1994年、紀州路の鉄道ニュースといえば年明けの17日に、南海電鉄の空港用特急「ラピート」の第1陣が甲種回送で和歌山市駅に到着しました。
和歌山市駅では雨の中、多くの鉄道ファンや報道陣がラピートを撮影しておりました。
ラピートはその後紀州路にはあまり姿を見せませんでしたが、JR西日本の関西空港用の223系は開港前に足慣らしとして営業運転をし、快速として和歌山まで乗り入れておりました。
3月には野上電鉄が7月からの世界リゾート博、9月の関西新空港の開港を待たず終焉となり、年明け頃からは多くのファンが沿線に駆けつけ、廃止前の3月には名残を惜しむ一般客も加え普段静かな野上谷も大フィーバーしました。
廃線後2両の車両が野上町に保存され、2両の車両が古巣の阪神電鉄に引き取られましたが、残りの車両も年末まで解体されず日方駅や登山口駅に放置されていました。
1000系甲種回送を待っているとその前にマヤ検車が通過しました
南海1000系甲種回送、今回の車両から横幅が少し広がりました
南海50000系甲種回送、噂の車両がついに私たちの前に姿を現しました
ラピートの先頭部同士の連結面、ふだんめったに見られない姿です、和歌山市到着時撮影
野鉄日方駅、最後の冬景色、南国紀州に降雪がありました、1994.2.12
北山駅の冬景色、電車から下りた客の大半は近道のため線路上を横断、よく見かける風景です
夜の北山駅に電車が到着、名残を惜しむ鉄道ファンが写真を撮影していました
野鉄関係の話題は「野鉄資料館」をご覧下さい。
「野鉄最後の日」では最後の日1994年3月31日の様子を特集しています。