二胡の税関通過について
〜ワシントン条約とCITES〜

[ワシントン条約とCITES] [過去の体験談]


二胡を中国で購入し日本に持ち帰るには、税関を通過するためのある書類が必要になります。
この書類がないと、日本の税関で二胡の蛇皮を剥がされてしまいます。
ここでは二胡を無事に日本に持ち帰るための手続き方法を紹介します。

<しおり> (すべてこのページ内です)
【ワシントン条約とは】
【CITESの手続きについて】
【皆さんから寄せられた情報・体験談〜2005】
【皆さんから寄せられた情報・体験談〜2006】
【参考になりそうなサイト】
【台湾での手続きの場合】
【日本から二胡を持ち出す】
【お願い】




ワシントン条約とは


ワシントン条約とは、絶滅の危機にある動植物の輸出入を規制をしている国際条約です。
日本はこの条約にのっとり、絶滅の危機にある動植物の入国管理に厳しい処置を行っています。(象牙などは有名ですよね?)
二胡の蛇皮もその一つで、蛇の仲間でも蟒蛇(うわばみ、大型のニシキヘビ)の皮は、日本への持ち込みが禁止されています。
日本の税関で二胡が見つかれば、皮を剥がされ、二胡の命は終わってしまいます。
ただし、中国国内で中国政府が発行するCITES(サイテス:瀕危野生動植物種国際貿易公約)の書類を取得すれば、税関を通ることが出来ます。
中国で二胡を買う際お店の人に「CITES? そんなものはいらないよ。」と言われても、それは中国国内だけの話ですので、入出国予定の人は必ずCITESを取得して下さい。

ネットや口コミで
「○○空港はCITESがなくてもフリーパスで通れた」
という情報がよく流れていますが、それはたまたま運が良かっただけ。
マネしてCITESなしに強行突破を試み、摘発されて蛇皮を剥ぎ取られるハメになっても、それは100%自業自得です。
特に2004年春は、二胡の不正輸入(CITES無しの国内持込み)が全国新聞のニュースでたびたび取り上げられ、それ以降各地の空港税関で摘発が強化されています。
中国から二胡を日本に持ち帰るなら、必ず中国でCITESを取得し、日本の空港税関で正規輸入手続きをしてください。

CITES = Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora




CITESの手続きについて


以前は各地の弁公室で手続きし、即日〜数日で書類の取得が可能でした。
しかし、2005年6月1日以降手続き方法が大きく変更され、北京の弁公室でしか手続きできなくなってしまいました。
取得日数もおよそ一ヶ月となり、数日間の中国旅行でのCITES取得は難しそうです。
手続き方法などはたびたび改正され、現場の対応も流動的ですので、体験談や情報をお持ちの方はぜひご連絡ください。
(掲示板かメールフォームにてお願いします。)


CITESの手続きについて(0508現在)
【申請機関】
 国家瀕危物種進出管理弁公室受理処
 〒100000 北京市和平里東街18号
 TEL:010-8423-8896
 FAX:010-8423-8897
 下記必要書類を郵送。FAXでも可という情報も。

【必要書類】
(1)パスポートのコピー
(2)二胡収蔵証のコピー
   (二胡収蔵証は二胡購入時にお店でもらうこと(有料))
(3)領収書(発票)のコピー
   (公的フォームのレシートであること。)
(4)允許進出口証明書申請表
   (弁公室ホームページ http://www.cites.gov.cn から
    ダウンロードし、必要事項を記入する。)
(5)原産地証明書
   (二胡を造った工場が発行するもので、
   「蛇皮の原産国、及び、野生か養殖か」を証明する書類。
    二胡購入時にお店でもらうこと(有料))
(6)二胡がほしい理由を書いた申請書
   (書式自由。下記「昆明」の体験談参照。)

【必要期間】
20日間(申請者に通知書が郵送される)
休業日と郵送日数は含まれないため、実質1ヶ月ほど見ておくこと。

【受領方法】
郵送されてきた通知書と、手数料(200元)を持って
最寄の弁公室事務所に出向き、CITESを受領する。


中国国内の商店で二胡を買った場合、商店が独自の証明書をつけてくれる場合があります。
しかしこれは正式書類ではないので日本の税関は当然通れません。
必ず正式なCITESを取得してください。

なおCITESの申請に必要ですので、二胡購入時に商店で必ず 「領収証(発票)」「二胡収蔵証(有料)」「原産地証明書(有料)」 をもらってください。
(中国の領収証には、お店独自のレシートである「収据」と、公的フォームの決まっている「発票」があり、「収据」では拒否された体験談も寄せられています。)

一度に手続きできる二胡は、2004/07現在で2本まででした。
可能本数はたびたび変わりますので、複数本手続きしたい人は、あらかじめ弁公室に問い合わせてください。

CITESの書類には有効期限(30日? 60日?)があります。
期限が切れてしまうと書類が無効になりますので、帰国する日にちを考えた上で手続きして下さい。
期限もたびたび変わりますので、気になる人はあらかじめ弁公室に問い合わせてください。

日本帰国時、税関でCITESを提出したら、必ず本人控えを返してもらってください。
今後日本から二胡を海外に持ち出すとき、税関での手続きでこのCITESの番号が必要になるかもしれない、という情報も一部で流れています。





皆さんから寄せられた情報・体験談〜2005


2005年6月から、CITES手続き方法が大きく変わりました。
新手続き方法について、皆さんからお寄せいただいた情報・体験談をご紹介します。


<メールでいただいた体験談@上海>(2005年06月現在)

今現在、上海にいて、二胡を購入したものです。
日本への持ち帰りについて調べていてこちらのサイトにたどり着きました。

勉強して、よし!と思い、本日上海弁事処に行ってきたのですが、なんと、6月1日から北京以外の弁事処では受け付けないことになったそうなんです!

私は二胡自体は先月に買っていたのですが、お店の方に登録すると楽器を出せなくなると言われていたので、ぎりぎりにしようと思っていたのです。
それが裏目に出た形になってしまいまいした。。。

今、楽器自体を返品するか、ほかの友達に日本に帰国するときに持ってきてもらうかを考えますが、購入から一ヶ月経っているということで、返品は難しいだろうと言われました。

明日お店に赴いて見ますが、あまりにショッキングなことでしたので、お知らせしようと送らせていただきました。
きっと、こちらのサイトを見て準備してから行こうと思っている人が多いだろうと思われましたので。



<メールでいただいた体験談@上海>(2005年06月現在)

 現在上海に住んでおります。
掲示板でCITESの制度が変わったことを知り、上海の農林局に確認を取ったところ、北京でしかできない、そちらに電話をするように言われました。
上海の日系引越し業者に尋ねると、情報を知らなかったようで、さっそく調べてくれました。

 手続きは厳しくなって、なんと1ヶ月かかるようです。
旅行者が買って帰るというのは無理になってしまいました。
必要なものの中に二胡本体がぬけていたので、郵送でできるのかもしれません。
パスポート、収蔵カード等従来必要だったものに加え、必要書類はホームページでダウンロードできるということですが、もちろん中文ですし、引越し業者も難しい手続きだといっていたので、北京以外の人が個人でやるのはたぶんたいへんでしょう。


【続報を送ってくださいました】(2005年06月現在)

 中国人の二胡の老師が上海、北京の農林局等に電話して、CITESの手続きを調べてくれました。

1、HP上にある申請書をダウンロードし記入、
2、パスポートのコピー、
3、二胡収蔵証のコピー、
4、領収書コピー、
5、二胡の皮が野生であるか、人工飼育のものであるか、原産国を記入、(これはお店で聞く)

以上を北京に郵送すればいいそうです。費用は不明。やはり20日間かかるそうです。
二胡本体を郵送する必要はないようです。

申請書がでているHPがどれなのか、調べていますがよくわかりません。
日通の人にも同じようなことを聞いています。
正確な情報でなくて、ごめんなさい。


【さらに続報を送ってくださいました】(2005年06月現在)

 6月21日付けで上海の日本領事館のホームページに、二胡のCITES手続きに関する情報が載っています。
http://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/life/new050621-j.html
でも、中国の申請書をダウンロードするHPがうちのパソコンで昨日からやってみましたが、出てきません。
北京の日本大使館宛てに、1週間ほど前に大使館、領事館の二胡の情報を更新してほしいという内容でメールを出しておいたので、それで更新してくれたのかもしれません。
私のまわりでも、二胡を夏休みの帰国の折に持って帰ろうとしてあきらめた人がいます。
手続き麻煩そうです。



<メールでいただいた体験談@昆明>(2005年06月現在)

もしかしたら、もうすでに情報が流れているかもしれませんが、六月一日に規制が変わったことにより、手続きに大幅な変更がありました。
すでに書かれている通り、北京でしか手続きが出来なくなりました。

また、工作期間は一ヶ月、証明書発行に、さらに五日がかかるとのことです。
ただしこちらは、北京事務所に直接問い合わせたわけではなく、北京林業局のホームページに書いてあった情報なので、未確認です。
(また数日後に、確認を入れるつもりです)

ただ、北京事務所でしか証明書を発行できなくなったというのは確かですが、直接北京へ行く必要はないそうです。必要書類を、北京事務所までファックスすれば、証明書は発行してくれるようです(証明書は恐らく郵送ですが)。
こちらは北京事務所に直接問い合わせた内容なので、確かかと思います。
ただし、必要書類に、変更がありました。

1、パスポートのコピー
2、収蔵証のコピー
3、発票(正式なレシート)
4、記入済みの、允許進出口証明書申請表
  (こちらは林業局のホームページでダウンロード可能)
5、原産地証明書

新たに加わった書類が、5項目目の、「原産地証明書」です。
これは、二胡を造った工場に発行してもらわなければならない証明書です。
内容は、
「蛇皮は中国製か、あるいは輸入したものか」
「蛇は野生のものか、養殖したものか」
といったもの。
現物は未確認ですが、私も現在、取得のため工場と連絡をとっているところです。

ただ…今日、連絡を取った限り、取得には相当な困難がありそうです。
今日電話した時点では、証明書は発行できない、と突っぱねられました。
私の二胡はもともと収蔵証のない二胡で、北京事務所が収蔵証を発行してくれたのですが、工場の人が言うには、その収蔵証の、本来なら工場ナンバーが入っているはずの「制造商(Producer)」の部分が空欄になっているので、その二胡が自分の工場のものであると証明できない、というのです。だから原産地証明書も発行できない、と。

ということは、おそらく、もともと収蔵証がついていた二胡ならば、原産地証明はそう難しくなく手に入りそうです。 ただ、収蔵証がもともとなかった二胡については、工場によって、対応がかなり変わってきそうです。

長い口論のすえ、工場が最終的に出した結論は、二胡を売っていた楽器店の人が、工場と直接連絡をとり、確かにこの二胡がこの工場で買ったものであると証明できたなら、証明証を発行する、でした。
来週、楽器店の人にお願いする予定ですが、その結果はまた連絡いたします。
とりあえず、ファックスが可能だとのことなので、必要書類さえそろっていて、一ヶ月という時間の余裕さえあれば、サイテス取得は決して難しいことではないようです。

以上が、新しく手に入った情報でした。
もし重複していましたら、申し訳ないです(>_<)


【続報を送ってくださいました】(2005年08月現在)

つい数日前、サイテスの取得に成功しました!!
長い道のりでしたが、これもにこにこ通信さんの情報のおかげです。本当にありがとうございました。
以下、続報を報告させていただきます。

工場の原産地証明書は、結局、
「二胡本体を工場まで郵送し、工場の人に直接二胡を見てもらい、確かにその工場の二胡であることを認めてもらって、そして発行してもらう」
ということでまとまりました。
宅配便で郵送したところ、だいたい一週間後、無事に、原産地証明書と二胡が手元に戻ってきました。
原産地証明は、その工場の場合ですが、計二枚ありました。
一枚は、工場が蛇皮を購入した際の、購入リスト。
もう一枚は、工場が「蛇皮は中国産、野生のものである」という文章を添えた、印付きの証明書です。
発行には、手数料で10元が必要でした。ちなみに工場は、蘇州にある「虎丘楽器(蘇州民族楽器一廠有限公司)」です。

原産地証明を手に入れたあと、早速、そのほかの書類や申請書と、北京林業局までファックスしました。
ファックス後、林業局に電話し、書類に不備はないかを聞くと、問題ないという答えが返ってきました。

それから20日が経った先日、ふたたび北京林業局に電話をすると、すでにCITES発行の許可は下りている、という返事がかえってきました。
発行の認可は北京林業局のみで行われますが、発行自体は地元の林業局で出来るとのことなので、事前に連絡をとってから地元の林業局まで向かいました。
そして発行料200元を支払い、ついに、念願のCITESが発行されました!

二度もの規制改定で、散々な目に遭いましたが、楽器店をはじめ、たくさんの方々の協力があって、取得が叶いました。
まだ大変な思いをしてらっしゃる方も多いと思いますが、ひとつひとつの大事な二胡たちが、無事、日本へとたどり着けることを願っています。
それにしても、安い二胡を買ったはずなのに、北京林業局に直接行ったり、郵送費、手続き費がかかったりで、結局、三倍近いお金を支払った気がするんですが……(涙)


【さらに続報を送ってくださいました】(2005年08月現在)

二胡の件ですが、実は必要書類のところで、ひとつ書き漏れをしていたことに気づきました。
北京の方(管理人注)がおっしゃっている「二胡がほしい理由を書いた申請書」というのは、昨年の時点ですでに必要書類の中に含まれていました。すっかり忘れていて、申し訳ないです;
やはり私も昨年夏、白紙に中国語で、「申請書 昆明で買った二胡を日本に持ち帰りたいので、お願いします」と適当に書き、サインと日付を書いて、提出しました。手書きでいいし、文面も適当でいい、とのことです。
少しずつCITES取得に成功された方や、成功しかけている方が増えていて、うれしい限りです!
(管理人注:下記「掲示板でいただいた体験談@北京」(2005年08月現在)の「続報」参照。)



<掲示板でいただいた体験談@上海>(2005年06月現在)

私も6月になってCITES取得の手続きをしようと上海の農林局に電話したところ、手続きは北京に行くしかないとの返事で、とても慌てました。
6月9日に領事館に相談したところ詳細を調べてくださり(ホームページに更新済み)先週それに従って必要書類を北京に郵送しました。
これで安心と思っていたら先日北京の機関から不備アリと連絡がありました。
蛇皮の来源・・つまり出所を証明する書類が抜けているとのことでした。
ダウンロードした申請書の記入方法がよくわからなかったので上海の農林局に出向いてその場で確認しながら記入しましたが、そのときに職員は証明書類云々のことは言っていなかったし、領事館からの回答の中にもなかったので不審に思いながらも、当局から直接請求されたので、二胡を買ったお店に連絡して発行してもらい、とりあえず再度郵送しました。
担当職員の見解によって差があるかもしませんが、不備アリとなると余計時間がかかるので手続きされる方は最初から同封した方がよいかもしれません。
CITESが無事getできたらまたおしらせしますね。



<メールでいただいた体験談@地域不明>(2005年06月現在)

二胡を日本に持ち帰るための手続きに必要な申請書をダウンロードできるページを見つけましたのでお知らせします。
http://www.cites.gov.cn/frameset/messager.htm

現在、左一番上の“・・・・・二胡CITES允許(再)出口証明的指南”(・・・部は省略)をクリックすると、申請のための説明文がでてきて、その文章の一番下の部分からダウンロードできます。
その申請書に直接パソコンで打ち込み、それを印刷して送るようです。

日数はやはり20日間です。しかも休業日を除いて20日かかるとのこと(確認していませんが、もし土日が休業日だとすると4週間かかることになります)。
それに郵送日数を加えると一ヶ月以上かかるのではないでしょうか・・。

私事ですが、これを知ったのが昨日であり私の居留所は7月31日できれるため、今回は持ち帰りを諦めることにしました・・。
手続きに時間をかけるようにし、二胡の持ち出しを厳しくするのが狙いなのでしょうが、ころころ制度を変えないでーと思ってしまうのは私だけではないはずです・・・。

以上、情報がお役に立てばうれしいです。



<メールでいただいた体験談@上海>(2005年06月現在)

必要書類が揃っていれば、CITES取得は難しくないという書き込みがありましたが、私の手続きはストップしたままです。
ちょっと絶望的かもしれません。蛇皮の出所を証明する書類というのがクセモノなのです。

私が買った二胡の工場の話によると、今現在中国国内で生産販売されている二胡の殆どは、べトナム等から闇のルートで入ってきたものを使っているのだと言うのです。
正規の手続きを踏んでいない・・・つまり出所が明らかに出来ない・・・証明書は発行できない、と言うのです。
話を聞いて本当に驚きました。
私の二胡を作った工場は、楽器街にちゃんとお店を構えており、日本人の顧客も多いようです。まさかそんな怪しい皮を使って作った二胡を売っているなんて思いもしませんでした。

これから新たに二胡を買って手続きしようとしている人は、お店で買う前に予め蛇皮の出所を証明する書類を出せるか、ちゃんと確認した上で買ったほうがいいと思います。
二胡に使われる前にすでにワシントン条約に触れている、密輸蛇皮を取り締まるのが目的でしょうか?
いづれにせよ、二胡を買うとき、音色だけで選べないなんて、なんか変!!!


【続報を送ってくださいました】(2005年08月現在)

ご報告させていただきます。
6月の初めにcitesの申請手続きをしましたが、先日無事getできました。2ヶ月・・・本当に長〜い道のりでした。

私の二胡の場合、密輸皮の二胡だったため工場の原産地証明書が発行してもらえず、もう方法が無くて絶望的というか投げやりな気持ちになった時もありました。
でも、購入したお店の人がとっても親身になっていろいろと動いてくださり、7月の初めには原産地証明書を北京の事務所に送ることが出来ました。

数日後北京の事務所に不備がないか確認の電話をしました。その際帰国までもうあまり余裕が無い事情を話すと、、、繰り上げ発行などできないけれど、郵送されてくる通知書をまたなくても、FAXで受け取り、最寄の農林局でCITESの発行を受けることができることを聞きました(実際結局10日ほどの期間短縮になった)。
それで不備は無いとわかった後は、何度も何度も「まだでしょうか?」と催促の電話をかけまくりました。でも、北京の事務所の方は再三の電話もうるさがらず、その都度ちゃんと応対してくださいました。

胸を張って・・・税関で”見て見て”状態で通過できました。。。



<掲示板でいただいた体験談@上海>(2005年07月現在)

 7月7日付けで在上海日本国領事館HPに、二胡持ち帰りの情報がまた載ってますので、お知らせします。

現在上海に住んでます。
いつでも日本に帰れるように、準備万端整えたと思うとCITESの手続きが変わってしまいます。
楽器店はカード、刻印、蛇皮来源証明書、CITESの手続きまで2ヶ月もあれば大丈夫、なんて言ってますが、店に何回も電話したり、足を運ばねば進まない状態。
この仕事の遅さでは、まず2ヶ月以上かかるでしょう。
中国在住の方は、急な帰国もあると思うので、刻印と蛇皮の証明書は用意しておいた方がいいですよ。

私は二胡を2把持っていますが、買ったお店が2軒とも引っ越していてあわてました。多くの楽器店が、去年あたりから金陵東路近辺に引っ越してます。
これ以上CITES手続きが複雑にならないことを願ってます。



<掲示板でいただいた体験談@北京>(2005年08月現在)

今週の末から一週間程度の北京観光旅行に出かけます。
二胡を購入する予定なので、こちらのサイトの税関通過についてを参考にさせていただいて準備をしているのですが・・・。

二胡は既に中国で友人に調達してもらってあります。ただ蛇の皮の原産地証明を工場が出してくれないのです。
その工場のサイトの掲示板に6月より原産地証明が必要になったので、発行してくれろと書いたところ、回答は「われわれの工場の二胡収蔵票は国家の認定云々で、それさえあれば通関できる」でどうも話が通じない。
簡単な手紙形式でいいから、書類を発行してくれと交渉中です。

さてさて、どうなることやら。手続きができない場合は、二胡は友人宅で保管してもらうので、何とかなるのですけどねえ。

帰ってきたらまたレポートします。


【続報を書き込んでくださいました】(2005年08月現在)

こんばんわ 先日掲示板で北京に二胡を購入する予定と書いた者です。

結論から書くと、二胡は持ち込めませんでした。
北京の管理弁公室受理処を直接訪問しました。
事務員の男性の方はとても親切に説明してくれました。(中国語か英語)

北京なら書類の郵送の必要ないから5日だろうと想定したのですが、残念ながら25日かかります。
また原産地証明書が一番重要になったとのことで、ないと申請できません。
(わたしの場合はまだないので、また発行の交渉開始です。)

また二胡が欲しい理由を書く申請書を一枚追加しろと言われました。
書式は自由で簡単なものです。当人は二胡を愛好しているから、処理をよろしくお願いしますという程度の内容です。
(サンプルはいただきましたが、これはまだ受理されていません。もしからしたら、もっとややこしいことになるかも。)

CITESの申請は郵送でいいし、中国人の代理人がいれば二胡の許可証はそこに送付してくれます。
また日本への発送は友人が郵送してくれることになりました。(これは事務所の人が郵送でいいよと言ってくれました。)
時間をかければ何とかなりそうです。

ただ日本人が短期の旅行で二胡を日本国内に直接持ち込むのは無理になったようですね。
中国の代理人の資格は「中国的公民、法人或其他組織」とあるので、日本人の友人は代理人になれないかも。
(事務所でいただいた3ページ程度の「出口証明書指南」に記載されています。

今回購入した二胡と離れがたく、北京での滞在中にずっと拉いてました。
早く届かないかな。


【続報をメールしてくださいました】(2005年11月現在)

8月に北京で二胡を購入し、中国人の友人に代理人をしてもらったと報告したものです。
11月にやっと日本に郵送してもらいました。
8月末に申請し、申請書類が郵送中にどっかにいってしまったらしくて、再申請となったようです。

その後 9月は国慶節(だったかな)で忙しいかったようで、10月にCITESの許可がおりた連絡があった模様。
CITESをとりに行って、その後一週間してから、もう一度行かなくてはならないと友人はぶつぶつ言ってました。(ここはまたちょっと不明なところ)

その後11月に郵便で送ってもらったところ、一週間程度で到着しました。
不在配達票があったので、近所の区の郵便局に普通にとりにいきました。
CITESの確認は郵便局ではありませんでした。

CITESは5枚つづりのとこ2枚しか残ってなかったので、たぶん日本国内に入るときに必要な分を取ったのだと思います。
けっこうハードな輸送だったようで、ケースの一部がへこんでました。中身の楽器は問題なかくてよかったです。
友人の協力があり、入手できて本当にうれしいです。







皆さんから寄せられた情報・体験談〜2006


新しい手続き方法に変わってから半年。
皆さんからお寄せいただいた情報・体験談をご紹介します。


NEW!
<掲示板でいただいた体験談@上海>(2005年12月現在)

にこにこ通信の掲示板の書き込みを参考にして必要書類を揃え、11月24日に北京当局へ送付しました。
申請後一ヶ月を経過しましたので、そろそろ北京から上海のお役所へ許可書が送られているのではないかと思い、上海の農林局野生動植物保護管理所に電話で問い合わせましたら、
例の輸出証明書申請表、
二胡の現物、
収蔵証、
領収書(発票)、
パスポート、
200元
を持って来いといわれましたので本日(12月28日)いってきた経緯をお知らせします。

まず、この役所、つい最近、今までの田林路という不便な場所から市内の武夷路443号に引っ越しています。
そして、持参の書類のうち収蔵証・発票・パスポートのコピーをとり3日後に許可書を取りに来い、といわれました。
これは全く予期していなかったことで私としては北京から許可証が来ているので取りに来たつもりでした。これでは北京へ出した書類は一体どうなったのでしょうか?
そして今日は買った店で作ってもらった原産地証明書(原本は北京に送っていますので手許にはコピーしか残っておりませんが)は見もしませんでした。
また、申請理由書も要求されませんでした。

11月時点ではお店からこの役所に電話で問い合わせをして貰ったら申請は北京でしか受け付けないと言っていたのに、どうも訳が分かりません。
あいにく3日後には土日が入りますので、1月5日頃に行ってみるつもりですが、本当に申請許可が発給されるのかどうか半信半疑です。結果についてはお知らせしますよ。
それから許可書は発給日から30日の有効期限であるとも言っておりました。
以上、本日の時点ではクエスチョンマーク付きの現況報告です。次回をお楽しみに。


【続報を掲示板に書き込んでくださいました】(2006年01月現在)

昨年12月の続報です。
1月5日、無事允許進出口証明書を上海事務所で交付を受けました。
代理人が私のパスポートのコピーを持って取りに行くことで処理できました。

北京に提出した申請書については1月2日に郵送で進出口証明書核発通知単なるものが送られてきました。
この通知書と上海事務所との関連がよくわかりませんが、これから申請される方は一応北京への申請をされた方がいいのではないでしょうか。
私の申請は11月24日だったのですが通知単の日付は12月15日となっていますので一ヶ月足らずで処理されてはおります。
しかし、その郵送は今年の1月2日でしたから、この辺のことも申請所要期間として考慮された方がよいと思います。
私が申請した上海の場合は12月29日申請、12月31日の電話での問い合わせではもう出来ているよとのことで、結局、こちらの都合もあって、1月5日の受け取りとなりましたが、本当に上海事務所がいうように上海のみで処理できるのであればとても早く処理が終了します。




NEW!
<掲示板でいただいた体験談@上海>(2006年02月現在)

昨日、北京に申請していた書類が戻ってきたので上海の事務所に行ってきました。
参考になればと思いご報告させていただきます。

春節を挟んでいたので1ヶ月以上は軽くかかると思っていたのですが、上海から申請書を郵送して1ヶ月と3日で返事が戻ってきました。
一緒に居合わせた旅行会社の方(代理人として申請)は2ヶ月かかったと言ってました。
たぶん、持ち帰りたい日にちを少し早めに書いて申請しておいたおかげかもしれません。

事務所は、ビルの左裏手から入ります。
手続きするのは、月〜金曜の9:30〜11:30と書いてありました。
私は午後から行ったのでだめかと思ったのですが、受付してくれました。

上海での手続きに必要なものは、
・ 許可証明書の申請表のコピー
・ 領収書のコピー
・ パスポートのコピー
・ 収蔵証のコピー
・ 二胡本体
・ 手続き料200元
です。

抜かりがないようにと思って、一応持って行っていたので事なきを得ましたが、見せるだけと思っていたパスポートなどが全部コピーが必要ということで、「なぜ、全く同じ書類を北京と上海と両方必要なのか?」という疑問がわきました。でも、ここでもめても仕方がないので素直に従いました。
注意が必要なのは、北京に送った許可証明の申請書のコピーを忘れずにとっておくということです。自分のための保管用にととっておいたものが必要なものであったことでラッキー!でした。
以後申請される方は、北京に申請する書類を作成するとき、持って帰りたい!という申請書以外は、上海で提出する分も同時に準備しておかれると良いと思います。

3日後に発行してくれるそうです。ここだけは親切で、郵便で発送してくれるそうです。
とっても面倒な手続きがこれで終わりかと思うとほっとしました。
後は書類がおうちに届くのを楽しみに待ちたいと思います。

にこにこ通信の各種の情報がとても役に立ち助かりました。
各情報提供者のみなさまありがとうございました。



NEW!
<掲示板でいただいた体験談@上海>(2006年02月現在)

 私も上海で春節前の1月中旬にCITESを取得しました。
遅ればせながら、ご報告します。
上海の事務所では 先の方のおっしゃるとおりの物が必要ですが
私の場合、収蔵証、パスポート、領収書は
事務所でコピーしてもらいました。
その代金は もちろん請求されました。
申請書は同じ内容のものをその場で書きました。
(どうして同じものを書く必要があるんでしょう?)
二胡も持参し、手続費用200元を支払います。
2日後に待ちに待ったCITESが快逓で送られてきました。
送料は着払いでした。たしか10元ぐらいです。

 12月に北京に書類を郵送し、
結局、取得までに1ヶ月以上かかりました。
出国予定日を3月末と申請書に記入したので、
1月上海事務所に行ったその日から5ヶ月間有効の
CITESをもらいました。
北京に送った書類が正しかったのか、許可が下りたのかも
なんの連絡もなく、しびれを切らし、自分から電話して
許可されたことを知りました。
それを考えると、快逓で送ってくれるサービスには驚きでした。

 蛇皮の証明書ですが、私は二胡を2把持っていて、
ひとつはその二胡の皮の原産国と、養殖か野生であるかが記され
そしてその店の印鑑がおしてある形式のもの、
もうひとつは 蛇皮自体を輸入したときのCITESのコピー、
(なにが書いてあるかほとんどはっきり見えないひどいもの)
全く違う形式の蛇皮の証明書でしたが、
両方とも、CITESの許可がおりました。

 CITESの手続きが変わるたび、お店に何回も足を運び
たいへんな思いをしてきましたが、
これでやっと日本に持って帰ることができます。
情報提供者のみなさんに感謝いたします。謝謝!!



NEW!
<メールでいただいた体験談@天津>(2006年02月現在)

現在中国の天津市在住の者です。
3月末帰国に際し、二胡の購入に至りました。
その際、こちらのページを参考にさせていただきました。
引越し業者に頼めば、無料なのですが、いまだ業者が決定していませんし、残り日数もわずかなので自分で申請にトライしました。
皆様方の資料を基に私の体験を書かせていただきます。

天津市では、

(1)パスポートのコピー・・・印刷は鮮明に

(2)二胡収蔵証のコピー・・・二胡の購入店で二胡購入2日後にカード状(クレジットカードみたいなの)の収蔵所を発行してくれました。また、二胡本体も預けていたので、カード番号と同じ番号を本体に刻印されてました。そして老班曰く「カードと本体はいつもセットにしておいてね。」と。無料でした。これもコピー(下地がゴールド色だったので、文字を鮮明にコピーするのが難しかった。グレー部分の多いのを、FAXで送ったら、FAXの原本を郵送しないといけない羽目になりました。注意です。)

(4)申請表・・・弁公室HPよりダウンロードし、パソコンで入力しました。

(5)原産地証明書・・・二胡の購入店で、購入時に生産工場の証明書を発行して欲しい旨を伝えると、収蔵証と一緒にくれました。天津市内に工場があるため、比較的簡単に手に入りました。また、二胡ナンバー・発行日を空欄にしてくれてたので、申請日にその日を記入しました。無料でした。これも、コピーするときは、工場の朱印がはっきり読めるように印刷すること。でないと、原本を再度郵送する羽目になります。私はそうなってしまいました。

(6)二胡が欲しい旨の希望書・・・手書き、パソコン印字ともOKでした。ただ、サインだけは、直筆に。

上記一式を北京の弁公室にFAXし、その後電話で記入漏れ、記入間違いが無いか確認してもらい、良ければ済みです。
その後、数日後に再度弁公室に手続きが進んでいるか、(私の方から)電話を入れて下さいとの事でした。
手続きが順調なら、CITESの発行は、地元の弁公室に連絡しておくので、そちらに行けばいいので、行き先を指示します、という事でした。

今は、数日待つのみです。どうなるやら、楽しみです。







参考になりそうなサイト


在上海日本国総領事館
上海におけるCITES取得の注意事項ページ。

中華人民共和国危物種進出口管理辧公室
↑手続きに必要な申請表がダウンロードできます。(ただし中国語)





台湾での手続きの場合


台湾から二胡を持ち帰った体験談をいただきましたので、ご紹介します。

台湾は、中国とは手続き方法が全く違うようです。
台湾から二胡を持ち帰る計画をしている人は、事前にしっかり下調べしておいた方がよいでしょう。


<メールでいただいた体験談>(2002年11月)

2002年11月に台湾に旅行に行くことになり、その際二胡の購入を思い立ちました。

事前に台北の民族楽器店をネットで調べて国際電話をかけ(ちなみに私の英語力は中学生ぐらいのモンです)二胡を購入したいこと・日本に持ち込むためにCITESの手配をしてほしいこと(今から考えるとずうずうしいですね)をお願いしましたら「パスポートのコピーをFAXして欲しい」と言われました。
コピーだけでは心もとないので文章(簡単な英語でCITESの手配&日本の連絡先・台北の滞在予定など)で念押しました。

ホントにこんなんで手配してくれるんかいな〜と思いつつ、お店に行きましたら、きちんとCITESを手配してくれてました。
手数料はたしか4,000円くらいだったと思います。
お店の連絡先は・・・ご迷惑おかけするかもしれないので書きませんが、台湾での購入を考えておられる方のご参考になればと思います。



<掲示板でいただいた体験談>(2005年12月)

台湾(台北)にて二胡を購入しましたので、役に立てれば・・・。
木曜の午後に台北のとある楽器店に行きました。
日曜に帰国すると言ったら、土曜日にはCITESの用意は出来るとのこと。
・・・ということで無事に持って帰ってきました。
私は成田でケースを開けてCITESを提出しましたが、友人はノーチェックでした。






日本から二胡を持ち出す


日本から二胡を持ち出す場合、出国時に空港税関で「外国製品持ち出し届」を記入すれば、二胡を国外へ持ち出し、その後日本に持ち帰ることが出来ました。
「外国製品持ち出し届」を記入することによって「my二胡です」という承認を出国時に受けておき、帰国時にその「外国製品持ち出し届」を税関に提出すれば、そのまま日本に入国できたのです。
日本ではワシントン条約対象製品の持ち出しに関する正式書類がなかったため、暗黙の了解的に「外国製品持ち出し届」が代用されていたというのが実状でした。
(「外国製品持ち出し届」は本来、日本入国時に関税がかかるものを、先回って日本出国時に自主申告しておく書類です。ワシントン条約とはまったく無関係の書類なのです。)

ところが、2004年春以降、各地の税関で二胡の海外持ち出しを禁止する動きが見られるようになったようです。
詳しいことは分かりませんが、空港税関備え付けの「外国製品持ち出し届」ではなく、事前に経済産業省に出向いて特別な手続きを行うことが必要になったらしいのです。
この手続きを行わなかったばかりに、2004年夏、日本出国時に税関で二胡を没収されてしまった体験談も掲示板に寄せられています。
しかも経済産業省での手続きには、二胡が中国から日本にやってきたときの中国政府発行CITES(控え)が今後必要になるという情報も流れています。

2005年夏現在、税関及び経済産業省の方針はまだまだ流動的であり、情報も錯綜しています。
下記体験談にあるように、「外国製品持ち出し届+二胡の写真で持ち出し可」という情報もあれば、「外国製品持ち出し届」ではなく「携帯品輸出申告書」を提出せよという情報もあるようです。
一方で、
「ワシントン条約の条文解釈は現場担当者の裁量にゆだねられており、担当者が狭義の解釈をしたことによって二胡を没収するのも有り得ることである。しかもこれは違法ではない。」
という指摘もなされています。

自分の二胡を海外に持ち出す予定のある人は、口コミ情報だけではなく、出国予定の空港の税関や経済産業省の担当者に手続き方法を直接確認した方がよいでしょう。
(その際電話の相手の所属と氏名は必ず控えておきましょう。)

また、中国で二胡を購入し日本に持ち帰る予定の人は、正式にCITES手続きをすることはもちろん、日本帰国時に日本の空港税関でもきちんと承認を受け、中国政府発行のCITES控えを今後も大切に保存しておくほうがよいでしょう。


<掲示板でいただいた体験談>(2004年08月)
 (数回に渡って掲示板に書き込まれた記事を、管理人が編集しました。
  投稿者は中国在住の日本人で、日本に一時帰国した際の体験談です。)


題名:ぼっしゅー

ようやく中国へ帰って参りました。
日本を出国する時、仙台空港税関で海外製品持ち出しの書類を書こうと思ったら、二胡の所有権放棄の書類を書かされ、没収されました。
みなさんもお気をつけて。


題名:少し冷静になったのでお返事

>税関で何を没収されたのですか? 二胡ですか?
>税関での没収理由は何だったのですか?

わかりにくい文章で申し訳ありません。二胡です。
「国外に二胡を持ち出す場合、例え持ち帰る予定だとしても事前にワシントン条約に関する輸出手続きをとる必要がある。」というのが仙台空港税関の主張でした。
「運輸省の書類(ママ)」が必要と税関職員に言われましたが、私は今の日本に「運輸省」が存在するという事も知りませんでした。持ち出しできない理由もやり取りの中に二転三転してましたし。

>(二胡の所有権放棄の書類)私有財産権の侵害で憲法違反とちゃいまっか?A(^_^;)

たぶん、後から文句を言われた時のための書類なのでしょうね。
「自分で所有権放棄のサインしただろ、コラ」てな具合に。

私は没収という結果でしたが、身内が数日中に空港税関まで引き取りに来るなら預かってもよい、という事。
私にはそんな便利な知り合いがおりませんので、
「2〜3年以内にまた仙台に来た時にでも引き取りに来ます。」
と言ったのですが、そんな長くは保管できない、という返事。
また、税関からの発送も不可らしいです。

ちなみに、2年ほど前の仙台空港税関では「海外製品持ち出し」の書類を発行してくれましたので、当時とは対応が変わってしまったようです。
その都度確認が必要なのかもしれませんし、仙台空港のみ(もしくはその日の担当のみ)の地方ルールという事も考えられます。
また、「海外製品持ち出し」の書類を用意してある二胡が帰国時の税関で没収される可能性も十分あります。


<掲示板でいただいた体験談>(2005年06月)
 (数回に渡って掲示板に書き込まれた記事を、管理人が編集しました。)

日本から二胡の持ち出しは関西税関できいたところ、書類と現物の二胡とその写真があれば、また持って入れることをききました。(出国時にはんこをおしてもらって)
ただ中国ではわからないので、きいてくれということでした。
中国の領事館ではわからないといわれ、大使館にも電話しましたが、つながりません。
3年前は、自由に二胡を中国へ持って入ったり出たりしていました。何もきかれませんでした。
今はどうなんでしょうか?
夏に二胡をもって、中国へ行く予定にしてるのですが、、、

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>「書類」は従来利用されていた「外国製品持ち出し届」でいいのでしょうか、それともワシントン条約専用の書類ができたのでしょうか? 
>写真が必要になったのも初めて聞きました。やっぱり厳しくなっているのですねぇ。

従来と同じ書類でした。
写真は持って入ったものが同じものであることの確認のためにだしてほしいとのことでした。
で、必ず書類と写真もなくさないようにとのことでした。


【続報を書き込んでくださいました】(2005年09月現在)

中国に行ってました。
報告です。二胡の持ち出しについてです。
関西空港を出るときに二胡の写真と名前と二胡の特徴を簡単にかいた書類にハンをおしてもらい、入国時(帰国時)に見せると OKでした。写真と書類は返してもらえませんでしたが。。
(税関では私の二胡を見て待ち構えてましたね。「これはがっきですねー」とうれしそうな?!いやみそうな?!顔できいてきましたから)


<メールでいただいた体験談>(2005年08月)

私は今度台湾に留学するのですが、その時に二胡を持っていこうと思っています。
今回、その時必要な手続きについてを関空税関に問い合わせ、返答がありました。
関空に限定されますが、私と同じ問い合わせをこれからしようとしている方に役立つよう、お知らせさせていただきます。

----以下、税関からの返信----

二胡(胡弓)はご存知のように、ワシントン条約に基づき、使用されているヘビ皮部分(ニシキヘビ全種)が規制の対象となっております。

ワシントン条約に係る貨物の輸出については、本来、経済産業大臣の輸出許可書(CITES)、輸出承認書を取得する必要がありますが、今回の貴方の場合は、一時的に出国するものが本人が携帯(別送を含む)して自己使用の携帯品を持出す場合について輸出承認は不要となります。(輸出貿易管理令第4条第2項第4号)
また、手回り品はワシントン条約対象外となり輸出許可は不要です。(ワシントン条約第7条第3項)
一時的に出国して入国するものが携帯品(別送を含む)として輸入するもの(出国の際に携帯して輸出しているものに限る)は輸入貿易管理令第14条ただし書に該当し輸入承認は不要となります。


この条件に該当しますので今回は、

・出国の際、税関出国のカウンターで「携帯品輸出申告書」(税関様式C-5340)2枚に必要事項を記入し、輸出許可を受けて下さい。
C-5340 の様式は
「税関ホームページ」
(http://www.customs.go.jp/index.htm)
の「税関手続関連」の「税関手続の案内・教示・様式の提供」をみていただければ取り出せます。
なお、FAX番号をお教え願えればFAXします。そうすれば、今回の事例の場合、税関の許可を受けるだけで問題はありません。(日本での出入国に際しては)
・入国の際、税関入国検査場の税関検査時に上記許可書(C-5340)を呈示して下さい。

新たに新しいものを台湾で購入された場合には、台湾の管理当局に申請して輸出許可書(CITES)を取得する必要があります。
・ワシントン条約及び輸入貿易管理令並びに輸出貿易管理令の規則の改正があるかも分かりませんので、その都度、主務官庁等にお聞き下さい。

経済産業省 貿易経済協力局 貿易審査課 
電話 03-3501-1659

外国へはいる時の手続は、総領事館等に確認して下さい。
今回の場合、台湾での入出国時のことは
台湾貿易センター大阪事務所 電話 06-6614-9700
台北経済文化大阪事務所   電話 06-6443-8486
にお聞き下さい。

-------以上-------

ちなみに私の二胡は台湾にて購入したものですが、購入時のCITESはお店に1000台湾ドル払えば1週間ほどで出来上がりました。
しかし、去年の8月のことで、CITESについて変更のあった最近ではまた変わっているかもしれません。






お願い


昔はCITESや二胡自体が珍しく、中国でも日本でも、必要以上に手続きに時間がかかったり、別室で念入りな取り調べを受けたりすることもあったようでした。
二胡ブームが始まった2000年ごろからは、取扱件数が増えて窓口担当者も慣れたのか、中国側も日本側も比較的スムーズで緩やかな対応となりました。
しかし2004年に入ってからは、ワシントン条約で何か規約が強化されたのか、中国側も日本側も対応が厳しくなってきています。
2005年春にはついに、「中国での手続きは北京の弁公室のみ、必要手続き期間約1ヶ月」となってしまいました。

必要書類が追加されたり、手続き方法が変わってしまうことが今後も予想されます。
CITESについてより詳しい知識をお持ちの方、「昔はこうだったけど今は変更されている」という情報や、「この間税関通ったけどそのときの対応は○○だった」等の体験談をお持ちの方、ぜひ交流掲示板かメールフォームで連絡してください。
合い言葉「あなたの情報が二胡を救う!〜蛇皮救済キャンペーン実施中(^^)」



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