の本をを持ってています(そんなに沢山持って大丈夫)。でも、彼女は、女神らしいです。
この絵にも、5箇所Catch eyeしました。探してみてください。
答(絵画芸術)
フェルメール(Vermer)の自画像とされている、この手前の男性は、慣れた手つきで、イーグルのカンヴァスに向ってます。この背中からは、やはり、寂しさより、「頑張るぞ!」というものを感じます。そこで、私は思いました。妻・カタリーナが苦労して、手元に置こうとしたのは、この夫の背中姿のためだったのではないでしょうか?彼女は、いつも2階のアトリエで描いてる夫の背中をみつめていたのでは、ないでしょうか?そこには、言葉ではあらわせない愛着が、この絵に彼女はあったと思いたいです。仕事に熱中する男の背中は、かっこいい!ただ、この作品以降、色々な諸事情で、フェルメール自身が恵まれない環境になり、秀作があらわれにくくなったのは、事実みたいです。
この作品をCatch eyeすると、キャンバスに描かれているのは、月桂冠です。ということは、フェルメール自身が描きたかったのは、何かの讃歌であることは間違いないです。
この作品は、ウィーンにあります。頭が悪く、絵のことにも疎い、私の解説より、素晴らしい解説をされているホームページがありますので、今度是非紹介したいと思います。
先日メールで問い合わせして、フェルメール美術館の管理人Qさんの了承が得られました。このホームページの絵画芸術の解説は、素晴らしいです。是非ご覧になってください。
次は、「真珠の首飾りの女」について述べます。
(2002年5月28日作成 5月29日加筆 6月9日加筆 8月28日修正)
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