ライブスチームの運転


552. セントラル鉄道製 5インチゲージ 68621(8620形) 第1回試運転  (その2)  (R3.1.21掲載)

  (その1の続きです)

68621の運転室
68621の運転室の各機器などを見ていきます。


 @ : 逆転機
       
      逆転機です。ご覧の通り、テコ式です。アップして見ると、 前進2歯、後進1歯です。この位置()が後進フルギアで、 この位置()がミッドギアで、 この位置()が前進フルギアで、 この位置()が前進で1歯引き上げた位置です。 写真では前進フルギアになっています。


 A : シリンダードレンコックのレバー(作用テコ)
      
      シリンダードレンコックのレバー(作用テコ)です。前方又は後方に倒して、 シリンダードレンコックを開閉します。発車時、シリンダー内の凝結水を排出するために開けます。 シリンダー前後のドレンコックから交互に排出して発車していく様は、絵になりカッコいいです。 でも、長い時間開けていると、ボイラー蒸気圧の低下に繋がりますので、 開けている時間は、必要最小限に留めた方がいいと思います。


 B : 水面計
      
      水面計はボイラーの水位を知る上で、とても重要な機器です。 空焚きをしないよう、火を入れたら火を落とすまで、しっかりと注視します。


 C : ターボジェネレーターグローブバルブ
       
      ターボジェネレーターを駆動して、 前照灯などを点灯させるときにバルブを開けます。 ターボジェネレーター(右の写真の中央)は、安全弁と砂箱との間のボイラー上にあります。


 D : インジェクターグローブバルブ
       
      インジェクターからボイラーに給水する時にバルブを開けます。 インジェクターは、公式側の運転室の下にあります(右の写真の内)。


 E : 汽笛弁(ホイッスルバルブ)
       
      汽笛弁(ホイッスルバルブ)です。 ここを押すと()、 汽笛が鳴ります。 汽笛は、運転室の下にあります(内)。


 F : 通風弁(ブロアーバルブ)
      
      通風弁(ブロアーバルブ)です。汽笛弁の右隣りにあります。停車時や、 走行中でも下り坂で加減弁を全閉している時は(例えば、 白馬ミニトレインパークのトンネルコースの下り坂)開けて、 通風を作ります。燃焼に必要な通風の強さは、使用している燃料によって、異なると思います。 無煙炭(ウェールズ炭など)は強い通風を要しますが、オガ炭は比較的弱くていいと思います。 比較すると、次の通りでしょうか。
  燃焼に必要な通風の強さ : 無煙炭 > 有煙炭 > オガ炭
また、ボイラー蒸気圧の変動により、 通風の強さが変わりますので(ボイラー蒸気圧が高いほど、通風が強い)、 ボイラー蒸気圧の上昇に伴い、通風弁を絞るなど、適宜開閉量を調整します。


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