(その3の続きです)
引き続き、アスターホビー製 1/32 45mm(1番ゲージ) ビッグボーイを見ていきます。画像の左側が機関車の前方向で、エンジン部を上から見た画像です。
左端がマレー式の前方の動輪用の砂箱(↓)で、
その後ろは、蒸気溜(↓)、安全弁、後方の動輪用の砂箱(↓)の順です。
蒸気溜に比べて、砂箱が大きく感じます。峠越えで、長い連続勾配を走行するためでしょうか?。
安全弁です。蒸気溜のすぐ後ろにあります。ボイラーの真上ではなく、少し離れた位置にあり、なんと5個あります。
蒸気発生能力が高くて、2個では蒸気の噴出能力が足りないのでしょうか?。
なお、模型(ライブスチーム)では実働するのは、公式側よりの2個のようです。
2つ前の画像の少し後方で、エンジン部の最後部です。
運転室の前方にあるのは、蒸気分配箱(↓)だそうです。
蒸気分配箱は運転室の中にあるものだと思っていましたので、ちょっとびっくりです。
テンダー部です。実機では、前方に石炭を、後方に水を積載するようです。前方の石炭の下方にも水を積載しているのかもしれません。石炭より水の方が大量に必要ですから。
左の画像をアップで見たのが、右の画像です。石炭を積載しているように見えますが、模型では石炭を積載しているように模した蓋であり、その下に、ブタンガスタンクを搭載しています。つまり、ブタンガス焚きのライブスチームです(仕様によると、木炭焚きとブタンガス焚きのどちらもできるようです)。これ(↓)がバルブで、開くとガスバーナーにブタンガスが送られます。ここ(↓)からタンクにブタンガスを注入します。後方の車両に積載したブタンガスボンベから供給を受けるときは、ここ(↓)に繋いでおくそうです。そうすれば、長時間の連続運転が可能になるものと思われます。
オーナーさまに、蓋を取って中を見せていただきました。タンクは円筒形のようです。
なお、前方(画像の左側)のコード類は、ラジコン制御用の器材だそうで、加減弁の開閉操作をするものと思われます。
バルブです。タンクの上からブタンガスを取り出すので、てっきりブタンガスは空気より軽いのかなと思ったのですが、調べてみると気体では空気より重く、液体だと水より軽いようです。加圧すると液体になり、体積が小さくなるようですので、タンク内には液体の状態で入っていて、バルブを開けると、圧力が下がって気化し、そして、空気と混ざって、バーナーで燃焼するのでしょうか?。
平成28年(2016年)1月24日に開催されました、 ”横浜ライブスチームクラブ”さまの月例運転会にお邪魔させていただいたときの画像です。シェイの後ろに連結された貨車の上に、ガスボンベを積載しています(接続状態は不明です)。
ところで、私はこれまで、ライブスチームの燃料として、石炭、オガ炭、燃料用アルコールを扱ったことがありますが、ブタンガスを扱ったことがありません。どんな特徴があるのでしょうか。手元にあるアスターホビーさまが1999年頃に制作された ”MANUAL & CATALOG”によると、次の通りです。
<ブタンガス焚きの特徴>
・カセットコンロ用やライターのガス
・揮発引火性が高い。
・ボイラーの空焚きをしやすい燃料なので、水面計のチェックが必要
→単位重量当たりの熱量が石炭の2倍ぐらいあるようなので、空焚きをしやすいのでしょうか?。
・通風弁を開く必要がないので、ラジコンは1チャネル用のサーボモーターを加減弁又は逆転機に加工・取り付ければ、遠隔操作が簡単かつ手軽にできる。
・通風機が不要なので、点火から蒸気上げや、手動の運転(前後進切り替えやスピード調整)が比較的簡単(運転ビギナー向けに最適な燃料)
(注)ビッグボーイはボイラー形状により、通風機が必要。
・燃料補給は簡単だが、火気厳禁。火が消えていることを確認後、ボイラーに水を補給してから、燃料を補給すること。自動給水装置の付いている、ビッグボーイなどの運転では、基本的に給水は効かせ放しにして、運転する。
・始動時、各燃料補給系のパイプやジョイント類のチェック、特に経年変化によるラバーパイプのクラック(ひび割れ・亀裂)や劣化、硬化は厳禁。燃料補給系のゴムパイプ類は消耗品と考え、適宜新品と交換する。
・真夏の炎天下での運転は絶対に避ける。ガス焚きエンジンの運転の注意は、基本的に自宅にあるガスストーブやカセットコンロと同じ程度の配慮が必要。
バーナーです。円筒が3本あり、その先端から炎が出るのかなと思ったのですが、先端は塞いであります。溝のようなところから炎が出るそうです。アルコール燃料のバーナー(例、斎藤製作所さまの船舶用スチームエンジン)とも、一般的なガスバーナーとも、家庭のガスコンロとも、形状が異なります。どのように燃焼をするのか、興味があります。
(その3へ戻ります) (その5に続きます)
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