二胡の税関通過について
〜過去のCITES取得体験談〜

[ワシントン条約とCITES] [過去の体験談]


2005年6月1日以降、中国国内でのCITES取得手続き方法が大きく変更されてしまいました。
このページでは、制度変更前のみなさんの手続き体験談をご紹介します。

<しおり> (すべてこのページ内です)
【2001/06〜2002/03】
【2002/11〜2003/02】
【2003/03〜2003/06】
【2004/02〜2004/06】
【2004/07〜2004/11】
【2005/01〜2005/05】
番外編:税関で摘発されてしまった二胡の、起死回生物語
番外編:アメリカへ二胡を持ち込む




【2001/06〜2002/03】


2005年6月1日以前は、中国国内各地にある農林局弁公室に直接出向いて手続きしました。

このころ、
北京の弁公室は「大森林酒店がある建物の5階」に
上海の弁公室は「上海市田林路195弄15号にある農林局のプレハブ2階」に
事務所がありました。


【このころ手続きに必要だったもの】
 ・申請書 (当日弁公室で記入)
 ・パスポート
 ・二胡の領収書
 ・パスポートと二胡の領収書を一枚にコピーしたもの
   (弁公室で有料でコピーしてくれたそうです)
 ・手数料 (200元)
 ・二胡
 (留学生は身分証明書として在学証明証を求められることも。)


運がよければ即日交付、悪くても翌日〜翌々日あたりには取得できたようです。

日本へ帰国後は、CITES用紙の一部を弁公室に送り返すよう求められる場合もありました。


<メールでいただいた体験談@上海>(2001年06月現在)

 手続きで必要なもの。
  1.パスポート
  2.二胡の領収書(1,2のコピーは向こうの人が取ってくれました。)
  3.手数料1本200元。
  4.二胡本体。

 留学生は在学証明書がいるとにこにこ通信上に書いてありましたが、何も言われませんでした。
 書類の期限は申請した日から1ヶ月のようです。
 帰国後に書類の一部を送り返す(にこにこ通信上)とのことですが、個人(1本とか2本とか)は送り返す必要がないといわれました。
 たまたま日本語が出来る通訳の事務員がいました。そのほかの人は日本がしゃべれないみたいですがとってもフレンドリーで、手続きも朝10時に行っておばさんたちとしゃべっているうちに終わったという感じです。20分くらいで終わり、あまりの早さに驚きました。
 どうやら、金曜日は手続きをやってないようです。だから月曜から木曜の間の出来るだけ朝のうち(11時より前)に行った方がいいみたいですね。夏は暑いので、昼は2時とか2時半位から開始かもしれません。
 私の場合、杭州から上海南駅で汽車を降りて地下鉄の方に行き、しばらく歩いてタクシーを探し回りやっとの事で見つけ、そこからタクシーで13元のところにありました。駅の周りを過ぎるとタクシーを探すのがとても困難です。全部お客さんが乗っているので。
 それからタクシーの運転手さんも農林局がある場所を知らないみたいだったので、住所を言って探してもらいました。近くにバスの停留所もあったので、バスでも行けそうです。



<メールでいただいた体験談@北京>(2001年09月現在)
(中国語を話せる知人に頼んで北京で二胡を買ってきてもらった方からのメールです。)

CITESの手続きについてですが、知人の兄弟の友人である旅行会社の人(現地の人)が奔走して下さったそうです。
漢方薬を持った人など5,6人待っていたそうです。だた、前日に電話をして行ったにもかかわらず、始めに帰る日を言ってしまった為か散々待たされた挙句に翌日になったそうです。
事務所には2人いるそうですが、CITESの担当者は1人で、その人が不在であれば手続きは一切できないようです。
待っている人がいても、担当者は別の作業を始めたりすることもあったようです。



<メールでいただいた体験談@上海>(2001年11月現在)

住所:上海市田林路195弄15号 (変更なし)
電話:021-64855090 (変更なし)
必要物:変更なし
手数料:200元(変更なし)
*パスポートと二胡領収書のコピー代として1元請求されました。
証明書有効期間:計算すると申請日を含め60日です。(以前は一ヶ月だったようですが)
取り扱い時間:月〜木 午前9:00〜11:30 午後1:00〜5:00
         (夏季) 午後1:30〜5:00
         金 午後1:00〜5:00
         (夏季) 午後1:30〜5:00

余談ですが、前は一人につき5本まで申請できるみたいでしたが、今はこれで商売する人が多くなって、一人1本が基本だそうです。
必要物を預ければ代理人でもOKみたいです。
代理申請の場合は輸出者本人のパスポート(コピーではなく、ずばり実物)が必要です。あと、この輸出証明があれば郵送も可です。



<メールでいただいた体験談@北京>(2002年01月現在)

大森林酒店の5階まで階段で上がると直ぐ左の部屋が「農林局野生動物管理局瀕危物種進出口弁公室」です。
担当者はいたのですが、ちょっと待っててくださいと言われたまま20分ほど待たされました。
手続き自体は10分間ほどで終わりましたが、何しろだらだらと仕事をするので日本人はそれを見ているだけでイライラしてしまいす。
しかし、そこは中国の役人のこと、ゆったりとした表情で笑みの一つでも浮かべ待ちましょう。もし役人の機嫌を損じたら明日また来なさい。てな事にも成りかねません。
手続きですが、カウンターに行って二胡を見せると申請用紙を一枚渡されます。
記述内容は非常に簡単なものでさらに雛型もカウンターにおいてあるのであまり話したり交渉する必要もありませんでした。
たぶん、中国語を話せなくても大丈夫だとおもいます。但し、必要書類はしっかりと準備しておくことです。
ニコニコ通信にもありましたが、二胡の領収書とパスポートを1枚にコピーしたものを1枚提出するのは当然必要ですが、私は更にヴィザをコピーしたものも提出しました。担当者(30歳くらいの男性)は、何も言わず2枚とも受け取り申請受付をしてくれました。
担当者は証明書に必要事項をパソコンで打ち込んだ後、会計担当者(同じ5階の東側奥の部屋)に書類を渡します。会計で200元を支払い支払い帳にサインしたら証明書を貰うことができます。
そんなことでようやくCITESを取得することができました。
尚、書類の有効期限は申請日より6ヶ月間でした。



<メールでいただいた体験談@上海>(2002年03月現在)

 3月22日現在、上海でのCITES取得法は既にこちらに書いてあるように2001年11月の情報と変わっていません。
住所・必要なもの・手数料・その他変更なしです。
記入書類は1枚で、自分の名前・持ちかえる場所・二胡の値段・取得年月日の他は見本と同じように書けばOKでした。ただ見本の字が汚く「1PC」と書いてあるところが判読不能でした(笑)
書類さえかければ後は事務の人がやってくれるので、中国語ができなくてもなんとかなるのかもしれません。

 日本に帰国時、二胡持って成田の税関通る時にはやっぱり見つかりました(笑)
その時の会話を再現すると、

「すみません、ちょっとその中見せてもらえますか?」
「あ、はい (おおっ、きたぞきたぞ (←ちょっとワクワクしてる))。」
「これは蛇皮ですねー。この書類は最初からついてたものですか?」
「いえ、上海の農林局で取ったものです。」
「めずらしいですね。許可なしに持ち込もうとする人多いんですよ。」

・・・ということでした。
CITES取るのも旅の経験としてなかなか良い思い出になりますよ。
とゆーかせっかく買った二胡の皮剥ぎ取られたら泣きますって。
それにしてもCITESのシール剥がしにくいですね。

 上海での二胡販売店をまとめてみると、上海民族楽器一廠(南京東路)・上海友誼商店・金陵東路に数店舗・豫園(少なくとも3店舗、その内の上海宏音楽器商店はデパート(名前忘れました)に支店あり)・上海音楽学院の通り沿いに数店舗・第一百貨店・ヤオハン・周庄(周荘)に1店舗、等々。
値段は高い物で4500〜5800元ぐらいでした。
この他にもたくさんあると思います。名前等間違っていたらゴメンナサイ。






【2002/11〜2003/02】


2002年10月に、北京の弁公室が
「北京市西城区裕民中路8号にある農林局の2階」に
移転しました。

申請必要書類等は特に変わらず。


<掲示板でいただいた体験談@北京>(2002年11月現在)

10月2日より 場所が移転していました。
前の場所より 歩いて5分くらいのところです。右に前の場所の森林局を見て、そのまま まっすぐ行って 一つ目の角を右に曲がると 右手にあります。林業局大院という建物です。(大きいので 人に聞くと すぐ分ります)
その建物の入り口をはいって すぐ左手にあるのが西楼で、そこの二階の210号です。
受付には二人いて、申請用紙を書いて、約30分くらいで 取得できました。
始めにいつ帰るか 聞かれたので 「明日」と返事しました。
午前の9時ごろにいったら、中国人が二人待っていました。彼らは前日に申請していたので、サインだけをして、CITESを持って帰ってました。
主任(女性)に話を聞くと 昼にはいつも15.6人はくるらしく、とても忙しいそうです。午前中に行くのが いいと思います。
必要な書類は 二胡とパスポートと 領収書と、パスポートと領収書を一枚にコピーしたもの、200元の手数料。1人3本までです。(前は 5本だったそうです)



<メールでいただいた体験談@上海>(2003年01月現在)

 年始休みを利用して、上海に行ってきました。もちろん二胡を買いに。
中国は1月は1日のみ休日で、2日から通常営業とのことなので、これなら二胡を買って、CITES取って、無事帰ってこられるだろうと思ったからです。
 実際、1日の午後2時には上海市内に入り、南京東路の上海民族楽器一廠で二胡を買い、2日の10時に農林局に出向き、10時半にはすべて手続きを終えることができました。平日旅行なら2泊3日あれば、二胡買いは可能なようです。
ただここに書いてあるように、農林局は金曜日はお休みになるかもしれないし、中国人の仕事意識は常に変動しているので、余裕をもってでかけるに越したことはないと思います。

 農林局の住所は変わっていませんでした。その他手続きに必要なものも既述のとおりです。
タクシーで上海市内(花園飯店付近)からなら、25〜35元で着きます。
行きはホテルでタクシーに乗ればいいので簡単ですが、帰りは流しをつかまえなければならないので、ちょっと勇気が要ります。
ただここ数年で上海も変わってきたらしく、ちゃんとメーターを使ってくれるし、タクシーはたくさん走っているので、運転手のほうから「乗るか?」ってなカンジで目で合図してきます。雨の日はこういうわけにはいかないので、要注意ですが。

 ここに書いてある上海市内の店の何件かに行ってみましたが、どの店も黒檀とか紫檀とかの高級二胡は店頭には置いていないようでした。
私は紫檀・黒檀という漢字を見せて、わざわざ出してもらって、ちょっとさわらせてもらって、店の人が「こっちがいいようだね」と言うほうを買いました。
 私が農林局に行ったとき、代行申請をしているふうの男性がいたので、どこの店の人か聞いてみたら、私が買った店の人でした。頼めば代行してくれるみたいです。ただ、パスポートはホンモノを預けることになるので、それなりの覚悟というか、準備が必要ですね。

 201元(含コピー代)と往復タクシー代60元を使って帰ってきました。

 このページの皆様の情報に大変お世話になりました。お礼申し上げます。ありがとうございました。



<メールでいただいた体験談@上海>(2003年02月現在)

必要書類/住所/場所(入って左の建物2階上がってすぐ右の扉)も変わっていませんでした。
時間は月曜から木曜が 午前9:00〜11:00 午後1:30〜4:30金曜日は午後だけ と書いてありました。
申請して10分ほどで手続きが終わりました。係りの女性は、最初はぶっきらぼうに思えたのですが、デジカメで撮った写真を見せたりしたら打ち解けてくれました。



<メールでいただいた体験談@上海>(2003年02月現在)

手続時間が、月曜〜木曜は午前午後、金曜は午後とありましたが、朝電話をしたら「午後1時半に来て」と言われました。木曜だったのですが。まずは電話してから行くのがよいようです。
農林局は地下鉄の上海体育館駅から13〜15元くらいでした。
農林局に入っていくと胡弓を持っていることで何も言わなくてもどんどん手続きが進んで行く感じで、手続そのものはスムーズだったのですが、申請書の記入例の欄外にに日本語で「証明書の発行には3〜5日かかります」と書いてあって、どきどきしました。
こんなにかかるのかと訊くといつ帰るのか訊かれ、結局証明書は明日の午後取りに来てということになりました。
どうやら申請の受付はできるが、証明書の発行手続をする職員が不在で、待っていても時間の無駄だから明日おいで、ということのようで、実際、次の日に行って名前を言ったらすぐにもらえました。
日本へ帰ってから書類の一部を送り返す、かえさないの話は一切出なかったのですが、5枚複写のうち4枚を農林局でもらい、その4枚とも名古屋の税関で渡してしまったので送り返そうにも手元には何も残りませんでした。たしか4枚目には、「本人用」と書いてあった気がするのですが…。



<メールでいただいた体験談@成都>(2003年02月現在)

先日、初の海外旅行に成都・桂林へ一人旅に行ってきました。
成都にて二胡を購入し、CITESを取得して無事持帰ることが出来ましたのでお知らせいたします。

まず購入時の話ですが、
店の方にCITESの取得方法をお聞きしたところ、領収書を渡されて「これで日本に持って帰れるから」と言われました。そのほか現地のいろいろな方にお聞きして回ったのですが、やはり皆さん手続きに関しての認識がほぼ無いというのが現状のようです。
四川省政府の門衛の軍人や外事庁の方にお聞きしてもわからないようでした。

なにぶん中国語を一切話せず、英語も不得手ですので苦労しましたが、四川省林業庁(文殊院のそば)の弁公室にたどり着き、そちらで無事手続きを済ませることが出来ました。
そのとき必要となったものは以下のものです。

・二胡本体
・パスポートのコピー
・領収書のコピー
・出口管理費(200元)の振込領収書

出口管理費は林業庁の隣にあった中国銀行で振り込みました。

申請自体は30分ほどで終了してCITESの許可証を受領し、日本に帰ってから許可証の青い用紙を返送するように言われました。

最後に自宅へ帰ってから、青い用紙を中国へ送付し終了いたしました。

全体的な感想ですが、
やはり申請方法や場所など日本でしっかり調べてから取得するのが良いようですね。現地の方にお聞きしてもほとんどわからないようでしたし、申請も出口管理費の振込み以外は用意できていたのでスムーズに取得できたのだと思います。

このような感じですがいかがでしょうか?
これから購入を考えられている方々のために少しでもお役に立てればと思います。



<掲示板でいただいた体験談@瀋陽から郵送手続き>(2003年02月現在)

(数回に渡って掲示板に書き込まれた記事を、管理人が編集しました。)

(2003/2/28)
わたしは北京まで行かずに地元で申請しています。
わたしのいる瀋陽市だと直接申請できず遼寧省林業庁へ、みなさんおっしゃっているのと同じ書類を2部用意して申請します。
そこで1部は渡し、紹介状をもらい、残り1部の書類とともに北京へ郵送して北京で発行してもらい、自宅へ郵送されるそうです。(二胡本体は送らなくてよい)
2月20日に申請書をだしに行き、26日にやっと紹介状をもらえました。

担当員は何度も「直接北京へ行って申請すれば当日貰えるし便利だ」と繰り返しましたが、結局、北京へは書類を郵送しました。
これから手数料振り込みなどどのような手順か分かりましたらまた、投稿したいと思います。


(2003/3/30)
以前、許可書申請中で投稿した瀋陽市在住のものです。
やっと、3/21に許可書を受け取る事ができました。
こちらのページを見ている方は日本在住の方がほとんどかも知れませんが、もし、中国で直接申請できない地方にお住まいで二胡を持ち帰ろうと考えている方の為にちょっと方法、コメントなど書き込ませて頂きます。

まず、ハッキリ言ってもし、北京、上海等に行って申請できるなら絶対、直接申請することをおすすめします。
我が家には子供がいて、つれて役所に行く、二人分の交通費、宿泊代その他考え、地元で申請しましたが、根気、ストレスなど考えても、「行けばよかった」と、手続き中何度も後悔しました。

方法は、申請書類を2部作成し、地方の省林業庁内の瀕管辧に行き、申請書類を1部提出して紹介状を作ってもらいます。
(残りの一部は紹介状と共に北京に送ります。二胡本体は必要ありませんでした。)
わたしは瀋陽在住なので遼寧省で手続きし、
「こちらで送ると普通の手紙で送るので北京まで1週間以上かかる。自分で取りに来て国内EMSでおくれば1日。」
と言われ、紹介状ができたのは申請後5日たってからで、受け取ってすぐ申請書類と共に北京に郵送しました。

ここまでは簡単だったのですが、このあと、自分で北京へ「わたしの書類は届いたか」と確認し、「遼寧省は天津管轄だからこちらでは批准して連絡したので天津で発行して貰え」といわれ、天津に電話すると「書類をこちらにも送るように」といわれ、北京に送ったものと同じ物を天津に送りました。
そして、また、届いたか確認すると、「北京から批准書が届かないから」と言われて待ち、やっと届いたからと手数料の口座番号を教えてくれ、手数料200元とそのほか二胡の6パーセントの料金を振り込み、入金が確認されたらやっと発行の運びとなりました。

しかし、その後、役所からは送ってくれないので、郵送会社を自分で手配しそこまで取りに行ってもらいやっと受け取れました。
一緒に申請した友人が22日に完全帰国だったので間に合うかもう、胃がいたむほどでした。
担当者は一人で留守がちなのでなかなか連絡もとれないのです。
最後は何度も電話したため、
「あんたがひっきりなしに電話するから書類を作る時間もない」
「できたら電話するからもうかけてくるな」
と言われてしまいました。
けして、担当者の電話態度がわるいとかではないんですけど。

すべて、自分で直接電話して連絡を取らないといけないのがつらかったです。
もし、するなら2ヶ月以上余裕を持った方がいいと思います。
わたしは口座番号を聞くのは間違いがこわく中国の友人に頼みましたが、会ったことのない人に中国語で電話するのはとても勇気がいりました。
手続きについてはこんな感じです。


(追記)
手数料200元は「進出口管理費」と言う名目で瀕危物種進出口管理天津辧事処へ、6パーセントは「資源管理費」で天津市林業局へ別々の口座へ振りこみました。
なんの資源を管理するの??と思いつつ、ここでモンクをいったら間に合わないかもと恐れてふりこんでしまいました。
でも、わたしが94年に手続きしたときは実は必要でしたので、また始まったかなとも思ったりしたのです。
この費用はひょっとしたら天津林業庁のみで設定しているのかもしれません、が定かではありません。






【2003/03〜2003/06】


このころ、中国国内におけるSARSの大流行が、CITES手続きにも影響を及ぼしました。


<メールでいただいた体験談@上海>(2003年06月現在)

場所はこちらで紹介してあるとおり変わっておりません。
槽渓路をずっとまっすぐ進んだ左手にありました。

今回SARSの関係上門に入るとすぐ守衛室がありそこで名前を掻いて申請するようになっておりました。
SARS問題が本当に解決したらまたもとの建物で申請かと思います。
前もって電話で日数など聞いてみるほうがいいようです。
三日かかるといわれましたが、明日帰国と伝えると何とか翌日もらえましたが、本当に込んでいるともらえないともいますので余裕をもたれた方がいいと思います。
只気になったのは、「蘇洲製の二胡だったらCITES必要ないんじゃないか」と係りのおばさんが言ってたのでひょっとしたら低価格の二胡なら蛇皮じゃないのでそのまま持ち帰りできるかもしれませんね。あくまで私の推測ですが。
でも私のは蛇皮であると判断してとりあえず申請しました。
とっても簡単に申請も、申請書も手に入りました。

さて帰阪し、税関通過の際「申告するものがあります」と、書類を渡しました。5枚つづりの4枚を渡し(1枚はすでに農林局で取られてました)原本だけを税関職員が取り、残り3枚をもらいました。



<メールでいただいた体験談@北京>(2003年06月現在)

農林局の建物に入るまえに、守衛さんに止められました。
そして、紙に名前、住所、訪問目的、担当者名を書くことを要求され、身分証の提示を求められました。担当者名はわからなかったので書きませんでした。「私は日本人で、胡弓の手続きにきました」と中国語で言ったら通してくれました。
場所は入ってすぐ左手の建物の2階、212号室の辨証室。二人の職員がいました。胡弓を見せると書類を持ってきてくれました。
同時に以前に申請した日本人の書類も見本として渡されましたのでその通りに書きました。あと、白紙を渡され、私は個人的に胡弓を持ち出します、みたいな宣誓書を書かされました。中国語で。でも以前に書いた人のものがあったのでその通りに書けばOKです。多分。胡弓はケースを開けて確認されました。
いつ帰るのか聞かれ、本当はあさっての予定だったけど、明日と答えました。そうしたら「航空券を見せろ」といわれ、ちょっとあせりましたが、わたしの航空券はオープンだったので帰国日が書いてありませんでした。担当者はちょっと困ったようでした
が、しょうがないとあきらめたのか「本当は申請には3日かかるんだけど、やるからちょっと待ってて」言いました。そして一時間くらい待っていたら出来上がりました
(管理人注:守衛さんに止められたのは、SARS対策のためかも。上海の体験談(2003年6月現在)参照のこと。)






【2004/02〜2004/06】


これまでは、即日〜翌日発行が可能でした。(建前上の所要日数3〜5日。)
しかし、このころから手続き日数が延び、即日発行が難しくなってきた模様です。


<メールでいただいた体験談@上海>(2004年02月現在)

今朝、上海の役所に二胡の持ち帰りについて確認しました。

1.証明書有効期間:30日以内
2.証明書処理時間:3〜5日間
3.一度に申請できる二胡の本数:
1把〜2把。但し、個人ならば、2把まで可能。
4.必要なもの:二胡本体、領収証、パスポート

だそうです。
旅行で来て、二胡を持って帰るのは難しそうですね。



<メールでいただいた体験談@上海>(2004年06月現在)

 現在上海在住の者です。
一時帰国の際二胡を持ち出すため、本日上海で二胡輸出許可手続きを済ませました。
手続きについては、在上海日本国総領事館のホームページに書いてある通りでした。

やはり3〜5日工作日が必要だそうです。
私の場合、手続きの日から3日後に許可書ができました。
職員の話では、管理弁公室は3日以上手続きに必要だと公表し、店には買う側に説明するように言っているけれど、それをしないところが多いと言っていました。
日本からの旅行者は注意してください。
許可書の受け取り(2回目に行くとき)はすぐ済みますので、タクシーで来る人は待たせておいたほうがいいと思います。

上海在住の人は本帰国のとき、引越し業者に頼む人もいるそうですが、時間があれば自分でできると思います。
二胡は最初の日に持って行きますが、当日持ち帰れます。
二胡のまわりにテープを貼られ、そのあとは弾くことはできないのでいつ手続きをするかは、考えたほうがいいですね。






【2004/07〜2004/11】


CITESの手続きに、「二胡収蔵証」が追加されました。
また、上海の弁公室の電話番号が変わりました。(住所は変わらず。)


【このころ手続きに必要だったもの】
 ・申請書 (当日弁公室で記入)
 ・パスポート
 ・二胡の領収書
 ・二胡収蔵証
 ・パスポートと二胡の領収書を一枚にコピーしたもの
   (弁公室で有料でコピーしてくれたそうです)
 ・手数料 (200元)
 ・二胡


<メールでいただいた体験談@上海>(2004年07月現在)

 CITESの手続きに必要な書類に変更がありました。

 私は遼寧省瀋陽市で留学している者ですが、こちらで二胡を購入し、同じ大学の音楽学科の学生さんに習っていました。
近く日本帰国を控え、CITESを取るべくkanaさんのHPを参考にさせてもらい、書類準備などを進めました。

 直接北京の林業局辧公室へ行くつもりで、出発前日の7月20日に
「明日そちらに伺って許可申請します。」
と伝えると、応対した男性が
「今日からCITES申請にもう一つ書類が必要になった。」
と言うのです。
よくよく聞いてみると、『その二胡に使用されているのが本物のニシキヘビの皮である』という証明書(その男性職員はその証明書の事を "標識" biaoshi と言っていました)が無ければ、これからはCITESを取得する事ができないらしいのです。
二胡を買った店でもらったはずだと言われましたが、私が購入した店に聞いても「そんな証明書今まで見たこともない」と言われました。
そこでその店の人に北京の林業局へ電話してもらい、何とかならないか再度掛け合ってもらったのですが、あちら側の答えは私が電話した時と変わらず、"標識" が無ければCITESは発行しない、とのことでした。
一応「 "標識" を発行してくれませんか?」と他の楽器店もまわってみたのですが、どこも「そんな書類見たことない」という答えばかりでした。

 この時点で手続きはうまくいきそうにないと思っていましたが、中国では応対した職員によって手続きの内容がかなり違うという事がままあるので、手続き当日の職員が標識なしでもいいよ、とか言ってくれるかもと考えつつ北京へ向かいました。
(そもそも電話をかけた時点ですでに北京行き飛行機のチケットを買ってしまっていたので行かざるを得ないといったところでしたが)

 林業局辧公室にいた男性職員は前日電話に出た人と同じで、私も何とか許可をもらおうと、急に必要書類を変更されても困る、ちょっと多めにお金を払うから許可を頂戴、などいろいろ駄々をこねてみましたが、相手の態度は一切変わらず「標識ナシでは許可書は出しません」。
応対の態度はぶっきらぼうでしたが、こちらの話を一応最後まで聞いてくれ、決して悪い態度ではありませんでした。
「一週間くらい前に来れば標識なしで許可が下りたのに」と言われながら辧公室を後にしました。
私が北京に行くその前の日から施行された新手続きなんて、かなり間が悪いです。

 その後北京の町の楽器店を探し回って300元払えばその二胡がニシキヘビの皮を使用しているという証明書を発行するという店を見つけました。
正確にはその店から国家機関(何という機関なのかは店の人もよく覚えていないらしい)へ証明書の発行を依頼してくれるのです。
ここで林業局に問い合わせてみたところ、そういった証明書が手に入ればCITESを発行します、との事。
ただ証明書発行は早くとも次の日の午後にならないと出ず、更に今回林業局職員は「手続きには3日かかる」の一点張り。
もっと早く発行してもらった人がいるはず、と言っても「発行までに3日かけるのがここの規則だ」と突っぱねられました。
しかも土日をはさんでいたので、ヘビ皮証明書をとってCITESを得るのに4、5日はかかります。
私は所用で遅くとも4日以内で瀋陽へ帰らねばならず、少々時間が足りませんでした。
結局今回CITES取得はあきらめ、愛しの二胡は知人に譲るか、帰国時に日本の税関に一時預けてまた中国に来た時にCITES手続きをしようと思います。

 文章がうまくまとまらず少々長いメールになってしまいましたが、これが今回の私のCITESをめぐる顛末です。
本当は北京から帰ってすぐお知らせしようと思っていましたが、帰国準備に手間取るうちに時間がたってしまいました。
急に必要書類に変更があって驚きましたし、私が変更後第一号の手続き希望者だったそうです。
ずいぶん面倒になったものですが、ヘビ皮証明書を発行してくれる楽器店を探し出して1日くらい待つ、という時間さえ余分にかければCITES取得は今までと変わらず難しくないはずです。
今回私が見つけた証明書発行を仲介してくれる楽器店は『新街口』という所にある楽器店でした。
店の名前は忘れてしまいましたが、その一帯は楽器店がたくさんありますので、その店以外でも発行仲介してもらえるかもしれません。前門から22路バスで『新街口』まで行けます。

 それでは、これで失礼いたします。
これから手続きをなさる方々が順調にCITESを手に入れられるといいのですが。



<メールでいただいた体験談@上海>(2004年08月現在)

2004年8月2日に上海の農林局にサイテス取得に行きましたので、大きな変化がありましたので、その模様をお知らせします。

まず上海で知り合った日本人が数日前、南京路の楽器店で、二胡を買っていましたが、その時サイテス取得に必要だというカ−ドをもらっていました。
キャッシュカ−ドのような黄土色のカ−ドで、「二胡収蔵証」と書いてあり、大鹿の頭のマ−クがついています。8元の代金でした。

私の場合、上海音楽大学付近の楽器店で、二胡を買いまして、体験談に書いてあった、
「二胡本体」「領収書」「パスポ−ト」
を用意して上海の農林局に行きましたら、サイテス取得室に入るなり、カ−ドは持って来たか聞かれました。

カ−ドはもらわなかった事を告げると、こういうカ−ドを持って来ないと、手続きは進められないと言われ、見せてもらえば、知り合った日本人が持っていたあのカ−ド(二胡収蔵証)でした。

急いで二胡を購入した楽器店に行き、事情を説明すれば、店主も良く知らないらしく、「来年から実施」とか、「10日あればカ−ドを作る」などと言い、要領を得ないので、楽器を返却し代金を返してもらい、その足で南京路の楽器店(友人がカードをもらったところ)に行きました。
もちろん最初の店で代金を返してもらうまですったもんだの時間と労力がけっこう必要でした。

南京路の楽器店は二胡購入時にカ−ドをもらえ、8元の代金を払いました。
農林局に戻り、カ−ドを持ってきた事を告げれば、手続きが進み、申請書を見本通り書き、200元を払えば、申請は終わり、3日後の8月5日にサイテスを受け取りに来るよう言われました。
5日は朝一番に行きましたが、書類はできており、違う係員がパスポ−トで本人確認して、すぐもらえました。

二胡収蔵証のカ−ドは一枚ごとに番号が違い、申請時にコピ−を取られるので、人のカ−ドを使ってもうまくいかないのは当然でしょう。

サイテス(書類)は見もしなかったのですが、福岡空港では、ついたてを立てて調べられ、サイテスは全て預かりになりましたが、特に問題はありませんでした。



<メールでいただいた体験談@広州>(2004年09月現在)
(管理人注:2回に分けてメールで情報と写真をお送り下さいました。写真はすべて、クリックすると別ウィンドウで拡大表示されます。)

(2004/10/20)
先月、広東省広州市でCITESの手続きをし、日本に帰国しましたので、報告したいと思います。

初めはこのHPを参考にさせていただいて、購入の決意を固めていたのですが、8月に入り急に書類が一つ増えたとの話を知り、現地ローカルの友達に相談をしました。
幸い、友達の従妹がピアノを買った事が有る信頼できるお店と言うのを教えてくれたので、早速電話して「標識」の件について相談しました。

せっかく買うのだから良い物をと思って、出来るだけ良い二胡を数本仕入れてもらうようにお願いし、標識についてもCITES事務所とそこで教えてもらった標識を発行してくれる上海の店(?)事務所(?)の電話番号を教えて問合せてもらうように頼みました。
そしたら、親切に結果を電話連絡してくれたのですが、今年一杯は現物を上海へ送って二胡本体に刻印を刻んだうえで「収蔵証」をつけてもらう必要が有ると教えてくれました。その為にどれを買うか決めてから収蔵証入手までに2週間かかると言われました。


「収蔵証」の表面と裏面
ただ、これは年内の措置で、来年からは工場出荷時に標準で刻印と収蔵証が付く可能性が高いと言っていました(でも、そこは中国、その時になってみないと分かりませんね)

私はそこで交渉して、今は日本で二胡が流行っているから、収蔵証付きの二胡があれば絶対に売れるよ!と言ってとりあえず3本、事前に収蔵証を取得してもらうようにお願いしました。いずれも定価(ってある?)5千元台の物です。
少し話題になっていた収蔵証と標識と言うのは、カードが収蔵証で、本体の刻印などそれら全てをひっくるめて標識と言うことのようです。

元々私事で9月に会社を1週間休暇申請してあったので、この用事の合間に購入と手続きをしました。
お店では3本を弾き比べて、どれも良かったのですが自分なりに一番しっくり来る物を選び、多少のお値段交渉(と入っても大変な手間をかけさせていたので一声だけ)とついでに椰子胡を一つ買って、忘れてはいけない領収書、を発行してもらいました。

次の日、事務所へは場所を良く知らないので、タクシーに乗り込んでから事務所へ電話を掛け、運ちゃんへ直接説明してもらうパターンで無事事務所へ到着。
申請手続きはちょっと迷いましたが、申報書については、例文を書いてくれたのに字が読みにくくて何度も聞いていたら、書いてあげるからちょっと貸しな!と言っておじさんが書いてくれ、署名だけ自書しました(感謝!)
ただ、受取日が帰国後の日付で書かれてしまい、何とか早く出して欲しいとお願いしていたら、横にいた香木(紅木?)を輸出しているというおばちゃんが助け舟を出してくれて、
「このおにいちゃん、日本行きの航空券もう予約済みなんだから早く出してあげないとかわいそうでしょ!」
なんて言ってくれて。。。こういう時の親切ってとっても嬉しいですね!
多分出せるだろうから水曜日に確認の電話を掛けて!と言われて申請終了です。
このおばちゃんとはお茶を飲みながら世間話をして別れました。

さて、不安ながらに迎えた水曜日、電話をすると木曜日発行OKとの返事。ほっと一安心です。
木曜日に事務所へ行って200元と申請時に無くさないようにねと言われて渡されていた引換証を出すと、「現金は扱えないからこれで振り込んできて」と振込用紙を渡されました。
最寄の農業銀行(交差点対角の万佳百貨という大型スーパーの1階にあります)へ行き、番号札を持って待って、いざ払い込みと思ったら、
「振込先の口座番号などははんこを押してもらってこないと駄目よ!」
と窓口のおねぇさんに言われてつき返され、ダッシュで事務所へ向かいました。
事務所では「はんこは何処?」なんてしばらく(20分くらい)待たされて、ようやくはんこで名義と口座番号が書かれた振込用紙をもらい(先にそれを出せよー!!)、午前の開門時間も残り少なかったのでまたダッシュで銀行へ行き、無事に振り込み完了。またまたダッシュで窓口へ。
まもなく「はいどうぞ!」と笑顔で(そうでもなかったかも知れないけど私には彼女が天使のように見えた!)、小姐がCITESを渡してくれました。ホッ(*^_^*)

さて、帰国時です。
税関では、念の為課税に並ぶべきなのかどうかをうろうろしてるお兄さんに聞いたのですが、非課税でいいというのでそっちに並びました。
で、いざ通関!

(私) 「二胡持っています。」
(税) 「そうですか。じゃぁどうぞ。」 (検査する気無し)
(私) 「えっ!?ニシキヘビの皮が付いてるんでCITES取って来たんですが。。。」
(税) 「あっ、そうですか。じゃぁちょっと待ってください。」 (後続の人に)「ここ、ちょっと時間かかりますから隣へお願いします。」
(私)  来た来たと思いながら「はい、これです。」
(税) 「他のは?」 (空のケースも沢山貰っていたのでそれを指して)
(私) 「これは一つ椰子胡と言うので蛇皮は付いていません。他のは空ケースです。」
(税) 「一応念の為空である事を確認させてください。手続きはその後あちらのほうでお願いします。」 (一通りケースを開けてみてもらい)「ではあちらのカウンターでお願いします。」

と言う具合であわや素通りか?って感じでしたが、今後面倒が有っては困るので、ちゃんと収蔵証の番号を控えるなどの手続きをとってもらいました。
3枚つづりの1枚目は持っていかれて、残りの2枚を受取り、お疲れ様ってことで正規個人輸入の完了です。

刻印と収蔵証、それに税関での正規手続きと有れば、次回海外へ持ち出すときも不正が無い正規輸入品として堂々と出し入れできますよね!
教室の先生も、「これはいい制度ですよね!定着すれば良いな」と言っていました。
でも、そこは中国、普及するとあの手この手が待ち構えている?と思うのは私の性格がひねくれているからかな?

と、私が当初これくらいの面倒さはあるだろうなぁと想定していた程度の障害で無事に輸入できました。

最後にとても親切だったお店の名前をご紹介しておきます。
35歳と若い老板(店主)も、日本の方達に紹介してくれると嬉しいと言っていました。ただ、外国人に楽器を売ったのは私が初めてだったそうです。
とても良心的だったので、紹介してくれた友達にも感謝しています。
「八音楽器行」
 住所:広東省広州市大新路125号
 電話:+86-20-8338-7711
 携帯:+86-130-0511-2718
 老板:麦景雄
以上、私の個人輸入報告です。長文失礼しました。

(2004/10/22)
(管理人注:広州のCITES事務所の住所をお尋ねしたところ、返信して下さいました。)
広州市のCITES事務所の住所です。
広州市中山路359号
電話:+86-20-8172-1892
(電話番号は北京の事務所にかけて教えてもらいました)

目印の小学校
ただ、この住所をタクシーの運転手に告げても分かり難いらしく、「中山八路の Li Wan Hua Qiao Xiao Xue(小学校)の名前を告げた方が誰でもわかるよ」、と運ちゃんから教えてもらいました。
(LiはライチのLiなんですが、字がなかなかでない、無い?ので写真をつけますね。後の方の文字は“湾華僑小学”です)

小学校の隣に万佳百貨という大型スーパーがあり、その1階が農業銀行です。
CITES事務所はこの学校のある交差点の対角に在ります。

小学校(手前の緑色)と万佳百貨

農業銀行

私は始め林業局の中に事務所が有るものと思い、林業局を探して行ったのですが、実はお隣の建物にCITES事務所は独立して存在します。
写真(左下)ではCITES事務所はワゴン車の鼻先辺りに有り、林業局はその左の白い建物の奥にあります。

林業局とCITES事務所

CITES事務所入り口

今回、この購入を通じて色々な人たちと出会い、昔と違って皆親切になったなぁと率直に感じました。
経済的に豊かになってきて、精神的にも余裕が生まれてきている証拠なんだろうと思います(あくまで主観ですが)

あと、ひとつお店の老板からお願いされていたメッセージです。
「二胡も良いけど、広東省には伝統的な高胡と言うものも有るしそれようの曲も沢山あります。ぜひ高胡も買って戴きたい。楽曲集も色々置いているからぜひお願いします。」
だそうです。じゃぁ、標識付けといてね!とは言い忘れました(^_^;)
もしスペースに余裕がありましたら一言載せてあげてください。



<メールでいただいた体験談@広州>(2004年11月現在)

いつも楽しく拝見させて頂いております。
現在、中国広州に在住しており、二胡を始める前も始めてからも、色々と参考にさせて頂いております。
実は、近いうちに日本に帰国することになり、先日、CITESを取得しましたので、方法等について、ご報告致します。

まず、場所ですが、以前と変っていました。
新しい住所は、
広州市中山七路341 広東省林業局行政服務中心
電話:020-8172-1892(以前と変らず)
服務中心営業時間 8:30-12:00, 14:30-17:00
瀕危物種進出口管理窓口は、この中にあります。

場所は、以前の所から、2,3分で歩いて行けるところです。
中山七路と中山八路の交差点付近に林業局があり、行政服務中心は、林業局に向かって左側に隣接しています。

二胡を習い始める前に、日本へ持ち帰るには、こちらのサイトを通して、領収書その他の書類が必要になることを知っていましたので、二胡を買ったときの領収書を今まで大事に保管してきました。
ところが、今年の夏から、二胡収蔵書が必要になったとのことでしたが、その制度の始まる前に二胡を買っていた私は、当然ながらそれを持っていません。
そこで、広州の事務所に電話して、聞いたところ、通常の書類の他に、‘「申請報告」(中国語)’という書類を提出すれば、申請できるとのことだったので、‘私個人の二胡を帰国に伴って持ち帰るので、許可よろしくお願いします。’というような内容の文を中国語で書いて、申請に出かけました。

広州の窓口では、二胡をケースの蓋を開けて見せ、申請書を書き、パスポートのコピー等の書類を添えて、無事に申請を済ませました。
ところが、CITESは、広州の窓口で受け取るのではなく、それらの書類を北京に送って‘標識’(と、窓口の人は言っていました)を作ってから手続きをするから、手続きには、一ヶ月以上かかる上、出来たら、申請書類に書いた自宅に送られる。届いたら、広州の事務所にコピーを渡してくれれば、それでOKだ、と言われ、ちょっと呆然として帰ってきました。

帰国までには、まだ少し時間のあるものの、一ヶ月以上という時間が非常に不安に思えた上、CITES取得の費用の払い方もわからなかったので、家に帰ってから、また事務所に電話してみました。
すると、ここで、さらに問題が発生。
CITESの費用自体は、事務所にコピーを渡しに来る時に払えばいいと言われたのですが、私が申請時に渡していた領収書に問題があるとのことでした。
普段、中国に暮らしていて、あまり気にしていなかったのですが、中国には、買い物をした時などに店が独自のレシートを発行してくれるもの‘収据’と、中国の省や市で決まったフォームある‘発票’と呼ばれるものがあります。
私が持っていたのは、二胡を習い始めるときに音楽教室が発行した‘収据’であり、これではダメで‘発票’を持って来ないと手続きできないとのことでした。

それから慌てて音楽教室に連絡をとったのですが、音楽教室には、発票がないという返事。
おまけに、数年前に買った二胡の発票を今さら発行はしてもらえないだろうと考え、時間も限られていることなので、これ以上の交渉は無駄だと判断しました。

そこで、先日、広州で手続きをされた方のお勧めのお店に行って、新しい二胡を購入し、発票をもらい、無事に手続きを終えました。
他に何件か楽器店を見ましたが、二胡収蔵書のことを知っているところには、あたりませんでした。
なので、お勧めのお店は、老板も日本へ持ち帰る仕組みをよくご存知で、話が早くて、楽でした。

CITESは、申請してから、5日後に取りに来るように言われ、先日、無事に取得いたしました。
費用は、200元(近くの農業銀行で払うように払い込み票を渡され、銀行で払いました)、受け取ったCITESの有効期限は、申請日から半年でした。

これで、無事に二胡を持ち帰れることになったので、ひと安心です。
こちらの税関通過情報には、本当にお世話になりました。
ありがとうございました。

結果的に、二胡を習い始めた時から愛用しているMY二胡は持ち帰れなくなってしまいましたが、二胡収蔵書がなくても、きちんと書類を揃え、時間に余裕があれば、手続きできるようです。特に、北京へ直接自分で行けとは、広州では言われませんでした。
もし、同じような問題で悩んでおられる方がいらっしゃったら、何かの参考になればと思い、まとまらない長文を書いてしまいました。失礼しました。



<メールでいただいた体験談@上海>(2004年11月現在)

昨日上海から帰国したのですが、
今回このサイトを参考にさせて頂いて、
無事CITESを取得することが出来、
日本に二胡を持ち込むことが出来ましたので、
お礼も兼ねてご報告させて頂きます。

まず、上海の農林局の住所ですが、
kanaさんのHP記載の住所でも、
問題なく行くことが出来ますが、
二胡購入の際に、お店の方に住所の追記と、
電話番号の訂正をして頂いたので、
参考までにお知らせします。
(2004年11月19日現在)

住所:上海市田林路195弄15号副楼206室
電話:021-6495-3124

取扱時間は変更ありませんでした。

二胡購入の際、特にこちらから何も言わなくても、
二胡収蔵証はすぐにつけて頂けました。
代金は8元でした。

農林局へは、タクシーで2往復しましたが、
外灘周辺からは40〜45元程度、
所要時間は30〜40分程度で、
豫園周辺からは45元程度、
所要時間は40分程度でした。
その時の交通量等で変わると思いますが、
前後に予定を組まれる方の参考になればと思います。

上海のタクシー事情を把握してなかったので、
農林局からの帰りが大変不安だったのですが、
比較的、田林路は流しが拾いやすいと思います。

申請時に応対してくれた農林局の係員は、
私が中国語を話せないとわかると、
片言の英語で応対してくれましたが、
たまたま片言の日本語が話せる人が別件で来ていて、
その人を通じて質問等出来たのでラッキーでした。

受取時は、二胡を持って行く必要はなく、
パスポートだけでOKです。
パスポートを提示すると、すぐ書類がもらえました。

今回、女1人での二胡購入・CITES申請で、
しかも中国語も話せない状態だったので、
お店の方が見るに見かねて?かどうかは不明ですが、
農林局に電話で前もって話をつけて下さったので、
スムーズに手続出来ました。
女1人でも危険な目に遭うこともなく、
CITESを取得することが出来ましたが、
ただ運がよかった、ということもありますので、
皆さんも十分に下調べをし、時間に余裕を持って、
CITES取得に臨んで下さい。

関西空港での日本入国の時は、
まず荷物を受け取り→
動物検疫のテーブルに進む→
係員に箱を開けて中身を確認してもらう→
「検査済」ハンコの押された紙をもらう→
税関に進む→CITES提出、という流れでした。
税関では中身は確認されませんでした。
ややあっけないくらい簡単に済んでしまいましたが、
これも苦労してCITESを取得したからだ、と
心地よい達成感と共に、無事に入国出来ました。






【2005/01〜2005/05】


二胡の本体に「刻印」が施されたものでないと、CITESの手続きができなくなってしまいました。


【このころ手続きに必要だったもの】
 ・申請書 (当日弁公室で記入)
 ・パスポート
 ・二胡の領収書
 ・二胡収蔵証
 ・パスポートと二胡の領収書を一枚にコピーしたもの
   (弁公室で有料でコピーしてくれたそうです)
 ・手数料 (200元)
 ・二胡 (本体に刻印されたもの)


<メールでいただいた体験談@上海>(2005年01月現在)

はじめまして。上海に住んでいます。

1月21日、私の友達が農林局に二胡の持ち出し手続きに田林路の農林局に行ったところ、
1月1日から
 「二胡収蔵証という金色のカード」
 「領収書」
 「二胡本体」
のほかに、
 「二胡自体に『刻印』がされてること」
ってのが必要になったらしく、サイテス発行手続きしてもらえなかったそうです。

その後友達は店にもって行き(買ったばかりだったらしい)、蘇州の工場で刻印することになったようで(一週間ほどかかるそうです)、できあがったら取りに行ってまた、農林局へ行くとのこと。どうなったかまた連絡するとのこと。

引越しやさんを上海でやっている友人からは
「いまは上海では刻印の手続きは出来ない。
 去年まで北京だったら林業局野保なんとかで手続きができたけど、
 今年はもうだめ、、
 もし日本に二胡を持ち帰りたいなら
 刻印のある二胡を買いなおすしかない」
とのこと。
領事館への問い合わせの御返事は まだ。。

ほかに、2004年に購入し、カードは持っていたけど刻印が無く、「刻印してくれ」と店に持っていったらもうすでに刻印のある二胡とカードに取り替えてくれたという人もいます。

まだ楽器店店頭などにて二胡の刻印状況など把握しておりませんが、日本から上海にいらして二胡を買って帰られる方、お気をつけてください。

北京林業局からはここを見なさいと返事が来ました
http://www.bjfb.gov.cn/bwwz/bwwz1.htm
中国語なので、どなたか訳してください〜
しかも これは2004年のもの
現在はまた違うことをいわれる可能性も、、

また上海の日本領事館から回答が来ましたらメールさせていただきたいと思います。



<掲示板に書き込みされた体験談@地域不明>(2005年05月現在)

今日、CITESの申請をしに行ってきました。
私の二胡は、杭州産、萬其興精製の紫壇龍頭二胡です。

必要書類は、パスポート、パスポートのコピー、二胡認識カード、領収書、二胡本体

私が申請をしにいったときは、お昼後で、書類を書く紙を渡され、見本も渡されて、その見本どうりに書いて、認識カードと、領収書のコピーを取って、必要書類と一緒に係りの人に提出すれば終わりです。肝心の二胡ですが・・・持っていったのに、全く検査もしなかった。見なくてもいいんですか?ときいたら、見なくてもいいと。

費用は200元でした。

係りの人は、全くやる気がなく、こんなに簡単にできるとは思いませんでした。
普段はちゃんと検査をするみたいなので、皆さんは二胡持参で行ってください。

二胡の認識カードの発行も簡単にできます。費用は8元です。



この直後から、中国国内でのCITES取得手続き方法が大きく変更されてしまいました。
新しい体験談は「ワシントン条約とCITES」のページでご覧ください。





番外編:税関で摘発されてしまった二胡の、起死回生物語


ワシントン条約のこともCITESのことも知らずに中国から二胡を持って日本に帰国。当然のことながら日本の税関で摘発されてしまったものの、その後努力の甲斐あって無事に二胡を合法的に取り戻すことができた人の体験談を紹介します。
(数回に渡って掲示板に書き込まれた記事を、管理人が編集しました。)


(2002年10月)
私は二胡がワシントン条約なるものに引っかかるとは全然知らず、空港の税関で「ケースを開けてください」と言われて「ハイ 。♪どうぞーー」みたいな雰囲気でした。
すると「二胡ですね。これは日本に持ち込めません!」と言われ、隅っこに連れていかれました。
別の税関職員がやってきて「だめです。許可書あるんですか?」と聞かれ、「は?それなんですか?どうやったら、とれるんですか?」などどねばってました。

すると年配の職員がこられ、「じゃ、これからCITES取れるかどうか調べてきなさい。」と問い合わせ先を詳しく説明してくれました。
そのため二胡を一時税関に預かってもらい、私だけ税関ゲートをくぐって帰国する形を取ることになりました。その手続きに『携帯品留置証』というものにサインしました。

『携帯品留置証』の「許可書取得予定」というところにチェックを入れてもらい、「なんとかCITES取れるようにがんばってきます! で、もし取れなかったら、この皮をはげばあとは持ち込んでもいいのですよね。」と念を押しました。
年配の職員さんは「取れるかな? どうだろう? こうやって後から取り直してきた人いるのかね?」と若い職員に聞いてくれましたが、若い職員は「さあ。初めからCITES取ってきている人はいましたが。」と答えてました。
税関の人に「取られて捨てられたら、希少動物のニシキヘビも浮かばれん! それなら外国へ持って出て中国人の友だちにあげます!」というと、「そうですね」と年配の税関員もうなずいてました。

その『携帯品留置証』なるものには、「上記物品を積み戻しする(日本国内に持ち込まず、外国に再び持ち出す)ときは、返還を受けることができます。」と書いてありました。
で、「税関が預かっている荷物を海外に持ち出す場合は、あらかじめ電話をしてください。」と言うことで、二胡を税関に置いたまま私だけ家に帰ってきました。

税関で教えてもらった場所(日本のCITESに詳しい事務所)に電話をして聞いてみると「CITES取るのは難しいですよ。何十万もする二胡なら値打ちがあるけど、何万円くらいならみなさん放棄してますよ。」という返事でした。
で それから調べて(ここのHP、とても参考になりました)自分で北京に行って取ってくることにしました。
日本への持ち込みはだめなだけで、中国へなら自由に持って入って持って出ることができるので、自分の二胡を一度持ち出し、その二胡を持って北京に行き、CITESを取ってくることにしました。

いろいろ、不安もいっぱいですが、とりあえずもう一度北京に行って、CITES取ってきます!
がんばるぞーーー!! 



この人はこの書き込みの一月後、税関から二胡を引き取って北京に渡り、北京で正式なCITESを取得して、今度は無事に合法的に日本に二胡を持ち込むことが出来たそうです。





番外編:アメリカへ二胡を持ち込む


アメリカもワシントン条約批准国ですので、保護動物の持ち込みは規制されています。
今回、留学に向けて日本から愛用二胡を持ち込むため、アメリカ事情を調査された人から情報を提供していただきましたので、ご紹介します。
(数回に渡って掲示板に書き込まれた記事を、管理人が編集しました。)


(2003年7月)
以前に、アメリカに二胡をもって行くにはどうすれば良いのかということで書き込みしましたが、調べた結果(まだ途中経過なのですが)を報告いたします。(2003/7現在)

ここで問題である点というのが蛇皮に対するワシントン条約の規制です。

どうやら、日本とアメリカ両方から許可を取らねばならないようで
【日本】
  →通商産業省 貿易審査課 
【アメリカ】
  →US FISH&WILDLIFE SERVCE
  http://www.fws.gov/
で、それそれ許可をとる様です。

日本の上記機関に問い合わせたところ、私の場合留学で個人使用の為の目的なので、輸出貿易管理令の例外規定にあたるらしく「本人個人の使用を目的の一時持ち込み携帯品」とみなされ、特例として(日本側では)許可はいらないそうです。
ただし帰国し持ち帰った時に、日本から持ってでたものと区別がつくように「外国製品の持ち出し届」を出して、税関の確認印をもらうのが良いとのこと。
また、特例なので特に書類等無く空港等でトラブルにならないか心配なので、税関相談室に「通商産業省で特例といわれたが、それでちゃんと通りますか?」といった質問メールを送り、帰ってきたメールをプリントして持って行くことにしました。

アメリカ側は厄介で、許可証はアメリカにある上記の期間に申請せねばなりません。全部英語なので厄介です。申請料もかかり、許可証発行までに60日位(〜90日)みたいです。今、日本のような特例が無い物かと質問中。

また、後の経過&結果を報告致します。


(2003年8月)
調査完了しましたので、報告します。

ワシントン条約で定められた動物、及び加工製品の持ち出しには、日本とアメリカの両方の許可を必要とします。

日本側に問い合わせたところ、個人使用目的のため特例となり許可証はとる必要がないと案内されました。よって、帰国の際海外で購入した物と区別するために外国製品持ち出しカウンターにて手続きを行えば良いとの事。

問題であったアメリカ側ですが、FWSに問い合わせたところ日本側が特例となれば許可証は必要なし。必要な手続きとしては、入国する空港に48時間前までにCITES製品を持ち込む事と自分のフライトの詳細を告げ、また入国の際に 3ー177というフォームを(恐らく税関で)提出すればよいそうです。FORM3ー177はFWSのサイトで検索すれば入手できます。
3ー177の記入は結構難関ですが、記入方法を細かく質問すると提出の際に助けてくれるからドント・ウォーリーと言われました。
US FISH&WILDLIFE SERVCE(FWS)
http://www.fws.gov/

以上は、今回の私の場合なので皆様がまたアメリカに持ち込む際は、通産省及びFWSにまた確認してくださいね。
そんなこんなでなんとか持って行けそうです。ちゃんと突破できた際はまた報告します。




[ワシントン条約とCITES] [過去の体験談]

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