2002年11月の日記
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中秋から一足飛びに初冬になってしまいました。温暖化が懸念される昨今では喜ばしいことなんでしょうか??
今月のレッスンは2日、23日です。



2002年11月2日(土)

レッスン74日目。
先生の言いたいことと私の技量がまったく噛み合わなかった1時間だったと思う。^^;
「これできますか?」 →できない
「じゃあこれは?」 →できない
「こういう弓使いはどうですか?」 →できない
『良宵』をベースに、細かい技量を先生はチェックされるのだけど、そのほとんどができない。えーん^^;
特に愕然としたのが、左手薬指の第一関節。こんなに動かなかったっけ?
左手薬指の滑音の練習を意識的にやろうとすると、第一関節が逆方向に反りそうになって怖い。
以前見たNHKの番組の、「指の第一関節は10歳ぐらいまでに鍛えないと、その後神経が発達することはない」ってコメントが頭をよぎる。
本日のレッスンの主なポイントは、
・急に高い音に飛ぶ部分の音を安定させること。
・「5→3」の滑音をきれいに出すこと。
  (「5→4」「4→3」の弓配分に気を付ける。)
・換弓スラーの部分は滑らかに音を繋げること。
・逆にスラーでない部分は音の頭出しをはっきりさせること。
などなど。
次回のレッスンまでいなんとかなるんだろうか??^^;
次回は23日です。



2002年11月4日(月)

先日のレッスンで、年明けに行われる発表会の申込書をもらいました。
合奏曲への申し込みと、グループ発表もしくはソロ発表のエントリー用紙です。
そう言えば先月の合同練習で、発表会幹事さんたちが打合せをしていたので横からのぞき見したら、もう仮プログラムができてたなぁ。
私は第二部(個人レッスンの部)に名前が入っていました。去年まではずっと第一部(グループレッスンの部)だったのだけど。
発表順位が下がるのはいややな〜^^;
もっとも私はソロ演奏ではなくて、先月まで一緒にレッスンを受けていた相方と弾くことに今のところなってるのだけど。
でも一緒に練習する機会がないから、このまま行けば発表会当日にぶっつけ合奏ということになってしまう・・・
エントリー用紙の提出は12月上旬なので、早いとこどうするか決めないと。



2002年11月5日(火)

冬型気候になって空気が乾燥しているのか、
手が乾いて換把しやすいのはいいのだけど、
指先も乾いていて、
弦をしっかり押さえているようでも
どことなく弦の上を滑りやすく感じてしまうのは、
気のせいか、それとも
潤いのなくなるお年頃のせい?



2002年11月6日(水)

最近どうも一の指が弦を押さえにくくって、ここ1週間ほど気にしていたのだけど、今日やっと原因が分かった。
かなり手首に力が入っていたらしい。
手首の力を抜く、というか、ちょっと手首を下げたら、一の指もすごく楽になった。
いまだにこんな基本的フォームのことで悩んでていいのか?!



2002年11月8日(金)

とある関西の二胡系サイトで難波の十三堂楽器店に集まろうという話があり、昨夜私も行ってきました。
久々の大阪、しかも、ミナミ! ええ、ええ、迷子になりましたとも。お店にヘルプの電話してしもた(笑)
お店ではちょうど体験レッスンの最中だったので適度におとなしくしてて(謎)、その後集まったみんなで小龍包を食べに行きました。
家に帰ってきたのは深夜0時過ぎ。
今回はmy二胡持参できなかったのですが、今度は持って行こうっと。
そうそう、9月に転勤してチャリ通勤に変わったし、昨日はひさびさに長時間電車に乗ったのですが、 電車の中吊り広告がめっちゃ新鮮に見えました(笑)



2002年11月9日(土)

昨夜は妹が泊まりに来ていました。
昨日の夜に来て、今朝8時前には帰っていきましたが。
最近よく、「妹さんには本当にバレてないの?」「本当は知ってるんだけど、妹さんは気づいてないフリしてるだけなんじゃない?」 と言われることが多いのですが、それはみなさんがうちの妹の性格・人格を知らないから。ふふ。
あ、昨日も恒例の開脚180度トレーニングはかかしていませんでした。<妹



2002年11月10日(日)

寒かったのですが、晴れてて昨日に比べりゃ格段に暖かかったので、いつもの公園(遊歩道)で練習してきました。
暖かいと言ってもまだまだ例年より気温が低いとのことだけど、今年の気候と時期を考えたら、外で弾けるのはもうこれが年内最後かもしれないなと思って。
先月の今ごろはまだ蚊の対策を考えてたのになぁ。
遊歩道で、いつもたくさんの人が歩いてたりベンチに腰掛けているのだけど、さすがに今日は先月の半分くらいの人しかいませんでした。

<本日話しかけてきた人々>

・おばさん3人組
「(私を遠巻きに)二胡よ。難しそうねぇ。」
直接話しかけてくれば応答したんですが。

・おばさん2人組
「二胡ね。昨日もテレビでやってたわ。弦は1本なの? あら、弓はどうやって弦に挟み込むの? 昨日と今日と2日連続で二胡を見れてラッキーだわ。」
テレビって、NHKの陳敏さんかな? 私は見てないので分かんないけど。

・おじさん2人組
おじさんA

「お、二胡だ。昔は胡弓って言ったんだがね、最近は二胡って言うようになったね。昔は映画でよく流れてたなぁ。山口淑子のやつとかさ。」
おじさんB

「おわら節の胡弓とはどうちがうの? ああ、中国の楽器なんだ。弓は何で出来てるの? 弦は?」
おじさんAは、二胡の音色にかなり思い入れがあったみたいでした。おじさんBは、全然二胡を知らなかったらしく、不思議そうでした。
おじさんAに「何か弾いて」と言われて『蘇州夜曲』を弾いたら、一緒に口ずさんでました。
最後におじさんAに、「一生懸命練習して、テレビに出られるようになりなさい」と言われました。(^^;;

陳敏さん始め最近のプロ奏者の活躍のおかげで、「二胡」という名前が一般でもものすごく浸透してきたんだなぁ、とつくづく感じた1日でした。
15時過ぎに公園にやってきて、引き上げたのは17時過ぎ。寒いなか2時間ほどねばりましたが、17時になるとさすがに薄暗くなってきたのでリタイア。
めっちゃ厚着していったので、セーターやジャンパーがお腹のあたりでもこもこして二胡が固定しづらいし、着膨れして腕もなんか自由に動かないし、指は凍えるし(ホットの缶コーヒーで暖めながらがんばった)、あんまり練習にはならなかったと思います。
でも、普段はマンションで弾けない北京ちゃんを思い切り鳴らしてやることができただけでも良かったかな。



2002年11月11日(月)

平日のお昼ご飯はいつも、社員食堂で同僚と一緒に食べます。 男ばっかりの部署なのでむさくるしいのですが(笑)
今日も食事しながら後輩としゃべってたら、彼が今月からサックスを習い始めたことが判明しました。
でもやっぱ、練習場所には苦労してるみたいです。
窓を閉めてカーテンを閉めても、隣5軒まで音が響いてしまうんだとか。
スタジオはバンド優先で、個人で貸してくれるところは少ないので、仕方なしに夜に近くの河原まで遠征しているとのこと。
楽器を習う人はみんな苦労してるんだなぁ。
あと個人レッスンは30分だけなので、楽器を組み立てるだけで時間切れになってしまうのも辛いって言ってました。
って話してたら、別の同僚(私が二胡やってるのを知ってる奴)が、「最近二胡ってブームだよねぇ。」って。
一般の人がブームって感じるくらい、世間では二胡が流行っているのですね。
またまた別の同僚(ギター少年)から会社の近くのレンタルスタジオ情報がもらえたし、 今日の昼食は有意義でした(笑)



2002年11月12日(火)

今週はあんまり真面目に練習していないかな坊です。好きな曲、気になる曲をさらっと弾いておわり〜、みたいな。
それでも二胡を手に取っているだけまだマシなんかな。



2002年11月13日(水)

実は今週はずっと二胡譜のページをいじくってたりします。
おかげで全然練習してません。
レッスンの課題とはまったく関係ない譜面をいじってたのでなにも練習できてません、 なんて先生に言ったら張り倒されるかな?^^;



2002年11月15日(金)

先日、「簡単な日本の唱歌が、他人に聞かせられるぐらいに弾けるようになれればいい」、という入門希望者さんがおられました。
唱歌と言ってもまぁいろいろありますが。
私も、最初は日本の簡単な唱歌が弾ければいいと思っていたんですが、でも、唱歌って人に聞かせるには、とっても難しいですよねぇ・・・
だって日本人の大半はメロディを知っているから、音を外したら一発でバレてしまうし、メロディが単純なほど、技巧や修飾で派手に見せかけることもできないし。
逆に誰も知らない中国民歌を、それっぽく滑音を入れて弾けば、二胡を知らない日本の人たちの前では、 上手く聞こえるような気がします(笑)



2002年11月16日(土)

今月3日から南米チリの首都サンティアゴで、ワシントン条約(絶滅の恐れがある野生動植物の国際取引に関する条約=CITES=)締約国会議が開かれていますね。
日本人になじみの深い銀ムツが規制対象になる寸前で撤回されたり、中華料理のフカヒレでおなじみのウバザメとジンベイザメが、乱獲による個体数減少で取引規制となったり。
象牙が取引全面規制になったのはいつでしたっけ? かなり大きなニュースになりましたよね、私の記憶に残ってるくらいだから。(今回の会議で、日本が数十トンを1回限り輸入するのが認められましたが。日本人ってそんなに象牙が好きなの?)
二胡を始めてからは、ワシントン条約関係のニュースには敏感になりました。
最近二胡という楽器を知り、これから購入しようとしている方々へ。
二胡の蛇皮は、乱獲による個体数減少で、現在ワシントン条約規制対象品となっています。
現在日本に流通している二胡は、特別許可を経て中国から輸入されているのです。
だからどうぞ、二胡を購入し練習始めたものの、いつしかタンスの肥やし、押入の骨董品、床の間のインテリアになぞなさらないよう、 犠牲になったニシキヘビになりかわり、お願いいたします。
楽器として第二の人生を全うさせてあげて下さい。



2002年11月17日(日)

この土日、いいお天気だったので、二日連続でいつもの公園(遊歩道)で練習してきました。

【土曜日編】
日は照ってるけど、ちょっと風がきつい。ので体感温度は低い。
公園に着いたのはだいたい14時半。15時半までの約1時間、練習しました。
ここ最近左手手首に力が入ってるのが気になっていたのだけど、だんだん抜けてきた感じ。
でも練習を終える頃には、寒くて手がかじかんで身体がこわばって、また力が入ってしまいました。
あと、気になったのが内弦開放弦の金属音。
音が金属臭いのではなく、明確に金属の共振音が聞こえます。
原因は金属製微調付千斤であることには間違いないのだけれど、でもなんでいきなり共振するようになったのか分からない。今までなんともなかったのに。冬型気候のせい?
すごく内弦の低音がきれいな二胡だったのに、こんな金属音が混じるなんて悲しすぎる。先生に相談しようかな。
本日話しかけてきた人はなんとゼロです。
寒くて人通りが夏場の半分以下ってこともあるし、ほぼ毎週そこで私が弾いてるので、もう珍しいものではなくなったのかもしれない。
あ、でも、少し離れたところでラジカセの電子音楽に合わせてダンスの練習をしていた、高校生くらいの少年5人組が、こっちをじっと見てました。
その公園で電子音楽が大音量で流されてるのを見たのは初めてでした。

明日は【日曜日編】です。



2002年11月18日(月)

昨日の日記の続き。

【日曜日編】
日も照ってて、風も少なく、暖かくて穏やかな気候。
厚着していったのだけど、練習中は暑くて上着を脱いだくらいでした。
公園に着いたのはだいたい15時前。撤収したのは17時前。おおお、2時間も音が鳴らせたぞ。

<本日話しかけてきた人々>

・小学校高学年の子供たち5人ほど
「(私を遠巻きに) あ、あれテレビで見たことある!」
直接話しかけてくればいっぱい説明してあげたんだけどねー。
ってゆーか、誰のどんな演奏をテレビで見たのか、逆に聞いてみたかったよ(笑)

・60歳くらいのおじさん
「これはバイオリンか? ああ、中国の。でもバッハとかも似合いそうやなぁ。とても懐かしい音色やね。田舎に帰ってきたみたいな気がするわ。」
私が知らない間に、ベンチの反対側に座ってじっと聞いてはったみたいです。^^;
そんなん知らんと、延々と『賽馬』の基礎練習してました。知ってたらもっとサービスしたげたのに(^^;;
とりあえず即興で『蘇州夜曲』を弾いたら喜んでくれはりました。

・50歳くらいのおじさん
「これはなに? ヴァイオリンとはどうちがうの? たった2本の弦でこんな音が出るの? いい音やなぁ。」
公園に紅葉の葉っぱを集めに来てはったみたいです。なかなか風流なお人でした。

昨日気になった内弦開放弦の金属音、解決しました。
私の北京ちゃんの金属製微調付千斤は、棹から2本の小さなフックが出ていて、それに弦を引っかけ、フックの高さを調整することで微調できるようになっているのですが、 その棹からのフックの高さに問題があったようです。
以前北京の老師(北京漂流記参照)に、「フックの高さは3〜4ミリの間にしなさい。それ以外の距離だと問題が起きる。」と言われていたのですが、 いつしかその忠告を忘れ、微調のネジ(フックの高さを変えるやつ)を回している内に、3〜4ミリの幅を越えていたようです。
ネジを回してフックの高さを調整すれば、内弦開放弦の金属共振音も消えました。
自分で解決できてうれし〜!
で、調子に乗って弾きまくっていたのですが、なんか弓が滑るような気がする。
それでちょっと大目に松脂を塗ってみたら、あらら、第二把位以降で雑音が出るようになっちゃったよ。とほほ。
この雑音は解消されぬまま、本日の野外練習は終了。
うれしさ半分、とほほ気分半分の帰路でした。

今週末はいよいよレッスンだ〜!



2002年11月19日(火)

だんだんと、公園で弾くのにも慣れてきました。 と言っても私の公園デビューは意外に早く、実は6年前の秋だったりしますが。
突然知らない人に声をかけられて何か弾いてみてといわれて、即興で弾けるのはまだほとんどないのですが、『蘇州夜曲』『琵琶湖周航の歌』なんかを弾くととても喜んでもらえたり。名曲やなぁと一緒に口ずさんでもらったときは、街角二胡弾きの醍醐味を味わいました。
二胡のことを英語で説明するときは、Chinese violin もしくは Chinese fiddle と表現されるそうです。
violin(ヴァイオリン)と fiddle(フィドル)の違いはみなさんでいろいろ調べてみてください、おもしろいですから(笑)
早い話、同じ楽器(日本で言うところの「ヴァイオリン」)ですが、芸術家が正統奏法に基づいて正統音楽(つまりクラシック曲)を弾くときには violin、庶民が簡単な奏法で民間音楽を弾くときには fiddle と歴史的に呼ばれています。
ロシアの寒村を舞台にした『屋根の上のバイオリン弾き』というミュージカルがありますが、あれは原題は『Fiddler on the Roof』、violin ではなく fiddle です。忠実に訳すなら、『屋根の上のフィドル弾き』であり、『屋根の上のバイオリニスト』って訳したなら誤訳も誤訳、violinist さんたちから抗議されます、大道芸人と一緒にするなって(笑)
violinist が主に宮廷や貴族の前で弾いていたのに対し、fiddler は街角や酒場で弾いて施しをもらったり、村のお祭りやお祝い事の時にダンスや歌の伴奏をしていました。昔の二胡弾きと同じですね。もっとも二胡は今ではだんだん高貴な楽器と考えられつつある気がしますが。violin のように。
まだまだ初級の私ですが、修行を積んで、将来は violinist ではなく fiddler を目指したいと思います(笑)
二胡の芸術性の追求は誰かに任せて、私は二胡の人間性を追求したい。
難解なテクニックはどうせ今から身に付けられないしってのもあるけど(笑)、小指が短いせいで正しい運指ができなくても自分が気持ちよく弾ければそれでいいし、街角で地域の集まりで、たとえ簡単な奏法でも喜んで耳を傾けて一緒に口ずさんでくれる人がいる方がずっと楽しい。
まだまだ先の話だけど、将来は、天壇公園でのんびり二胡(京胡)弾いている北京のおじいさんたちのようになれればいいなぁ。



2002年11月20日(水)

今朝は寒かったですね。京都市内の朝8時半の気温は5度でした。
最近寒いのでよく肩が凝ります。血行が悪くなってるんでしょうね。今日はミニカイロを肩に貼って過ごしましたが^^;
空気も乾燥してるせいか、腕や背中の皮膚も痒かったりします。
うちの北京ちゃんはこの乾燥具合が心地よかったりするんでしょうか?
逆に極寒・超乾燥気候の北京生まれだから、日本の冬はまだまだ生ぬるーい!などと思ってたりして。



2002年11月22日(金)

今週は曜日の感覚がずっと狂っていて、時間の経つのが早かった。
私の体内感覚ではまだ今日は木曜あたりなんだけど。
同僚や連れは「あっという間に週末が来てラッキーやん」というけど、何にも手を付けられないまま週末が来たって困るのよ。今週末はレッスンなのに。
空気が乾燥してるせいか、先日右手親指の爪の脇にささくれができて、引っ張ったら傷になってしまった。
ちょっと親指酷使するとまだ血がにじんでくる。
弓を握って押し引きするとちょっと痛い。



2002年11月24日(日)

昨日はレッスン日でした。レッスン75日目。
いつもと同じく左手の基礎訓練。そこで初めて分かったことは。
みなさん、左手でグーを握ったら、指の付け根の関節がぽこっと出っ張りますよね?
私もぽこっと関節が浮き出ます。・・・小指以外は。
私の小指の付け根の関節は、どこにいっちゃったの??
小指の付け根は逆にぺこって凹んで、えくぼになってるんだけど・・・
改めて自分の手を指を眺めてみると、自分の身体のパーツなのに知らなかったことがありすぎて不思議。
左手の運指は相変わらずがたがたなのだけど、右の運弓はここ最近ずいぶん安定してきたと先生に褒められる。(ただし、「弓先はまだグラグラしてますけどね」の注釈付き。^^;)
これは、最近外で思いっきり弓の押し引き練習が出来るようになったからだろう。
マンションだとやっぱり騒音問題が気になるから、知らず知らずのうちに肩に力が入ったり、音が出ないようにと脇をしめてしまう。外だとそういうのを気にせず思いっきり押し引きできるし、それに太陽を背にしてベンチに座ると前に自分の影が出来て、弓の軌道も見えるのだ。
外で弾くことについては、賛否両論あると思う。
直射日光が蛇皮によくないとか、外の空気の多湿あるいは乾燥が蛇皮によくないとか。親切に忠告してくれる人もたくさんいる。
でも私は、住宅事情で家では北京ちゃんを弾くことは出来ない。
外で弾かないとなると、北京ちゃんを弾けるのは月2回のレッスンの時だけ。普段はケースに入れられたまま、部屋のオブジェにしておくしかない。
私は北京ちゃんを飾り物にしておく気はないし、私のところに来たのなら、私と一緒に人生歩んでほしい。
だから私は外で弾くのです。二胡を大事にしていないのでも、雑に扱っているのでもありません。むしろ私がどれだけ北京ちゃんを大事に思っているかは、私の身近な人ならみな知っています。
だから、外で弾くのは反対派の人も、私が北京ちゃんを外に連れ出すことについては大目に見てて下さい。 ま、今年はもう外で弾くシーズンも終わりだけど。



2002年11月25日(月)

発表会まであと2ヶ月。
『燕になりたい』を簡単な二重奏にして、今日相方にFAXした。
問題はいつ2人で練習するかだ。



2002年11月26日(火)

うふ。うふふふ。
ついに、北京ちゃん用のセミハードケース(軽量発砲製)を入手しました。いぇ〜い!(^o^)v
日本で売っているケースはうちの北京ちゃんには小さく、頭がはみ出る、或いは弦軸が飛び出てふたが閉まらない、という事情があったのですが、 このたび北京から帰国した人が、北京製の大きめケースをおみやげに持ち帰ってきてくれはったのです。 どうもありがとう m(_ _)m
今度北京ちゃんを持って外出するのがいつになるか分かりませんが、持ち歩けるときが来るのが今からとても楽しみです。
ああでも、妹が急に遊びに来たときに隠さなきゃならないものが増えたなー(笑)



2002年11月27日(水)

以前テレビのあるバラエティ番組で見たのですが、第二次大戦中にヨーロッパで流行ったあるシャンソンのレコードを解析した結果、 そのレコードで歌われているビブラート唱法には聞き手の不安感を煽る効果があったことが分かったそうです。 あんまり詳細は覚えていないので具体的にどうこうというのは覚えていないのですが。
先ほどテレビのバラエティ番組で、音響学の専門家が、バイオリンのビブラートには癒し効果がある、と言っていました。ただし「名人が奏でる一定の波状のビブラートには」という但し書きがついていましたが。
ビブラートの練習をしていますが、私のビブラートは人に不安感を抱かせるのか、 それとも癒し効果を与えるのか、どっち? 練習がんばろうっと^^;



2002年11月28日(木)

『島唄』練習中。
1月の発表会で有志合奏するのだけど、教室で使う楽譜と、私が普段練習している賈鵬芳さんの教本の楽譜が微妙に違うのでややこしい。
特に違うのが賈さんの楽譜では「4445」となっているところ。
これが教室の楽譜では「4434」となっているし、そう言えば THE BOOM も「4434」と歌っていたよな気がする。
なんで賈さんの楽譜では「4445」となってるんだろう?
あと、教室では「海よ宇宙よ」の部分のフレーズは弾かないらしい。
初心者には難しいのでカットされたのだろうか。この部分が一番聴かせる部分なのに殺生な。
THE BOOM、おおみそかのNHK紅白歌合戦に出場が決まりましたね。 曲はもちろん、今年のサッカー・ワールドカップ・南米各国公式ソングに認定された『島唄』です。



2002年11月29日(金)

右ひじが痛い。
っつーことで改めてひじを見てみたら、右ひじの内側に直径1センチほどの内出血が。
打撲か?
でも、どうやってこんなところを、いったい何にぶつけるんだよ? ひじの内側だよ?!
しかもピンポイントで直径1センチ。謎です。
というわけで、またまた意味不明な怪我をしてしまいました。(^^;;
まぁのんびり行こ。



2002年11月30日(土)

あちこちの二胡系掲示板で、メーリングリストで、「教室情報の募集」という書き込みを見かけます。
しかしながら、みなさんも感じておられると思いますが、それに対するレス(「教室教えます」という情報提供)は非常に少ないです。
例えば東京や大阪の大都市圏ならいくつも教室があるはずなのに、レスがほとんどつかない、ついたとしても「その地域にはいっぱいありますからがんばって探してみてください」という抽象的なものばかり。
具体的な情報提供はほとんどありませんよね。
教室情報を募集している人の中には、こういった現状をかなりいらだたしく思っている人もいるかもしれません。
自分たちだって誰かに教えてもらって今の教室に通っているはずなのに、なんで情報を出し惜しみするのだろう、と思っている人もいるかもしれません。
ですので、今日は「教室を知っていても他人に教えたくない心理」について、私なりの考察をしてみようと思います。


1)冷やかしじゃないのか?という疑心暗鬼な心理

私の掲示板にも教室情報募集の書き込みは多いですし、直にメールで私に問い合わせてくる人もたくさんいます。
私も最初の頃は、自分の掲示板のみならず他掲示板にも積極的にレスをつけていましたし、直メールで教室情報をお送りしたことだって何度もありました。
が、今は止めました。
というのも、先方からの返事がほとんどないからです。
別に「ありがとうございました」というお礼が欲しいわけではありません。
しかし「情報届きました」の返事くらいないと、自分の行為は無駄骨だったのか、という気がしてきます。せっかく気張って返事を書いたのに無視されたのか、と悲しくなり、アタシってただのお人よしのバカ?とすら思えてきます。
そんなことが何回も何回も積み重なると、情報募集の書き込みを目にしても、
「どうでもいいや、ほっとこ。時間の無駄。どうせ冷やかしでしょ?」
という気分になってしまうのです。

教室情報の提供は、あくまで情報を持っている側の善意で行われます。見ず知らずの赤の他人相手に行われる無償のボランティア行為なのですから。
自分の善意に相手から反応が帰ってくると、ああまた善意を行おうという気持ちになれます。
でも善意を行っても相手から反応が帰ってこないと、大きなむなしさ感に襲われて、エネルギーが切れてしまうのです。
インターネットでの交流の大原則は「give & take」の精神です。「与える」(give)と同時に「見返りを得る」(take)、つまり両者が互いに与え合うことが大前提なのです。
無償で情報を与える見返りに、お礼の言葉をもらったり、新たな情報交換ができたり、他人の役に立てたという暖かい気持ちになれたり、そうやって交流がなりたっているのです。
だから、与えられた結果を返してこない人が増えると、与える人がいなくなるのは、当然の成り行きです。

余談ですが、最近私は、教室情報を求める書き込みやメールに対しては、まずは様子伺いのレスを返すようにしました。
最初は具体的なことは書きません。「知っていますが今すぐレスはできません。家で資料を探さないと。」或いは「私まで直接メール下さい。そうすれば折り返しお返事します。」というような感じで、まずは様子を見ます。いわゆるファーストコンタクトの試みです。
そこで「本当ですか。詳細が分かったらぜひ教えてください。」とお返事が帰ってきたらファーストコンタクト成功、「ああ、この人は本当に真剣なんだ」と思って、次のステップに進みます。つまり、今度は具体的な情報をその人宛てにお送りするのです。本気で探している人の役に立てるのは私にも嬉しいことですから。
しかしながら、ファーストコンタクトを行ってみても、まったく返事を返してこない人の方が世の中にははるかに多いのです。これはいったいどういうわけなのか、私も首をひねってしまうのですが。
そしてこのような場合は、「本気で探してるわけではないのね。ただの冷やかしだったのね。」と判断し、放置となります。
このような方法を取るようにしてからは善意がむなしく空回りすることがなくなったので、わりと安定した精神状態を保てるようになりました(笑)


2)今の環境を壊したくないという保守心理

最近は、教室情報募集の書き込みにもいろいろ条件を付けるケースが見られるようになりました。
「良い教室を教えて下さい」「少人数でアットホームな教室を」「月謝の安いところを」というようなものです。
しかしですね、一部の情報通の人を除き、たいていの人は、自分の通っている教室のことしか知りません。
たとえたくさんの教室情報を持っている人でも、「1グループの人数は○人」とか「週○回で月謝は月○円」とか「アットホームな雰囲気かどうか」といった、内部の詳細事情までは分かりません。
ですので必然的に、内部事情まで把握した上で紹介できるのは自分の教室だけ、ということになります。

しかしながら、ここで問題にぶつかります。
自分の教室を紹介し、その人が本当に入門してきた場合、その人は自分の「教室仲間」になるのです。
その人がとてもいい人だったら、自分のこの上ない二胡仲間になるかもしれません。
でももし、もし、万が一、自分と合わない人だったら。先生と合わない人だったら?

自分が紹介した人が入ってきたせいで揉め事が起こり、教室の雰囲気が壊れてしまうかもしれない。
生徒が増えて先生の負担が増えたら、他の教室仲間にも迷惑をかけてしまうかもしれない。
紹介して入ってきた人がいい加減な人だったら、先生を怒らせてしまって、私もこの教室に居づらくなってしまうかもしれない。

手広く教室を開き、雑誌やネットで大々的に生徒募集をかけている都会の有名大規模教室なら、生徒数も多いし生徒の回転も早く、そんな心配はいらないかもしれません。
しかし、教室数の少ない地方や、多くの初心者が望むような「少人数でアットホーム」でやっているところなら、なおさら、今の教室の雰囲気を壊したくないという思いが強いでしょう。
わざわざ見ず知らずの赤の他人を呼び込むなんて、いわば冒険なのです。そしてその冒険は、危険な結果に陥る可能性も含んでいるのです。
やっと見つけた居心地のいい自分の居場所を、誰が好き好んで危険にさらすマネをしたがるでしょう?
だから、知らんぷり。これでおしまい。

だからね、教室を教えてくださいというあなたのその書き込み、それはそのままあなたのオーディション用紙となるのです。
「この人になら思い切って私の教室を教えてあげてもいい」「私の教室仲間として迎えてあげてもいい」という諸先輩方の審査の目にとまらなかったら、そのまま見捨てられてしまうのが普通なのです。
なので、単に「教えて下さい」という書き込みをするだけではなく、どれくらい二胡が好きなのかという具体的書き込みや、他の話題にも加わっていくなど、積極的に自分の人間性をアピールすることが大切になるのです。オーディションに合格するためには。


3)自分のプライバシーを出したくないという心理

インターネットのいろんな面を経験してきた人の中には、プライバシーで嫌な目にあったり怖い目にあったり、実際経験はなくてもそういう話を聞いて自分も気を付けようと思ったり、そういう人たちがたくさんいます。
警戒心の強い人は自分のメールアドレスを見知らぬ他人に知られたりすることを嫌いますし、中には自分の利用しているプロバイダすら知られることを怖がる人もいます。(あまり過剰になるとネットの楽しさも半減しますから、警戒するのはほどほどがいいんですが。)

それに、掲示板に自分の教室の詳細情報を書き込めば、自分の教室を不特定多数の第三者に知られてしまうことにもなります。これを嫌がる人もいます。
私も自分の在籍教室を不特定多数の第三者に知られたくない派です。「あれがあのkanaさんの在籍している教室なのね」と噂されることによって、教室や教室仲間や先生に迷惑がかかってしまうのを避けるためです。

だから、たとえ条件の合う教室を知っていたとしても、見知らぬ人にメールする勇気がない、または掲示板に書き込む勇気がない、という人は、意外に多いのです。
そして、こういう人たちから情報を引き出すには、それはもうあなたの熱意しかないわけです。
「この人のためになら思い切って掲示板に書き込んで(メールして)あげてもいいかな」と思わせ、重い腰を上げさせるのは、あなたのアピールの仕方一つにかかっているのです。

また、メールはしたくないけど掲示板なら書き込める、掲示板には書き込めないから直接メールしたい、という人もいることを想定し、幅広く情報収集したいのなら、窓口は掲示板とメールの2本立てにしておくのが望ましいのではないでしょうか。

*  *  *

教室を探しているみなさん、「教室を知っていても他人に教えたくない心理」について、少しは参考になりましたでしょうか?
もっともっと「教えたくない心理」はあると思います。人によっては教えたくない理由も事情もさまざまなはずですから。
そういう心理を理解し、どうすれば上手に幅広く情報を集めることができるのか、研究してみてください。

教室を教えてもらうだけなのになんでそこまで気を使わなけりゃならないんだ?と思われた人も多数いることでしょう。
でも、教えてもらう側にとっては簡単なことのように思えても、教える側にとっては意外に勇気と労力が必要であるということ、そして先ほども書きましたが、教室情報の提供はあくまで情報を持っている側の善意(無償のボランティア行為)で行われるということ、これをまず理解してください。
善意の気持ちを引き出せるかどうかは、あなた次第なのです。がんばってください。


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