1986年の紀州路の出来事と言えば、まず電気機関車の交代で3月の初めにEF58全8両とED60全5両が運用から離脱、代替としてEF60が12両とEF15は3両のみの運用となりました。
しかしEF60の運用も長続きせず国鉄最後のダイヤ改正である11月1日のダイヤ改正で阪和、紀勢(西)線の客車、貨物列車の全廃に伴い、和歌山繰駅と伴に無くなりました、その和歌山繰駅の跡地には多目的アリーナ「和歌山ビッグホエール」が1997年夏に完成しました。
その後の紀勢線に入線する臨時列車の機関車は電化されているにも関わらず、大半が「亀」(後には「宮」)のDD51となりました。
11月1日のダイヤ改正で、485系44両は特急「北近畿」等に使用のため紀勢線から去り、交代に出雲区から「やくも」用の381系18両が転入特急「くろしお」はすべて振り子式の381系に統一されました、また長野から急行「アルプス」が特急「あずさ」に格上げとなり余剰となった急行型165系33両も転入し紀勢線のローカル、夜行、臨時急行として運用を開始しました。
一方、南海電鉄ではサザンに特急運用を譲った名車1000系は2編成が残り急行に使用されています。
「さよならEF58,EF15重連の旅」記念列車とすれ違う485系特急くろしお
「さよならEF58,EF15重連の旅」号 1986.2.23、紀三井寺−黒江間
特急サザンと1000系急行が肩を並べ出発を待つ 3.19和歌山市駅にて
5番線から出発する1000系急行、特急「四国号」運用から外され残るのは2編成のみ
和歌山線経由で「みやび」を牽引し来和したDE10の若番車DE10 101「亀」
餘部事故で短命に終わった「みやび」を元特急機EF60−511が紀勢線を牽引
紀ノ川鉄橋を渡る485系4連X2の特急「くろしお」、11月改正で紀勢線から去りました
紀ノ川鉄橋を渡るEF60重連の貨物列車、三次型と四次型の側面の違いに注意
大池鉄橋を渡る南海貴志川線1201形、MG取り付け前で車番が2カ所に付けられています
貨物列車の先頭に立つEF60−508、高崎から8機転属して来た元特急機
山中渓のカーブでEF60−504とEF15重連のコンテナ貨物列車
先頭化改造された貫通型運転台のクハ480を天王寺側に連結した特急「くろしお」
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泉北高速100系冷改車甲種回送の先頭に立ち南海和歌山市駅に進入するDE10−1157「亀」
和歌山駅にて入れ換え中のEF60−503、現在も車籍があり宮原運転所で保存中
残り数日で廃止される和歌山繰駅横を通過する12系客車使用の紀勢線普通列車
貨物を牽引するEF15−158の姿を流し撮り、紀三井寺−黒江間(和歌山市内原)にて
和歌山繰駅、1997年7月跡地に近畿最大級の多目的アリーナ「ビッグホエール」がオープン
和歌山繰駅に留置されていた車両の回送に精を出すEF60 紀ノ川鉄橋にて
12系客車をEF60が重連で牽引、先頭は元特急機で前照灯2灯化されたEF60−512
夕暮れの中貨物列車を引く沼津から転入のEF60−92、四次型で国鉄電機の標準スタイル
さよなら和歌山繰駅のセレモニー 10.31
ダイヤ改正前日の10月31日午後の新宮行き普通から12系客車から165系電車にバトンタッチ
昭和61年11月の国鉄最後のダイヤ改正で阪和、紀勢線を担当した竜華機関区が廃止されたのに伴い、さよなら竜華機関区と言うことで「竜華鉄道フェア」が開催されました。
EF58−66の前で私と長男(3歳) 後ろはEF15−158
前照灯を復元された竜華区のスターEF58−66、奈良機関区で保存されていたが惜しくも解体された
竜華鉄道フェアにて展示された大型繰重車ソ80とチキ7000