久しぶりにジャンク箱を開きました。
出てきたのは懐かしいST管です、
名前はUZ−6D6とUZ−6C6です。
OMさんには本当に懐かしい真空管ですね。
左側が6D6、高周波増幅用の球です。
右側は6C6、検波用によく使われました。
頭にあるキャップはグリッドキャップでした。
6本脚で2本が太くそれがヒーターでした。
円筒で丸い通風口の穴のあいたシールドケースを被せられる事が多かった様です。
小学校4年生の頃ゲルマニュウームラジオを製作しました。
「トリオ」の並四コイルに「アルプス」の単連バリコン名称はたしかB15です。
それに「リオン」のクリスタルイヤホンと1メグオームの抵抗、アンテナは電灯線アンテナでした。
電灯線アンテナとは100ピコ程度のコンデンサーを介して電灯線に結ぎ配線をアンテナにする事です。
今でも記念に保存しているゲルマニュームダイオードのSD46、NEC製で白く塗られたボディに赤字で形式名が記入されていました。
小学校5年生の頃自作のポータブルラジオ?を持って得意満面の私です。
木箱の中に組み込みロッドアンテナを付けた物でした、中身はただのゲルマニュウームラジオです。
たしかコイルは並四コイルからフェライトコアの物に改造していました。
受信出来たのは地元のWBC和歌山放送のみでした。
撮影場所は和歌山城公園の登山道の中間にある休憩所です。
このラジオの製作をまとめ「科学作品展」に出品した思い出があります。
写真の左側がその時使用した真空管15Mで製造メーカーはAPORO太陽電子だったと記憶しています。
この1球式のラジオで苦労したのはプレート負荷に使うチョークコイルで田舎では入手しにくくて代用に
100キロオームの抵抗を使用したためプレート電圧が下がり、あまり感度がよくなくゲルマラジオとあまり変わらず電池が必要な分
不経済なラジオでした。
このラジオの電源は電池を二種類使用しました、真空管のフィラメントを点灯するための「A電池」で単一1本1.5ボルトです。
もう一つは「B電池」と呼ばれ22.5ボルトから67.5ボルトの積層乾電池で、今の006Pのセルを多くした物で、高価で寿命が短かったので購入するのが大変でした。
真空管のフィラメントの点灯確認をするため押入の中に入った思い出がありました。
右側の真空管も電池管の1U5で製造メーカーはTEN神戸工業です。
このコイルを使用してオールST管の「高一ラジオ」を製作しました。
ラインアップは6D6−6C6−6ZP1−12Fでした。
「TRIO」は当時各種コイルやコイルパック、IFT等を製造しており自作派には馴染み深い会社でした。
「TRIO」は私達HAMにとって「9R59、TX88A」といった無線機のキットも発売しており憧れの的でした。
この後も5球スーパーを6WC5−6D6−6ZDH3A−42−80で作りこれも科学作品展に
出品したような気がします。
この後は6WC5−6ZDH3A−80BKを使用した中波帯のワイヤレスマイクを製作し無線の方にも進出をしました。
ワイヤレスマイクの製作を教えていただいたのはJA3GUG田端さんでした。