ライブスチームの運転


557. セントラル鉄道製 5インチゲージ 68621(8620形) 第1回試運転  (その7)  (R3.2.7掲載)

  (その6の続きです)

火室に灯油付けの木片を入れ、そして、着火しました。


火室内は火の海のように、木片が盛んに燃焼しています。 神秘な世界のはじまりです。


有煙炭を投炭しています。 木片投入時と同様、後方に偏らないよう、前方にも入れます。 外気を火室に取り込まないよう、速やかに入れて、焚口戸を閉めます。


 
煙突上の電動ブロアーにより通風を作り、 活発に燃焼させます。


 
有煙炭の燃焼に伴い、適宜、投炭を繰り返し、ようやくボイラー蒸気圧が上昇しはじめ、 そして、3kg/cm2に達しました。 運転室の各機器からの蒸気漏れはなさそうです。


安全弁から、ゆるやかに蒸気が立ち昇っています。


 
試運転終了後に撮影した写真です。 安全弁上部の弁帽にはたくさんの穴が開いています。 この穴から蒸気が噴き上がるのですが、この穴一つ一つを開けて、製作されたそうです。 ビックリです。


 安全弁が噴き、いよいよ出発します。 逆転機を前進フルギアにし、シリンダードレンコックを開け、ブロアーバルブはそのまま(少し開けた状態)で、 そして、加減弁ハンドルをゆっくりと引くと、ハチロクが動きはじめました。 オーナーさまの感動の瞬間です。トラバーサーに乗り移動し、本線に向かいます。 写真は本線の走行を開始したところです。運転しているのは、勿論オーナーさまです。 よく見ると、レイアウトの向こう側から、 フローラルガーデンよさみ(愛知県刈谷市)に来られた方が注目しています。 まるで、初走行を祝福しているようです。


駅に到着します。当日は有料運転日で、1番線は営業列車が使用していますので、 邪魔にならないよう、2番線に進入します。営業列車を牽引する、”433(よさみ)号”は、 電動の蒸気機関車に対し、こちらは、実機同様に石炭を焚いていますので、 お客さまの注目をあびています。


(その6へ戻ります)   (その8に続きます)  


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