ライブスチームの運転


701. 令和4年11月 OS法隆寺定例運転会 (その3)  (R5.4.5掲載)

 (その2の続きです)

3.5インチゲージ OS製PORTER MOGUL(ポーターモーガル)の運転室
3.5インチゲージ OS製PORTER MOGUL(ポーターモーガル)の運転室です。 各機器を見ていきます。

 @ : ボイラーの圧力計
     
     ボイラーの圧力を知る上で、とても重要な機器です。蒸気圧が上がったり下がったり変動しますので、常に注視します。 私は走行に必要な圧力より下がらないか、気にして見ています。

 A : 手ブレーキハンドル
     
     勾配上に機関車を留め置くときに、ブレーキをかけておくとよいです。

 B : シリンダ―排水弁の作用テコ(シリンダ―ドレンコックレバー)
     
     シリンダー内の凝結水を排出するときに開けます。シリンダーが温まれば、発車時に開けなくてもかまいません。

 C : 加減弁ハンドル
     
     加減弁は、ネジ式ですので微調整がやり易いです。 走行中、線路上に障害物を見つけたときなどのイザという時、停車するため、に回します。 一方、電動車輛の場合はコントローラーのつまみをに回して止めますので、混同して逆に回さないよう注意します。 ライブスチーム専門ではなく、電動車輛も運転する場合は、右回しを意識していないと、 つい左に回してしまい、止めるつもりが加速してしまい慌ててしまいす。 イザという時、ライブスチームは、電動車輛はと覚えておきます。

 D : 焚口戸
     
     外気を取り込み、火室内の温度を下げないよう、投炭時以外は焚口戸を全閉しておきます。 走行中に投炭する場合は速やかに投炭し、開けている時間を出来るだけ短くします。 また、走行中、全閉になっているか、時折確認するといいと思います。閉めたつもりでも、開いていることがあります。 なお、ボイラー水位が十分なときに、安全弁が吹いたとき/吹きそうなときは、一時的に開けています。

 E : 通風弁(ブロアーバルブ)
     
     ボイラーの蒸気圧と水位を維持するには、火室に常に通風が効いているようにする必要がありますので、 停車中や、加減弁を開けて走り出すまでの間や、停車するために加減弁を閉める前に、通風弁(ブロアーバルブ)を開けます。 ボイラー蒸気圧が高いほど、よく効きますので、蒸気圧が高くなったら少し閉めるなど、圧力に応じて適宜開閉調整します。 通風が強すぎると、必要以上に燃料を燃焼させてしまいますので。 また、燃料(有煙炭、無煙炭、オガ炭など)によって、燃焼に必要な通風が異なりますので、その燃料に合わせて開閉調整します。

 F : 水面計
     
     ボイラーの水位を知る上で、とても重要な機器です。ガラスパイプに赤いラインがあると、見易くて好ましいです。 なお、ガラスパイプとOリングは適宜交換します。

 G : 汽笛弁(ホイッスルバルブ)
     
     蒸気機関車の魅力の一つが汽笛です。発車時に鳴らすと、とても蒸気機関車らしくて絵になります。 一方で、安全に関わる必要な機器でもあると思います。列車が近づいていることを周辺に居る方に知らせたり、 危険時は警笛として鳴らしたりします。また、運転会時、運営スタッフに異常事態を知らせるために鳴らすことがあります。 なお、近くに民家がある場合は、騒音となることがありますので、留意します。

 H : 逆転機
     
     逆転機は、前進・後進を切替えたり、カットオフを早くしたり遅くしたりします。 スチームアップ時などはミッドギアにし、発車時や上り勾配などの力が必要なときは、フルギヤにします。

(その2へ戻ります)   (その4に続きます)  


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