[ワシントン条約とCITES] [過去の体験談]
2005年6月1日以降、中国国内でのCITES取得手続き方法が大きく変更されてしまいました。
このページでは、制度変更前のみなさんの手続き体験談をご紹介します。
<しおり> (すべてこのページ内です) 【2001/06〜2002/03】 【2002/11〜2003/02】 【2003/03〜2003/06】 【2004/02〜2004/06】 【2004/07〜2004/11】 【2005/01〜2005/05】 番外編:税関で摘発されてしまった二胡の、起死回生物語 番外編:アメリカへ二胡を持ち込む
【2001/06〜2002/03】
2005年6月1日以前は、中国国内各地にある農林局弁公室に直接出向いて手続きしました。
このころ、
北京の弁公室は「大森林酒店がある建物の5階」に
上海の弁公室は「上海市田林路195弄15号にある農林局のプレハブ2階」に
事務所がありました。
【このころ手続きに必要だったもの】
・申請書 (当日弁公室で記入)
・パスポート
・二胡の領収書
・パスポートと二胡の領収書を一枚にコピーしたもの
(弁公室で有料でコピーしてくれたそうです)
・手数料 (200元)
・二胡
(留学生は身分証明書として在学証明証を求められることも。)
運がよければ即日交付、悪くても翌日〜翌々日あたりには取得できたようです。
日本へ帰国後は、CITES用紙の一部を弁公室に送り返すよう求められる場合もありました。
<メールでいただいた体験談@上海>(2001年06月現在)
手続きで必要なもの。
1.パスポート
2.二胡の領収書(1,2のコピーは向こうの人が取ってくれました。)
3.手数料1本200元。
4.二胡本体。
留学生は在学証明書がいるとにこにこ通信上に書いてありましたが、何も言われませんでした。
書類の期限は申請した日から1ヶ月のようです。
帰国後に書類の一部を送り返す(にこにこ通信上)とのことですが、個人(1本とか2本とか)は送り返す必要がないといわれました。
たまたま日本語が出来る通訳の事務員がいました。そのほかの人は日本がしゃべれないみたいですがとってもフレンドリーで、手続きも朝10時に行っておばさんたちとしゃべっているうちに終わったという感じです。20分くらいで終わり、あまりの早さに驚きました。
どうやら、金曜日は手続きをやってないようです。だから月曜から木曜の間の出来るだけ朝のうち(11時より前)に行った方がいいみたいですね。夏は暑いので、昼は2時とか2時半位から開始かもしれません。
私の場合、杭州から上海南駅で汽車を降りて地下鉄の方に行き、しばらく歩いてタクシーを探し回りやっとの事で見つけ、そこからタクシーで13元のところにありました。駅の周りを過ぎるとタクシーを探すのがとても困難です。全部お客さんが乗っているので。
それからタクシーの運転手さんも農林局がある場所を知らないみたいだったので、住所を言って探してもらいました。近くにバスの停留所もあったので、バスでも行けそうです。
<メールでいただいた体験談@北京>(2001年09月現在)
(中国語を話せる知人に頼んで北京で二胡を買ってきてもらった方からのメールです。)
CITESの手続きについてですが、知人の兄弟の友人である旅行会社の人(現地の人)が奔走して下さったそうです。
漢方薬を持った人など5,6人待っていたそうです。だた、前日に電話をして行ったにもかかわらず、始めに帰る日を言ってしまった為か散々待たされた挙句に翌日になったそうです。
事務所には2人いるそうですが、CITESの担当者は1人で、その人が不在であれば手続きは一切できないようです。
待っている人がいても、担当者は別の作業を始めたりすることもあったようです。
<メールでいただいた体験談@上海>(2001年11月現在)
住所:上海市田林路195弄15号 (変更なし)
電話:021-64855090 (変更なし)
必要物:変更なし
手数料:200元(変更なし)
*パスポートと二胡領収書のコピー代として1元請求されました。
証明書有効期間:計算すると申請日を含め60日です。(以前は一ヶ月だったようですが)
取り扱い時間:月〜木 午前9:00〜11:30 午後1:00〜5:00
(夏季) 午後1:30〜5:00
金 午後1:00〜5:00
(夏季) 午後1:30〜5:00
余談ですが、前は一人につき5本まで申請できるみたいでしたが、今はこれで商売する人が多くなって、一人1本が基本だそうです。
必要物を預ければ代理人でもOKみたいです。
代理申請の場合は輸出者本人のパスポート(コピーではなく、ずばり実物)が必要です。あと、この輸出証明があれば郵送も可です。
<メールでいただいた体験談@北京>(2002年01月現在)
大森林酒店の5階まで階段で上がると直ぐ左の部屋が「農林局野生動物管理局瀕危物種進出口弁公室」です。
担当者はいたのですが、ちょっと待っててくださいと言われたまま20分ほど待たされました。
手続き自体は10分間ほどで終わりましたが、何しろだらだらと仕事をするので日本人はそれを見ているだけでイライラしてしまいす。
しかし、そこは中国の役人のこと、ゆったりとした表情で笑みの一つでも浮かべ待ちましょう。もし役人の機嫌を損じたら明日また来なさい。てな事にも成りかねません。
手続きですが、カウンターに行って二胡を見せると申請用紙を一枚渡されます。
記述内容は非常に簡単なものでさらに雛型もカウンターにおいてあるのであまり話したり交渉する必要もありませんでした。
たぶん、中国語を話せなくても大丈夫だとおもいます。但し、必要書類はしっかりと準備しておくことです。
ニコニコ通信にもありましたが、二胡の領収書とパスポートを1枚にコピーしたものを1枚提出するのは当然必要ですが、私は更にヴィザをコピーしたものも提出しました。担当者(30歳くらいの男性)は、何も言わず2枚とも受け取り申請受付をしてくれました。
担当者は証明書に必要事項をパソコンで打ち込んだ後、会計担当者(同じ5階の東側奥の部屋)に書類を渡します。会計で200元を支払い支払い帳にサインしたら証明書を貰うことができます。
そんなことでようやくCITESを取得することができました。
尚、書類の有効期限は申請日より6ヶ月間でした。
<メールでいただいた体験談@上海>(2002年03月現在)
3月22日現在、上海でのCITES取得法は既にこちらに書いてあるように2001年11月の情報と変わっていません。
住所・必要なもの・手数料・その他変更なしです。
記入書類は1枚で、自分の名前・持ちかえる場所・二胡の値段・取得年月日の他は見本と同じように書けばOKでした。ただ見本の字が汚く「1PC」と書いてあるところが判読不能でした(笑)
書類さえかければ後は事務の人がやってくれるので、中国語ができなくてもなんとかなるのかもしれません。
日本に帰国時、二胡持って成田の税関通る時にはやっぱり見つかりました(笑)
その時の会話を再現すると、
「すみません、ちょっとその中見せてもらえますか?」 「あ、はい (おおっ、きたぞきたぞ (←ちょっとワクワクしてる))。」 「これは蛇皮ですねー。この書類は最初からついてたものですか?」 「いえ、上海の農林局で取ったものです。」 「めずらしいですね。許可なしに持ち込もうとする人多いんですよ。」
・・・ということでした。
CITES取るのも旅の経験としてなかなか良い思い出になりますよ。
とゆーかせっかく買った二胡の皮剥ぎ取られたら泣きますって。
それにしてもCITESのシール剥がしにくいですね。
上海での二胡販売店をまとめてみると、上海民族楽器一廠(南京東路)・上海友誼商店・金陵東路に数店舗・豫園(少なくとも3店舗、その内の上海宏音楽器商店はデパート(名前忘れました)に支店あり)・上海音楽学院の通り沿いに数店舗・第一百貨店・ヤオハン・周庄(周荘)に1店舗、等々。
値段は高い物で4500〜5800元ぐらいでした。
この他にもたくさんあると思います。名前等間違っていたらゴメンナサイ。
【2002/11〜2003/02】
2002年10月に、北京の弁公室が
「北京市西城区裕民中路8号にある農林局の2階」に
移転しました。
申請必要書類等は特に変わらず。
<掲示板でいただいた体験談@北京>(2002年11月現在)
10月2日より 場所が移転していました。
前の場所より 歩いて5分くらいのところです。右に前の場所の森林局を見て、そのまま まっすぐ行って 一つ目の角を右に曲がると 右手にあります。林業局大院という建物です。(大きいので 人に聞くと すぐ分ります)
その建物の入り口をはいって すぐ左手にあるのが西楼で、そこの二階の210号です。
受付には二人いて、申請用紙を書いて、約30分くらいで 取得できました。
始めにいつ帰るか 聞かれたので 「明日」と返事しました。
午前の9時ごろにいったら、中国人が二人待っていました。彼らは前日に申請していたので、サインだけをして、CITESを持って帰ってました。
主任(女性)に話を聞くと 昼にはいつも15.6人はくるらしく、とても忙しいそうです。午前中に行くのが いいと思います。
必要な書類は 二胡とパスポートと 領収書と、パスポートと領収書を一枚にコピーしたもの、200元の手数料。1人3本までです。(前は 5本だったそうです)
<メールでいただいた体験談@上海>(2003年01月現在)
年始休みを利用して、上海に行ってきました。もちろん二胡を買いに。
中国は1月は1日のみ休日で、2日から通常営業とのことなので、これなら二胡を買って、CITES取って、無事帰ってこられるだろうと思ったからです。
実際、1日の午後2時には上海市内に入り、南京東路の上海民族楽器一廠で二胡を買い、2日の10時に農林局に出向き、10時半にはすべて手続きを終えることができました。平日旅行なら2泊3日あれば、二胡買いは可能なようです。
ただここに書いてあるように、農林局は金曜日はお休みになるかもしれないし、中国人の仕事意識は常に変動しているので、余裕をもってでかけるに越したことはないと思います。
農林局の住所は変わっていませんでした。その他手続きに必要なものも既述のとおりです。
タクシーで上海市内(花園飯店付近)からなら、25〜35元で着きます。
行きはホテルでタクシーに乗ればいいので簡単ですが、帰りは流しをつかまえなければならないので、ちょっと勇気が要ります。
ただここ数年で上海も変わってきたらしく、ちゃんとメーターを使ってくれるし、タクシーはたくさん走っているので、運転手のほうから「乗るか?」ってなカンジで目で合図してきます。雨の日はこういうわけにはいかないので、要注意ですが。
ここに書いてある上海市内の店の何件かに行ってみましたが、どの店も黒檀とか紫檀とかの高級二胡は店頭には置いていないようでした。
私は紫檀・黒檀という漢字を見せて、わざわざ出してもらって、ちょっとさわらせてもらって、店の人が「こっちがいいようだね」と言うほうを買いました。
私が農林局に行ったとき、代行申請をしているふうの男性がいたので、どこの店の人か聞いてみたら、私が買った店の人でした。頼めば代行してくれるみたいです。ただ、パスポートはホンモノを預けることになるので、それなりの覚悟というか、準備が必要ですね。
201元(含コピー代)と往復タクシー代60元を使って帰ってきました。
このページの皆様の情報に大変お世話になりました。お礼申し上げます。ありがとうございました。
<メールでいただいた体験談@上海>(2003年02月現在)
必要書類/住所/場所(入って左の建物2階上がってすぐ右の扉)も変わっていませんでした。
時間は月曜から木曜が 午前9:00〜11:00 午後1:30〜4:30金曜日は午後だけ と書いてありました。
申請して10分ほどで手続きが終わりました。係りの女性は、最初はぶっきらぼうに思えたのですが、デジカメで撮った写真を見せたりしたら打ち解けてくれました。
<メールでいただいた体験談@上海>(2003年02月現在)
手続時間が、月曜〜木曜は午前午後、金曜は午後とありましたが、朝電話をしたら「午後1時半に来て」と言われました。木曜だったのですが。まずは電話してから行くのがよいようです。
農林局は地下鉄の上海体育館駅から13〜15元くらいでした。
農林局に入っていくと胡弓を持っていることで何も言わなくてもどんどん手続きが進んで行く感じで、手続そのものはスムーズだったのですが、申請書の記入例の欄外にに日本語で「証明書の発行には3〜5日かかります」と書いてあって、どきどきしました。
こんなにかかるのかと訊くといつ帰るのか訊かれ、結局証明書は明日の午後取りに来てということになりました。
どうやら申請の受付はできるが、証明書の発行手続をする職員が不在で、待っていても時間の無駄だから明日おいで、ということのようで、実際、次の日に行って名前を言ったらすぐにもらえました。
日本へ帰ってから書類の一部を送り返す、かえさないの話は一切出なかったのですが、5枚複写のうち4枚を農林局でもらい、その4枚とも名古屋の税関で渡してしまったので送り返そうにも手元には何も残りませんでした。たしか4枚目には、「本人用」と書いてあった気がするのですが…。
<メールでいただいた体験談@成都>(2003年02月現在)
先日、初の海外旅行に成都・桂林へ一人旅に行ってきました。
成都にて二胡を購入し、CITESを取得して無事持帰ることが出来ましたのでお知らせいたします。
まず購入時の話ですが、
店の方にCITESの取得方法をお聞きしたところ、領収書を渡されて「これで日本に持って帰れるから」と言われました。そのほか現地のいろいろな方にお聞きして回ったのですが、やはり皆さん手続きに関しての認識がほぼ無いというのが現状のようです。
四川省政府の門衛の軍人や外事庁の方にお聞きしてもわからないようでした。
なにぶん中国語を一切話せず、英語も不得手ですので苦労しましたが、四川省林業庁(文殊院のそば)の弁公室にたどり着き、そちらで無事手続きを済ませることが出来ました。
そのとき必要となったものは以下のものです。
・二胡本体
・パスポートのコピー
・領収書のコピー
・出口管理費(200元)の振込領収書
出口管理費は林業庁の隣にあった中国銀行で振り込みました。
申請自体は30分ほどで終了してCITESの許可証を受領し、日本に帰ってから許可証の青い用紙を返送するように言われました。
最後に自宅へ帰ってから、青い用紙を中国へ送付し終了いたしました。
全体的な感想ですが、
やはり申請方法や場所など日本でしっかり調べてから取得するのが良いようですね。現地の方にお聞きしてもほとんどわからないようでしたし、申請も出口管理費の振込み以外は用意できていたのでスムーズに取得できたのだと思います。
このような感じですがいかがでしょうか?
これから購入を考えられている方々のために少しでもお役に立てればと思います。
<掲示板でいただいた体験談@瀋陽から郵送手続き>(2003年02月現在)
(数回に渡って掲示板に書き込まれた記事を、管理人が編集しました。)
(2003/2/28)
わたしは北京まで行かずに地元で申請しています。
わたしのいる瀋陽市だと直接申請できず遼寧省林業庁へ、みなさんおっしゃっているのと同じ書類を2部用意して申請します。
そこで1部は渡し、紹介状をもらい、残り1部の書類とともに北京へ郵送して北京で発行してもらい、自宅へ郵送されるそうです。(二胡本体は送らなくてよい)
2月20日に申請書をだしに行き、26日にやっと紹介状をもらえました。
担当員は何度も「直接北京へ行って申請すれば当日貰えるし便利だ」と繰り返しましたが、結局、北京へは書類を郵送しました。
これから手数料振り込みなどどのような手順か分かりましたらまた、投稿したいと思います。
(2003/3/30)
以前、許可書申請中で投稿した瀋陽市在住のものです。
やっと、3/21に許可書を受け取る事ができました。
こちらのページを見ている方は日本在住の方がほとんどかも知れませんが、もし、中国で直接申請できない地方にお住まいで二胡を持ち帰ろうと考えている方の為にちょっと方法、コメントなど書き込ませて頂きます。
まず、ハッキリ言ってもし、北京、上海等に行って申請できるなら絶対、直接申請することをおすすめします。
我が家には子供がいて、つれて役所に行く、二人分の交通費、宿泊代その他考え、地元で申請しましたが、根気、ストレスなど考えても、「行けばよかった」と、手続き中何度も後悔しました。
方法は、申請書類を2部作成し、地方の省林業庁内の瀕管辧に行き、申請書類を1部提出して紹介状を作ってもらいます。
(残りの一部は紹介状と共に北京に送ります。二胡本体は必要ありませんでした。)
わたしは瀋陽在住なので遼寧省で手続きし、
「こちらで送ると普通の手紙で送るので北京まで1週間以上かかる。自分で取りに来て国内EMSでおくれば1日。」
と言われ、紹介状ができたのは申請後5日たってからで、受け取ってすぐ申請書類と共に北京に郵送しました。
ここまでは簡単だったのですが、このあと、自分で北京へ「わたしの書類は届いたか」と確認し、「遼寧省は天津管轄だからこちらでは批准して連絡したので天津で発行して貰え」といわれ、天津に電話すると「書類をこちらにも送るように」といわれ、北京に送ったものと同じ物を天津に送りました。
そして、また、届いたか確認すると、「北京から批准書が届かないから」と言われて待ち、やっと届いたからと手数料の口座番号を教えてくれ、手数料200元とそのほか二胡の6パーセントの料金を振り込み、入金が確認されたらやっと発行の運びとなりました。
しかし、その後、役所からは送ってくれないので、郵送会社を自分で手配しそこまで取りに行ってもらいやっと受け取れました。
一緒に申請した友人が22日に完全帰国だったので間に合うかもう、胃がいたむほどでした。
担当者は一人で留守がちなのでなかなか連絡もとれないのです。
最後は何度も電話したため、
「あんたがひっきりなしに電話するから書類を作る時間もない」
「できたら電話するからもうかけてくるな」
と言われてしまいました。
けして、担当者の電話態度がわるいとかではないんですけど。
すべて、自分で直接電話して連絡を取らないといけないのがつらかったです。
もし、するなら2ヶ月以上余裕を持った方がいいと思います。
わたしは口座番号を聞くのは間違いがこわく中国の友人に頼みましたが、会ったことのない人に中国語で電話するのはとても勇気がいりました。
手続きについてはこんな感じです。
(追記)
手数料200元は「進出口管理費」と言う名目で瀕危物種進出口管理天津辧事処へ、6パーセントは「資源管理費」で天津市林業局へ別々の口座へ振りこみました。
なんの資源を管理するの??と思いつつ、ここでモンクをいったら間に合わないかもと恐れてふりこんでしまいました。
でも、わたしが94年に手続きしたときは実は必要でしたので、また始まったかなとも思ったりしたのです。
この費用はひょっとしたら天津林業庁のみで設定しているのかもしれません、が定かではありません。
【2003/03〜2003/06】
このころ、中国国内におけるSARSの大流行が、CITES手続きにも影響を及ぼしました。
<メールでいただいた体験談@上海>(2003年06月現在)
場所はこちらで紹介してあるとおり変わっておりません。
槽渓路をずっとまっすぐ進んだ左手にありました。
今回SARSの関係上門に入るとすぐ守衛室がありそこで名前を掻いて申請するようになっておりました。
SARS問題が本当に解決したらまたもとの建物で申請かと思います。
前もって電話で日数など聞いてみるほうがいいようです。
三日かかるといわれましたが、明日帰国と伝えると何とか翌日もらえましたが、本当に込んでいるともらえないともいますので余裕をもたれた方がいいと思います。
只気になったのは、「蘇洲製の二胡だったらCITES必要ないんじゃないか」と係りのおばさんが言ってたのでひょっとしたら低価格の二胡なら蛇皮じゃないのでそのまま持ち帰りできるかもしれませんね。あくまで私の推測ですが。
でも私のは蛇皮であると判断してとりあえず申請しました。
とっても簡単に申請も、申請書も手に入りました。
さて帰阪し、税関通過の際「申告するものがあります」と、書類を渡しました。5枚つづりの4枚を渡し(1枚はすでに農林局で取られてました)原本だけを税関職員が取り、残り3枚をもらいました。
<メールでいただいた体験談@北京>(2003年06月現在)
農林局の建物に入るまえに、守衛さんに止められました。
そして、紙に名前、住所、訪問目的、担当者名を書くことを要求され、身分証の提示を求められました。担当者名はわからなかったので書きませんでした。「私は日本人で、胡弓の手続きにきました」と中国語で言ったら通してくれました。
場所は入ってすぐ左手の建物の2階、212号室の辨証室。二人の職員がいました。胡弓を見せると書類を持ってきてくれました。
同時に以前に申請した日本人の書類も見本として渡されましたのでその通りに書きました。あと、白紙を渡され、私は個人的に胡弓を持ち出します、みたいな宣誓書を書かされました。中国語で。でも以前に書いた人のものがあったのでその通りに書けばOKです。多分。胡弓はケースを開けて確認されました。
いつ帰るのか聞かれ、本当はあさっての予定だったけど、明日と答えました。そうしたら「航空券を見せろ」といわれ、ちょっとあせりましたが、わたしの航空券はオープンだったので帰国日が書いてありませんでした。担当者はちょっと困ったようでした
が、しょうがないとあきらめたのか「本当は申請には3日かかるんだけど、やるからちょっと待ってて」言いました。そして一時間くらい待っていたら出来上がりました
(管理人注:守衛さんに止められたのは、SARS対策のためかも。上海の体験談(2003年6月現在)参照のこと。)
【2004/02〜2004/06】
これまでは、即日〜翌日発行が可能でした。(建前上の所要日数3〜5日。)
しかし、このころから手続き日数が延び、即日発行が難しくなってきた模様です。
<メールでいただいた体験談@上海>(2004年02月現在)
今朝、上海の役所に二胡の持ち帰りについて確認しました。
1. 証明書有効期間:30日以内 2. 証明書処理時間:3〜5日間 3. 一度に申請できる二胡の本数:
1把〜2把。但し、個人ならば、2把まで可能。4. 必要なもの:二胡本体、領収証、パスポート
だそうです。
旅行で来て、二胡を持って帰るのは難しそうですね。
<メールでいただいた体験談@上海>(2004年06月現在)
現在上海在住の者です。
一時帰国の際二胡を持ち出すため、本日上海で二胡輸出許可手続きを済ませました。
手続きについては、在上海日本国総領事館のホームページに書いてある通りでした。
やはり3〜5日工作日が必要だそうです。
私の場合、手続きの日から3日後に許可書ができました。
職員の話では、管理弁公室は3日以上手続きに必要だと公表し、店には買う側に説明するように言っているけれど、それをしないところが多いと言っていました。
日本からの旅行者は注意してください。
許可書の受け取り(2回目に行くとき)はすぐ済みますので、タクシーで来る人は待たせておいたほうがいいと思います。
上海在住の人は本帰国のとき、引越し業者に頼む人もいるそうですが、時間があれば自分でできると思います。
二胡は最初の日に持って行きますが、当日持ち帰れます。
二胡のまわりにテープを貼られ、そのあとは弾くことはできないのでいつ手続きをするかは、考えたほうがいいですね。
【2004/07〜2004/11】
CITESの手続きに、「二胡収蔵証」が追加されました。
また、上海の弁公室の電話番号が変わりました。(住所は変わらず。)
【このころ手続きに必要だったもの】
・申請書 (当日弁公室で記入)
・パスポート
・二胡の領収書
・二胡収蔵証
・パスポートと二胡の領収書を一枚にコピーしたもの
(弁公室で有料でコピーしてくれたそうです)
・手数料 (200元)
・二胡
【2005/01〜2005/05】
二胡の本体に「刻印」が施されたものでないと、CITESの手続きができなくなってしまいました。
【このころ手続きに必要だったもの】
・申請書 (当日弁公室で記入)
・パスポート
・二胡の領収書
・二胡収蔵証
・パスポートと二胡の領収書を一枚にコピーしたもの
(弁公室で有料でコピーしてくれたそうです)
・手数料 (200元)
・二胡 (本体に刻印されたもの)
<メールでいただいた体験談@上海>(2005年01月現在)
はじめまして。上海に住んでいます。
1月21日、私の友達が農林局に二胡の持ち出し手続きに田林路の農林局に行ったところ、
1月1日から
「二胡収蔵証という金色のカード」
「領収書」
「二胡本体」
のほかに、
「二胡自体に『刻印』がされてること」
ってのが必要になったらしく、サイテス発行手続きしてもらえなかったそうです。
その後友達は店にもって行き(買ったばかりだったらしい)、蘇州の工場で刻印することになったようで(一週間ほどかかるそうです)、できあがったら取りに行ってまた、農林局へ行くとのこと。どうなったかまた連絡するとのこと。
引越しやさんを上海でやっている友人からは
「いまは上海では刻印の手続きは出来ない。
去年まで北京だったら林業局野保なんとかで手続きができたけど、
今年はもうだめ、、
もし日本に二胡を持ち帰りたいなら
刻印のある二胡を買いなおすしかない」
とのこと。
領事館への問い合わせの御返事は まだ。。
ほかに、2004年に購入し、カードは持っていたけど刻印が無く、「刻印してくれ」と店に持っていったらもうすでに刻印のある二胡とカードに取り替えてくれたという人もいます。
まだ楽器店店頭などにて二胡の刻印状況など把握しておりませんが、日本から上海にいらして二胡を買って帰られる方、お気をつけてください。
北京林業局からはここを見なさいと返事が来ました
http://www.bjfb.gov.cn/bwwz/bwwz1.htm
中国語なので、どなたか訳してください〜
しかも これは2004年のもの
現在はまた違うことをいわれる可能性も、、
また上海の日本領事館から回答が来ましたらメールさせていただきたいと思います。
<掲示板に書き込みされた体験談@地域不明>(2005年05月現在)
今日、CITESの申請をしに行ってきました。
私の二胡は、杭州産、萬其興精製の紫壇龍頭二胡です。
必要書類は、パスポート、パスポートのコピー、二胡認識カード、領収書、二胡本体
私が申請をしにいったときは、お昼後で、書類を書く紙を渡され、見本も渡されて、その見本どうりに書いて、認識カードと、領収書のコピーを取って、必要書類と一緒に係りの人に提出すれば終わりです。肝心の二胡ですが・・・持っていったのに、全く検査もしなかった。見なくてもいいんですか?ときいたら、見なくてもいいと。
費用は200元でした。
係りの人は、全くやる気がなく、こんなに簡単にできるとは思いませんでした。
普段はちゃんと検査をするみたいなので、皆さんは二胡持参で行ってください。
二胡の認識カードの発行も簡単にできます。費用は8元です。
この直後から、中国国内でのCITES取得手続き方法が大きく変更されてしまいました。
新しい体験談は「ワシントン条約とCITES」のページでご覧ください。
番外編:税関で摘発されてしまった二胡の、起死回生物語
ワシントン条約のこともCITESのことも知らずに中国から二胡を持って日本に帰国。当然のことながら日本の税関で摘発されてしまったものの、その後努力の甲斐あって無事に二胡を合法的に取り戻すことができた人の体験談を紹介します。
(数回に渡って掲示板に書き込まれた記事を、管理人が編集しました。)
(2002年10月)
私は二胡がワシントン条約なるものに引っかかるとは全然知らず、空港の税関で「ケースを開けてください」と言われて「ハイ 。♪どうぞーー」みたいな雰囲気でした。
すると「二胡ですね。これは日本に持ち込めません!」と言われ、隅っこに連れていかれました。
別の税関職員がやってきて「だめです。許可書あるんですか?」と聞かれ、「は?それなんですか?どうやったら、とれるんですか?」などどねばってました。
すると年配の職員がこられ、「じゃ、これからCITES取れるかどうか調べてきなさい。」と問い合わせ先を詳しく説明してくれました。
そのため二胡を一時税関に預かってもらい、私だけ税関ゲートをくぐって帰国する形を取ることになりました。その手続きに『携帯品留置証』というものにサインしました。
『携帯品留置証』の「許可書取得予定」というところにチェックを入れてもらい、「なんとかCITES取れるようにがんばってきます! で、もし取れなかったら、この皮をはげばあとは持ち込んでもいいのですよね。」と念を押しました。
年配の職員さんは「取れるかな? どうだろう? こうやって後から取り直してきた人いるのかね?」と若い職員に聞いてくれましたが、若い職員は「さあ。初めからCITES取ってきている人はいましたが。」と答えてました。
税関の人に「取られて捨てられたら、希少動物のニシキヘビも浮かばれん! それなら外国へ持って出て中国人の友だちにあげます!」というと、「そうですね」と年配の税関員もうなずいてました。
その『携帯品留置証』なるものには、「上記物品を積み戻しする(日本国内に持ち込まず、外国に再び持ち出す)ときは、返還を受けることができます。」と書いてありました。
で、「税関が預かっている荷物を海外に持ち出す場合は、あらかじめ電話をしてください。」と言うことで、二胡を税関に置いたまま私だけ家に帰ってきました。
税関で教えてもらった場所(日本のCITESに詳しい事務所)に電話をして聞いてみると「CITES取るのは難しいですよ。何十万もする二胡なら値打ちがあるけど、何万円くらいならみなさん放棄してますよ。」という返事でした。
で それから調べて(ここのHP、とても参考になりました)自分で北京に行って取ってくることにしました。
日本への持ち込みはだめなだけで、中国へなら自由に持って入って持って出ることができるので、自分の二胡を一度持ち出し、その二胡を持って北京に行き、CITESを取ってくることにしました。
いろいろ、不安もいっぱいですが、とりあえずもう一度北京に行って、CITES取ってきます!
がんばるぞーーー!!
この人はこの書き込みの一月後、税関から二胡を引き取って北京に渡り、北京で正式なCITESを取得して、今度は無事に合法的に日本に二胡を持ち込むことが出来たそうです。
番外編:アメリカへ二胡を持ち込む
アメリカもワシントン条約批准国ですので、保護動物の持ち込みは規制されています。
今回、留学に向けて日本から愛用二胡を持ち込むため、アメリカ事情を調査された人から情報を提供していただきましたので、ご紹介します。
(数回に渡って掲示板に書き込まれた記事を、管理人が編集しました。)
(2003年7月)
以前に、アメリカに二胡をもって行くにはどうすれば良いのかということで書き込みしましたが、調べた結果(まだ途中経過なのですが)を報告いたします。(2003/7現在)
ここで問題である点というのが蛇皮に対するワシントン条約の規制です。
どうやら、日本とアメリカ両方から許可を取らねばならないようで
【日本】
→通商産業省 貿易審査課
【アメリカ】
→US FISH&WILDLIFE SERVCE
http://www.fws.gov/
で、それそれ許可をとる様です。
日本の上記機関に問い合わせたところ、私の場合留学で個人使用の為の目的なので、輸出貿易管理令の例外規定にあたるらしく「本人個人の使用を目的の一時持ち込み携帯品」とみなされ、特例として(日本側では)許可はいらないそうです。
ただし帰国し持ち帰った時に、日本から持ってでたものと区別がつくように「外国製品の持ち出し届」を出して、税関の確認印をもらうのが良いとのこと。
また、特例なので特に書類等無く空港等でトラブルにならないか心配なので、税関相談室に「通商産業省で特例といわれたが、それでちゃんと通りますか?」といった質問メールを送り、帰ってきたメールをプリントして持って行くことにしました。
アメリカ側は厄介で、許可証はアメリカにある上記の期間に申請せねばなりません。全部英語なので厄介です。申請料もかかり、許可証発行までに60日位(〜90日)みたいです。今、日本のような特例が無い物かと質問中。
また、後の経過&結果を報告致します。
(2003年8月)
調査完了しましたので、報告します。
ワシントン条約で定められた動物、及び加工製品の持ち出しには、日本とアメリカの両方の許可を必要とします。
日本側に問い合わせたところ、個人使用目的のため特例となり許可証はとる必要がないと案内されました。よって、帰国の際海外で購入した物と区別するために外国製品持ち出しカウンターにて手続きを行えば良いとの事。
問題であったアメリカ側ですが、FWSに問い合わせたところ日本側が特例となれば許可証は必要なし。必要な手続きとしては、入国する空港に48時間前までにCITES製品を持ち込む事と自分のフライトの詳細を告げ、また入国の際に 3ー177というフォームを(恐らく税関で)提出すればよいそうです。FORM3ー177はFWSのサイトで検索すれば入手できます。
3ー177の記入は結構難関ですが、記入方法を細かく質問すると提出の際に助けてくれるからドント・ウォーリーと言われました。
US FISH&WILDLIFE SERVCE(FWS)
http://www.fws.gov/
以上は、今回の私の場合なので皆様がまたアメリカに持ち込む際は、通産省及びFWSにまた確認してくださいね。
そんなこんなでなんとか持って行けそうです。ちゃんと突破できた際はまた報告します。
[ワシントン条約とCITES] [過去の体験談]