2003年10月の日記
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急に冷えてきました。体調を崩されませんように。
今月のレッスンは4日です。



2003年10月1日(水)

会社の帰りに京都駅に寄ったら、駅構内で二胡ケースを抱えた人を発見。グレーのセミハードケース。
服装的にはサラリーマン風?の男性だったのだけど、会社帰りにこれから二胡教室に寄るところだったのだろうか。 それとも実は二胡の専門家で、二胡の仕事から帰るところだったのだったのだろうか。



2003年10月2日(木)

究極の選択第4弾
『ウィグル』 vs 『モンゴル』〜1週間ホームステイするなら?
終了しました。たくさんの参加、ありがとうございました。m(_ _)m
砂漠のオアシス vs 大草原 という選択。途中までかなりの接戦だったのですが、最後の数日でわずかに差がつきました。^^;
詳しい結果は「Your Voice」のコーナーでご覧下さい。



2003年10月3日(金)

少し時期が遅いかもしれませんが(今年の中秋節がいつなのか知らんし)、中国人の知人に月餅を食べさせてもらいました。
その知人手作りのと、故郷中国から送ってもらったのと、2種。
手作り月餅は、興奮するほどおいしかったです。今までの月餅のイメージが完全に覆されました。もっともその知人のアイデア月餅なので、伝統的なものかどうかは分かりませんが。
本場中国から空輸されてきたほうの市販品月餅は、、、 卵の黄身さえ入ってなければまだなんとか、、、 (^^;;



2003年10月6日(月)

遅れましたが、土曜日(10/4)の日記。
レッスン91日目。
レッスンは夕方からだったので、二胡を持って、午前中は神戸にできた知人のお店に遊びに行くことにする。
二胡を弾いてもよいという言葉に甘え、お店の人たちが休憩していた二階を空けてもらって、眉間にシワを寄せながら1時間ほど練習。通りすがりの人や一階でお買い物をしていたお客さんたちには、さぞ迷惑なことだったでしょう^^;
夕方京都に戻ってきて先生宅へ。
私の前の時間帯の生徒さんが帰り支度をしていてちょっと世間話。帰り際に「じゃあ来週ね」と言われ、来週なにが?と思ったら、そやそや、来週末は合奏練習やったんやー。
そして先生と向き合って私のレッスン開始。
今日こそ1月の発表会の話をされるのかなぁ。
「1月のことなんですけど。」
ををっ、いきなりきたぞきたぞ。
「今回は出演者が多いので、グループレッスンの生徒さん優先の発表会にします。個人レッスンの生徒さんは何組かにチーム分けしてもらってグループとしての出演になります。」
おーいぇー!
よかった〜 私は絶対人前でソロでなんか弾かないもんね。
「その代わり、」
え?
「3月にもう一度内輪だけの発表会を開きますので、」
ん。 |(-_-)| なにも聞こえないもーん。
「個人レッスンの人は、そこで、ソ ロ 演 奏 してもらいますっ!」
やだやだやだぁ。首を横に振って抵抗するかな坊。
「だから、この曲、3月を目標に仕上げていきましょうね。」
え? この曲って、この曲って、、、
「じゃあ『喜唱豊収』通しで弾いてみてください。」
えーーーっ、ひ、人前でこれを弾くのですかっ? しかもソロで?!
以下明日の日記に続く。



2003年10月7日(火)

昨日の日記の続き。
うーん、3月の発表会で、『喜唱豊収』ソロ演奏かぁ。。
まぁでも、『良宵』や『賽馬』の有名曲に比べれば、うちの教室ではこの曲知ってる人も少ないし、間違えようが音を外そうがみんなには分かんないわよね。ならそれなりに気が楽かも?
「みなさんまだほとんど知らない曲ですからね、」
はいはい。
「kanaさんの演奏がみなさんのこの曲の第一印象になるわけです。みなさんに誤った第一印象を与えないように弾いてくださいね。(^^)」
・・・・・・・・・。(涙目)

『喜唱豊収』、一人で通しで弾く。先生の前で弾くのは久方ぶりだなぁ。
まだ暗譜できてないし、楽譜を見ながらきっちりきっちり丁寧に弾いていく。
ゆっくりゆっくり歩くような超スロースピードで。これ以上早くすると、間違いなく換把で音を外すか早弾き部分でこける。つまりこれが私の限界。
「だいぶよくなってきましたね。音も安定してきたし。」
うふ。3月の本番もこんな感じでいいのなら、やる気出てきたかも。
「じゃあ次はもっと早く弾いてください。」
いや、だからもう無理。これがいっぱいいっぱいだって。
「でもこの曲はもう少しスピード上げないと雰囲気が出ないのですよ。ほらほら、一緒に弾きますから、私の速度に合わせて弾いてください。」
えーん。(T-T)

先生と一緒に何度か繰り返して弾いてみて、弾き終わると同時に毎回大きなため息。ふーっ。
「kanaさん、演奏中、ちゃんと呼吸してます?」
んー、してないかも。。
特にラスト | 3212 3212 | のあたりから意識もありません。先生の演奏早いし。
「ちゃんと息しながら弾いてくださいねー。でないと次回はこれよりもうちょっと速度上げて練習してもらわないといけませんから。」
うっそーん!(>_<)
「ほんとぉ〜!(^^)」
(--;;

以下明日の日記に続く。

*  *  *

2003/10/7 8:00現在、36時間に渡って書き込みがなかったため 「交流掲示板(避難所)」 を、33時間に渡って書き込みがなかったため「建設的掲示板」 を機能停止にしました。

<掲示板分割・統合のまとめ> 03/9/25〜03/10/7



2003年10月8日(水)

昨日の日記の続き。
いくら個人発表会は5ヶ月先だといえ、月1〜2回のレッスンだと、のんびりしてたらあっという間に本番になってしまう。
いやその前に1月の発表会もあるわけだが。さらに今月は教室イベントが一つ、来月にはイベントが二つあるわけだが。^^;
早弾きの最大のネックは、十六分音符の合間にふっと出てくる四の指。
私は小指が短かく且つ弱い(「初歩の初歩」ページの千斤の調節んとこに写真載せてます)ので、急に四の指が出てきたらうまく小指が伸ばせない。
ってゆーか、小指を伸ばそうと思ったら左手のフォームを完全に崩さないとならないので、早弾き部分で小指を伸ばすと、そこだけ音が途切れて間ができてしまう。
そこで、例えばラストの | 5323 5323 | のところは本来なら | 四三二三 | の運指なんだけど、ここは一音ずらして | 三二一二 | という運指で弾いてみたり、と勝手に工夫することにしてみた。(注:良い子はマネしないで下さい。)
あと、曲の雰囲気をつかむことなんだけど。
これは、先生曰く、暗譜と、それから譜読みが大切なのだそうだ。
楽譜を読んで、この音はどう弾きたいか、ここのフレーズは何を表現しているのか分解してイメージを作り上げ、実際に弾く時にはその頭の中のイメージを再現するつもりで弾く。このとき楽譜を見ながらの演奏だと楽譜に引きずられてしまうので(早い曲は楽譜を見るだけで大変な作業量になり、イメージ再現まで手が回らなくなるので)、できるだけ暗譜する。
譜読みするときにはたくさんCDも聞いたほうがいいんだろうなぁ。でも最初この曲を初めてCDで聞いたとき、あまりの速さに楽譜も追えなかったのだけど^^;
ってか、いくら壮大なイメージを膨らませようが、右手と左手が追いつかなかったらどうにもこうにも・・・^^;;;
というわけで来年3月までかな坊の苦闘は続く・・・の?
次回のレッスンは11月半ば。



2003年10月9日(木)

教本の『喜唱豊収』はA4で3ページ。これだと演奏中ページをめくらなければならない。
だから今までは、3ページ目はコピーを取り、教本の横に並べて弾いていたのだけど、これも譜面台上での収まりがいまいち。
なので、コピーしなおして揚琴の伴奏譜を切り落とし、二胡譜を詰めて2ページ分の楽譜に作りかえました。つまりA3用紙1枚。
さて、と。



2003年10月10日(金)

明日は合奏練習会。
7月以来うちで預かってる銅鑼を
持っていくのを忘れませんように。
忘れませんように。忘れませんように。

*  *  *

事情により週明けまで更新を休みます。



2003年10月12日(日)

連れが遊びに来てました。
「あ、銅鑼がある。」
「うわ、バチまである!」
シンバルもあるでよ。
「えー、ひっくり返したら灰皿みたーい!」




2003年10月13日(月)

日曜の夜に実家の家族が倒れ、救急車搬送→緊急手術なんてやってたため、あわただしく連休が終わってしまいました。
土曜の合奏練習の模様は後日。



2003年10月14日(火)

土曜の合奏練習の模様について。
-------------
どんよりとした曇り空の下、念のため傘を持ち、二胡を背負って自転車で家を出る。雨が降ったら教室に自転車を置いて、電車で帰ろう。
今日の練習は、今月下旬のイベント(9/13日記参照)に向けての最後の合奏練習。曲目は『武術』『日本の秋の唱歌メドレー』『採茶燈』『彩雲追月』『金蛇狂舞』。
曲目が分かっているので、重たい楽譜ファイルごと持って行かなくてすむ〜。
代わりに、かばんには銅鑼。7月後半のイベント(7/28日記参照)で『金蛇』の銅鑼を担当した際、そのままお持ち帰りしてたやつ。
以下明日の日記に続く。



2003年10月15日(水)

昨日の日記の続き。

練習開始。
参加者は20人ちょっと?(イベント参加者は30人ほどだそう。)

最初は『唱歌メドレー』から。私は下のパート。
1枚の用紙に秋にちなんだ唱歌が4曲並べられているのだけど、演奏順序が変更になっていたことを忘れ、ひとり最上段の曲を弾きかけてパニクる。
えっ、みんな何の曲を弾いてるの??(*_*) ・・・そだそだ、上から二つ目の楽譜が1曲目になるんだったっけね。^^;

次に『彩雲追月』。私は下のパート。
そして『金蛇狂舞』。私は銅鑼。
この2曲はさっと練習して終了。前回のイベントでもやった曲なのでだいぶみんな慣れてるし。
それよりも新曲の『武術』『採茶燈』が大変。

まず『採茶燈』。私は二胡1のパート。
この曲、何が大変って、二胡1・2と中胡1・2+打楽器の合奏曲なので、楽譜が6ページ。A3で3枚。譜面台に乗らん・・・
しかも主旋律が二胡1と二胡2で入れ替わったりするし休小節も多いし、一旦主旋律のメロディを見失うと、そこでどぼーん。^^;
私は二胡1なので、A3用紙1枚に収まる二胡1だけのパート譜を作ってみたけど、他のパートとの掛け合いっぽい部分はやっぱりそのパートの譜面がほしいし、なかなか難しい。

以下明日の日記に続く。



2003年10月16日(木)

昨日の日記の続き。

最後に『武術』。私は大シンバル。
『金蛇』のときは銅鑼を腿に押し付けて音が響かないようにして演奏してたんだけど(練習室狭いし響くしうるさいから)、シンバルはどうなんだろ。
『金蛇』でシンバルだった人に聞いてみたら、普通に鳴らしてたけど、とのこと。わーい。じゃあ私も遠慮なく^^

『武術』、実に気持ちよく1回目演奏。そして終了後、周囲を見渡すと、なぜかみんなくらくらしている。あれ?
「なんでkanaさんのシンバル、そんなに音が大きいんですかっ?!」
え、だってだって・・・
よく見たら、『金蛇』のシンバルは、私のより一回り小さかった。小シンバルだったのね。
あはは、私、大シンバルやし、そらうるさかったはずやわ、全力で打ち鳴らしてたもん。ごめんごめん^^;

2度目は多少控え気味に。
しかし、1度目も2度目も、全然楽譜通りに鳴らせてない。
もともと裏拍が多いパートなんだけど、たまに出てくる表拍の部分も裏拍で鳴らしてしまう。リズムの切り替えがうまくできないようだ。
このままでいいんだろうかと思いつつ、最後の合奏練習終了。

イベントは今月下旬の週末。
本番に向けて銅鑼も大シンバルもうちへお持ち帰り。



2003年10月17日(金)

昨日は妹が泊まらせてほしいというので、打楽器はリュックの中、二胡と教本は押し入れへ。妹には二胡のこと話してないから。
あとなんかあったかなと部屋中きょろきょろしたんだけど、二胡関連グッズが転がっている風景になじみすぎて、一般の人がどんなものに違和感を抱くのかよく分からない。
まぁ大丈夫だろうと思って、夜、妹を迎えました。
今朝起きて、妹はまだ寝ていたので、静かに着替えをしていたら・・・。サイドテーブルに、7月のイベントの時の写真が堂々と置いてある。あちゃー。片づけるの忘れてたのねー^^;
何人かで合奏している写真なんだけど、幸い私は写ってない部分だったので、ほっ(^^;;



2003年10月18日(土)

今日の夕方、モンゴルで暮らす日本人を紹介する番組がありました。
レストランで演奏されていた、馬頭琴、揚琴、ホーミーの様子もちらっと紹介されていました。
また、首都ウランバートルで行われたナーダム祭の様子も映されていました。
首都で行われたお祭りでしたから、広い立派な競技場で行われていましたね。私が前に見たモンゴルのドキュメンタリー映画では、首都から遠く遠く離れた辺境の村でしたから、村の広場で行われていましたが。
ナーダムと言えば相撲と競馬しか知らなかったのですが、弓も重要な競技だったんだ。
ところで番組中「モンゴルは野菜が安い、例えばキャベツが一個30円」と紹介されてましたが、番組によると平均月収は1万円とのことだったから、30円は現地の人にしたらめっちゃ高いのでは?と思ってしまいました。^^;  まぁ、これまた番組によると、そんなに野菜は食さないお国柄だそうですけど。



2003年10月19日(日)

閔恵芬さんの生サイン。



2003年10月20日(月)

法隆寺世界遺産登録10周年記念
日中平和条約締結25周年記念


閔恵芬 二胡コンサート in 法隆寺

於法隆寺聖徳会館 2003/10/19
二胡独奏 : 閔恵芬
打楽器: 李真貴
古筝: 王中山
笛子: 王伝東
揚琴: 田偉寧
1.迷胡調
2.陽関三畳
3.空山鳥語
4.遊園(昆劇『牡丹亭』より)
5.江河水
6.春天来了
7.三六
8.漁舟唱晩
9.二泉映月
10.新婚別
11.寒鴉戲水
アンコール2曲


今年5月に行われるはずだった、「中国国寶楽団」来日法隆寺公演(SARSにより中止)の、振替公演です。
東京・神奈川でも振替公演が行われるのですが、5月と同じく「中国国寶楽団」フルメンバー出演(ただし琵琶の林石城さんは除く)の関東公演に比べ、関西はこの閔恵芬さん単独のリサイタルだけ。あとの豪華メンバーは関西入りせず直接関東へ。
「法隆寺世界遺産登録10周年記念コンサート」による来日公演だというのに、法隆寺お膝元の関西がこの扱いとは、いかがなものでしょうか?
とはいっても、よかった〜、閔恵芬さんのソロリサイタルで。*^^* 私だけでなく、そう思われた関西の二胡ファンも多かったのではないでしょうか。
もちろん他の中国楽器の第一人者による演奏も聴いてみたい気はしますけど、その代わりフルメンバー総出演で各々がソロ曲を演ると、どうしても二胡曲は少なくなってしまいます。

法隆寺五重塔
会場は、奈良・法隆寺にある聖徳会館という建物で、ホールというより講堂です。ステージはありますが幕はなく、音響やライティングの特別装置もなく、板張りの床には客席用のパイプ椅子。そして寒い・・・
会場内には和装のお坊さんも何人か。法隆寺側スタッフとして会場内外を見回りされているようでした。なんか普段のコンサートとは雰囲気が違います。
いつもはお坊さまによる説法会とかに使われている建物なのでしょうか。音楽専門ではなさそうで、例えば複数箇所ある扉はいずれもギギーッと鳴り、演奏中に誰かが出入りすれば会場にその音が響き渡るといった按配。
音響面に関しては不満は残りますが、でも、レトロな感じは二胡の雰囲気に合っているような気もします。

私の席は、前から2列目の、センターからやや右方向。
ソリストの席はステージ上センターからやや左手に置いてあり、一瞬悔しく思いましたが、よく見ると右手の伴奏陣と軽く向き合うように右方向に向けて置かれていたため、おかげでほぼ真正面から演奏を見ることができました。
椅子はパイプ椅子で、左右に空間がなく窮屈でしたが、代わりに前後の空間がゆったり取ってあり、足を伸ばしてくつろいだ姿勢を取ることができました。

「動く、演奏する閔恵芬さん」を見るのは初めてで、姜建華さんのようなあでやかな貫禄十分のオーラをまとった人かと思っていましたが、実物の閔さんは、静かでやさしく、仏さまのような雰囲気の人でした。そして、静かな気迫が感じられる演奏でした。
青く裾の長いドレスで、足を組んでゆったりと演奏されました。
『江河水』、よかったです。慟哭とはこういうことかと、初めて思いました。閔さんの二胡が泣いていたのか、閔さん自身が泣いていたのか、それとも私が泣かされていたのか。
最後の一弓では、怒りや悲しみ、すべての感情を飲み込み乗り越えた、その後に残る静けさを、しみじみと感じました。
演奏中は、全身全霊を曲に捧げる閔さんですが、1曲弾き終え余韻が過ぎると、氷が溶けたかのように、ふっと微笑みます。『江河水』が終わったあとも、この微笑みで私たちを現実に揺り戻し、そして次曲は『春天来了』。
この曲では、うって変わって春の軽やかな茶摘み歌を楽しげに演奏し、山深い畑で鳥が鳴いている様子も見え、技術力のみならず、表現力というか、こうもがらっと場の雰囲気を変えてしまう魔術というか、すごいです。
全体的に伴奏はシンプルな構成で、閔さんの演奏を引き立てていました。

ここで20分ほどの休憩。
アナウンスで、ロビーで閔さんのCDが販売されていること、終演後に閔さんのサイン会があることを知らされると、みんな我先にロビーへ。
CD販売の前には何重もの人垣ができ、みなさんのその熱気は怖いほど。
でも、今日の生演奏で得たこの感動を家に持ち帰るには、CDと生サインは強力なアイテムとなるでしょう。で、私もCDを1枚購入。
また、今日のこの公演では、教室仲間を始め、ネットで知り合った広く関西の二胡友たち、そして遠くは関東から遠征してきた二胡友に会い、30人近い顔見知りを飛ぶように挨拶して回ると、早くも後半の部開演時刻。

『二泉映月』は、少し残念でした。というのも、曲の開始とともに会場左後方でビニール袋をガサガサいじる音がしばらく聞こえ、そのせいでちょっと私イラついてしまって、集中して聴くことができなかったからです。おそらく私にとってこれが最初で最後の閔さんの生演奏なのに、ひどい・・・
『新婚別』は、前奏+三部+終奏からなる大曲です。第三部から終奏にかけての、慟哭、夫との送別、そしてひとり残された新妻の内面の叫びに、鳥肌が立つようでした。
『寒鴉戲水』では伴奏陣のみなさんはすべてシンバルなど打楽器で、水鳥のつつき合いや羽ばたきの音がコミカルに愛嬌たっぷりに表現されると、客席からはくすくすと楽しげな笑い声が。笑い声はさざめきのように広まり、みんな楽しく、最後には閔さんまでにっこり。

アンコールも意外性のある選曲で、これまた感動した人が多かったのではないでしょうか。
一曲目は『賽馬』。シンプルですが、リズム感たっぷりの演奏でした。伴奏の揚琴もノリノリで。
二曲目は、曲紹介もなく、突然打楽器・古筝・笛子・揚琴による前奏が始まり、不思議な伴奏のメロディになんだろうと思ったら、閔さんの奏でた主旋律は『故郷』。客席からは、驚きの声と、そして、沸き上がる拍手。
日本の二胡コンサートではわりとよく聴かれる曲だし、CDにもよく収録されている曲なのですが、でも、閔さんが、閔さんが弾いている、いや、日本の私たちのために弾いてくれている、と思うと、感動で胸がいっぱいになりました。
誰からともなく『故郷』の歌詞を口ずさみ、見渡すと、客席で目頭を押さえる姿も見られました。
閔さんは、どの曲も暗譜で演奏していたのに、この曲だけは譜面を見ながらの演奏でした。おそらく閔さんにとっては、今回の初来日ツアーのために初めて用意された曲なのかもしれません。
日本の歴史の故郷であり、シルクロードの終着点とも言われる斑鳩の里で、そして日中平和条約締結25周年記念と冠されたこのリサイタルで、最後を飾るのに、ふさわしい曲ではなかったでしょうか。

演奏会後はサイン会で、一人一人並んでCDジャケットの裏にサインをいただきました。
練習会帰りで二胡持参の人も多かったのですが、閔さんは「二胡やっているの?」と気軽に声を掛けていたようです。
私も「閔恵芬 2003.10.19」とサインしてもらいましたが、「芬」の字は思うようにペンが走らなかったらしく、くちゅくちゅと一部塗りつぶされてしまいました。これはこれでプレミアサインでしょう(笑)
サイン会のときは撮影規制がなかったので、みなさん存分に閔さんを写してました。

明日21日は「中国国寶楽団」による神奈川公演が、そして22日は同楽団による東京公演が行われます。閔恵芬さんの独奏も2曲予定されているそうです。
鑑賞予定の方々は、どうぞ楽しんできてください。



2003年10月21日(火)

今日は「中国国寶楽団」神奈川公演日ですね。
関西には「中国国寶楽団」は来なかったので、鑑賞された方は、ぜひ掲示板で感想お願いします。
明日の東京公演鑑賞の方々も、どうぞよろしくお願いします。m(_ _)m



2003年10月22日(水)

教室仲間に、お手製の、譜面立てケースをもらいました。
折り畳んだ譜面立てを入れて持ち運ぶやつで、丈夫な二重布製。
ちゃんと肩紐もついています。
仕上げがとってもきれいで、ふた部分のデザインも凝っており、まるで既製品みたい。
m(_ _)m Thank you〜



2003年10月23日(木)

週末は、晴れるかなぁ・・・?
打楽器2種類に譜面台と二胡を抱えて、野外で演奏だし。
雨降ったら中止。



2003年10月24日(金)

マイクを通した二胡の音色が大嫌いで、コンサートに行ってもスピーカー越しに聞こえる音色になじめなくて、いつもは感動よりも不満の方が大きかったりする私。
19日の「閔恵芬 二胡コンサート in 法隆寺」に行ったときも、開演前にソリストの席にマイクが置いてあって、正直とってもがっかりしました。
でも、実際に閔恵芬さんがステージに現れて演奏すると、終演まで、 マイク越しであることをすっかり忘れてしまっていました。



2003年10月25日(土)

とてもいいお天気で、さわやかな秋の1日でした。
友達に連れられて、築城400年記念イベントで賑わう二条城に行ってきました。
京都に住んでるけど、二条城は初めて。東京の人が東京タワー展望台にわざわざ行かないようなものでしょうか。
あ、私、京都タワー展望台に上ったことはありますよ。数年前、初めて京都を訪れた神奈川の友達に付き合って。
二条城は徳川家が京都御所に圧力をかけるために京都に築いた別邸だそうですが、二代将軍秀忠の娘で後水尾天皇に入内した東福門院和子(まさこ)に関係する展示が多く、和子の生涯を描いた小説を昔読んだことのある私は楽しんで見ることができました。
さて、話は変わりますが、いつの間にか二胡友分布図の登録も五百数十人になり、都道府県を見てみたら、47都道府県中46都道府県に二胡友が存在することが確認できました。
登録のない最後の1県は、佐賀。
佐賀の二胡友さーん。おられませんかー?



2003年10月26日(日)

今週末はイベントでの演奏があったのだけど(10/14日記参照)、この模様は後日。
イベントに参加する教室仲間にたくさん会ったのだけど、話題はやっぱり、1月の発表会に関すること。
特に個人レッスンの生徒は、何人かでチームを組んでグループ発表することになっているらしいのだけど、 まだ自分がどこのグループに入るのかも分からないので、なんとなく落ち着かないみたい。



2003年10月27日(月)

先週末の、イベントのこと。

市内で行われたイベントで、教室仲間たちと演奏してきました。
京都の伝統文化に関するイベントだそうで、私たちのほかに出演は、舞妓さんの踊りとか、三曲(箏、三絃、尺八の合奏)演奏とか。
私たちの二胡演奏はまーったく京都の伝統文化ではないのですが、一般市民による一愛好会としての参加でした。たぶん。出演の詳しい経緯は私は知らんので。^^;
場所は京都の有名な庭園で、屋外演奏。
簡易ステージにはビニール屋根があり、そして背後と両側面にも風よけの透明ビニールが垂らされていて、快晴の中、ステージ上では見事な温室効果が生み出されていました。暑いっちゅーねん!^^;
そんなに大々的に広報されてたイベントではないので、観客も関係者かたまたま庭園を訪れてた観光客くらい。

以下明日の日記に続く。



2003年10月28日(火)

昨日の日記の続き。

さて、私たちの演奏曲は、『武術』『秋の唱歌メドレー』『採茶燈』『彩雲追月』『金蛇狂舞』の5曲。
リハーサルなしだったので、非常に非常に不安な中、演奏開始。

まず『武術』。二胡+板胡+堂鼓+大シンバル+小シンバルの合奏で、私は大シンバル。
これはなかなかの出来。
ボランティアでは初演奏のわりには、弦と打楽器のタイミングも合ってたし、堂鼓(でっかい太鼓)が常にリズムを取るので弦の暴走も起こらなかったし。
ただ、大シンバルの私が途中で楽譜を見失ってしまい、入らなくていいところで入ってしまったので、隣の堂鼓や小シンバルが焦ったかもしんない・・・ごめん^^; でも打楽器なんて鳴らしたもん勝ちだよな(こら)

『秋の唱歌メドレー』。二胡二重奏+一部打楽器で、私は二胡下のパート。
二胡下は長弓が多く、上のパートのリズムを聞いて各小節の出だしを合わさないといけない。
だけど本番では、上のパートが聞き取りづらくてリズムが取れず、どうしようどうしようと思いながら、終わってしまった。

『採茶燈』、二胡上・下+中胡上・下+堂鼓+シンバル、私は二胡上。
これは、みんな楽譜を追うのに精一杯^^;
後半の山場からは徐々に勢いを落として、最後はひたひたと静かに終了しないといけないのに、みんな指揮を無視し、がむしゃらに最後まで突っ走る。
暴れ馬のようだわ。全然茶摘みのイメージじゃないし^^;

以下明日の日記に続く。



2003年10月29日(水)

昨日の日記の続き。

『彩雲追月』、二胡二重奏で、私は下のパート。
これはよかった。今までの、発表会やイベントの演奏の中では、一番良かったのでは。
『採茶燈』で緊張して走りすぎた分、みんな弾き慣れている『彩雲追月』は、ほっとして落ち着けたみたい。
それに今までは、勢いのある下のパートが上のパートを煽る傾向があったのだけど、今回は下のパートの人数をぐっと落としたことで、上下のバランスもよくなった。

ラスト、『金蛇狂舞』。二胡+堂鼓+大銅鑼+小銅鑼+シンバル+鉦+木魚、私は大ドラ。
ところが。曲の始まる前に大銅鑼を試し打ちしたら、全然響かない。なんでやー?!
焦ったまま演奏開始。でもやっぱり響かない。なんでや、なんでや??
繰り返しで曲の頭に戻った頃から、ようやく響くようになった。金物類も、長いこと音を出してやらないと拗ねるのか?
出だしで弦が暴走したけど、後半はまとまって終了。

うーん、しかし、大銅鑼のことが心配。
拗ねてただけなのか、それとも『金蛇狂舞』が始まるまでの間ずっと屋外に置きっぱなしで、直射日光を浴びて触るとあったかいくらい熱せられちゃったから、それで何かのバランスが崩れてしまったんだろうか。
そういう一時的なものならいいんだけど、私の家で保管している間に雑に扱ったせいで、もしかして形が致命的にゆがんでしまったのではないか、 と、とても心配。



2003年10月30日(木)

今週のかな坊は電池切れです。
充電が終わるまでしばらくお待ち下さい。



2003年10月31日(金)

電池切れ中。

2日間で沈痛剤半箱飲んだりして、最後はそれも効かなくなるし、胃も壊すし、別の薬の副作用も来るし。

って、それは今週前半の話で、現在体調はよくなったものの、一度テンションが地に落ちると、 浮上するのはなかなか難しいようで。


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