西山神社(妙見宮)

西山神社
 長崎聖堂の学頭で唐通事であった盧草拙が中国から持参し、寛文年間(1660年代)から祀っていた北辰妙見尊星と、諏訪神社吟味役・村田四次郎が祀っていた妙見尊神を祭るために、長崎奉行石河土佐守の許しを得て1854年(享保4年)に社殿を完成し、西山妙見社とよばれました。
 明治2年、神仏混淆禁止令により、西山神社と改称された。地元の人からは「西山の妙見さま」と呼ばれ、親しまれています。
(唐通事とは、中国語の通訳で、江戸時代には中国文化の輸入に貢献しました。)
社 殿
 天之御中主大神、高皇産霊大神、神皇産霊大神の造化三神が祭られています。
 社殿には妙見様の使者である白蛇や龍の絵や絵馬が数多く奉納されています。
緋寒桜(長崎市指定文化財)
 1897年(明治30年)1月に植樹された緋寒桜。胸高幹囲約1m、樹高約7m。
 普通、寒桜は2月上旬、旧暦の元日ごろ開花するため、元日桜ともいわれますが、この寒桜は1月上旬に開花し、2月上旬に終わります。
手水舎
 神社の周囲に椎の木が多くあったことから、「椎の木の水」といわれる長崎の名水の一つ。昔は酒造りにも使われていて、今でもお茶に使われています。かっての大干ばつにも枯れることなく清水が湧いていて、町の人を救ってきました。。
 1810年(文化7年)から長崎奉行所にこの水が引かれていたこともあり、水道発祥ともいえます。
ザボン
 1667年(寛文7年)、唐船船長・周九娘によりジャワから持ち帰ったザボンの種子を譲り受けた草拙が、境内に播いたものが成長したもの。
 その元木の種子が各地に播かれ、長崎近郊、島原半島、鹿児島地方に広まり、「長崎ザボン」の発祥となりました。神社階段下にあるこのザボンの木は、4代目にあたります。
所在地長崎県長崎市西山本町8−18
 西山神社
電 話095-823-1378
アクセスバ ス:西山郵便局前から徒歩5分
電 車:諏訪神社前から徒歩10分

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