(その5の続きです) T5ーSUPERの運転室の各機器を見ていきます。 F : 汽笛弁(ホイッスルバルブ) 下に押すと、鳴ります。汽笛は、非公式側の運転室の下にあります。 汽笛一声で加減弁を開き、ドレンコックを開けて、 蒸気&凝水を排出して発車していくシーンは、蒸気機関車の象徴のようです。 なお、汽笛弁から汽笛までの蒸気の経路は後述します。 G : 水面計 ボイラーの水位を知る上で重要な機器です。白を背景に赤い細線をいれると、 水位が見やすくなります。 H : 通風弁(ブロアバルブ) ブロアバルブを開けると、煙室内のブロアノズルから煙突に向かって生蒸気を噴出し、 火室内の燃焼ガスを煙室方向に引き寄せ、火室下部からは空気を吸い込み、石炭を活発に燃焼させます。 停車中や、走行中でもブラストノズルからのシリンダー排蒸気の排出だけでは通風が不足するときは開けます。 また、同じ開き具合いでも、ボイラー蒸気圧が高いほど通風力は強力に、 逆にボイラー蒸気圧が低いほど通風力は弱くなりますので、 適宜開き加減を調整します。 I : フィードバックバルブ フィードバックバルブについては、 ”251. OS製 T5ーSUPER (その4) (H30.2.17掲載)”を参照してください。 J : ブレーキハンドル ブレーキハンドルは運転室の右後方にあります。手でグルグル回します。坂道で停車しておくときなどに便利です。 但し、発車するときは、緩めないといけません。うっかりして、ブレーキをかけたまま加減弁を開けたら、 ”ガクンガクンと動き出したものの、止まってしまった”ことがあります(所属する倶楽部のメンバーの方の機関車を運転させていただいたときの、 私の失敗です)。 加減弁を開けても走りださないときは、ブレーキが、かかっているのかもしれません。 発車する前にブレーキが、かかっていないことを確認するよう、気をつけます。 〇 : 給水機器増設時の給水口 このT5ーSUPERには、ハンドポンプと軸動ポンプを装備していますが、 更に、インジェクタやドンキーポンプを装備する時、焚口の左右にある、 この栓(〇 〇内)を外して、給水逆止弁を付け装備します。 ハンドポンプからの給水
サイドタンクの水は、
下部(□内)から、
銅パイプ内を運転室方向(→ →)に向かい、
運転室下部(□内)で上に向かい、運転室内のハンドポンプに取り込みます。 ハンドポンプは、運転室の左端にあります。
下部から水を吸い上げ、上部から送り出し、
銅パイプ内(←)を通って、
給水逆止弁(→)を経て、ボイラーに送り込まれます。 汽笛弁から汽笛までの蒸気の経路
汽笛弁(〇内)を押すと、
蒸気は、↓ ← →を通って、
運転室の下に送られます。 汽笛(↑)は、非公式側の運転室の下にあります。 アップしてみます。運転室から伸びてきた、銅パイプは、運転室の下で二つに分岐し、
それぞれ汽笛に繋がり、力強く(低音?で)鳴ります。 (その7に続きます) |