ライブスチームの運転


524. OS製コッペルのスチームアップ  (その2)  (R2.10.10掲載)

  (その1の続きです)

このコッペルは、ドンキーポンプを装備していますので、 その置換式給油器にスチームオイルを補充します。下部にあるプラグ()を外し、 キャップも外すと、水が排出されます。水が全て排出されたら、 プラグ()を取り付けた後、 スチームオイルを補充します。最後にキャップを締めます。


 
ボイラーの注水口を開け、給水します。 ボイラーのブローダウンバルブが閉まっていることを確認し、 ボイラー内の空気が抜けるよう、ブロアーバルブを開きます。 写真のとおり、注水口に乗せた給水用具は、2段構成になっています。上側の漏斗を直接、注水口に差し入れて給水すると、溢れ出てしまうため、 2段構成にしています。


水面計)で、 水位を確認しながら、給水します。


 一般に、給水量は水面計の半分と言われていますが、 私は写真の通り、少し多めにしています()。 @スチームアップがうまくゆかず、時間がかかると、水位が下がってしまうこと、 Aスチームアップが完了してから、はじめての給水までの時間的余裕を作っておきたいためです。 せっかく、ボイラー蒸気圧が上がったのに、 給水したためにボイラー蒸気圧が下がってしまうことを避けたいのです。 なお、ご覧の通り、ちょっと水位が見づらくなってきています。そろそろ、ガラス管の交換時期だと思います。


サイドタンク/ボトムタンクに給水します。 漏斗を直接、注水口に差し入れて、給水しています。


給水が完了したら、注水口に蓋をしておきます()。 ゴミが入るのを防止するためです。


 公式側のサイドタンク上部に蓋があります。 これ()を前方向(写真の左方向)にスライドすると、 閉まって、ゴミが入るのを防止できます。 なお、走行中、フィードバックバルブを開けると、ここから()水が出てきて、 サイドタンクに戻ります。 私は、走行中は、蓋を開けたままにしています。 @軸動ポンプが正常に動作していることを確認するため(走行中、フィードバックバルブを開けているにも関わらず、 ここから()水が出てこなければ、軸動ポンプが正常動作していない可能性が高く、 たとえ、フィードバックバルブを閉めても、ボイラーに給水されないため)、 Aボイラーへの給水量を微調整するためです。 なお、満水状態で走行中、フィードバックバルブを開けると、走行振動によりタンクから水が溢れ出てしまいますので、 そのときは蓋を閉めています()。


 
 注油と給水が完了し、次に火を入れますが、 その前に、この写真は何を行っているのか、分かりますでしょうか。
→→→ スチームアップ時に焚く、太平洋炭が焚口から入るか、1個ずつ確認しているのです。 OSさまが販売している、ウェールズ炭は大きさを揃えてありますが(大きい方から、 ナッツ→ビーンズ→グレイン)、太平洋炭は、大きさがまちまちな状態で販売されています。 そのため、自分であらかじめ、だいたいの大きさまでは、金づちで割ってあるのですが、 最終的に焚口から入るかをチェックしているのです。


 チェックの結果、焚口から入った太平洋炭はこちら()へ、 入らなかった太平洋炭はこちら()へと、 選別しておきます。というのは、着火剤に点火した後、すぐに太平洋炭を入れて、 入れ終わったら、すぐに焚口戸を閉めるまでを出来るだけ、短時間で行いたいのです。 焚口から入らなければ、時間を要し、その間、冷たい外気を火室内に取り込み続けますので。 なお、こちら()は、 走行時に焚く、ウェールズ炭(ビーンズ)です。乗用台車の最前部に積載しています。


(その1へ戻ります)   (その3に続きます)  


トップページへ戻る