ライブスチームの運転


755. 令和5年夏の白馬ミニトレインパーク (その5)  (R5.10.11掲載)

 (その4の続きです)

ボールドウィンモーガルの運転室
引き続き、ボールドウィンモーガルの運転室の各機器を見ていきます。

 G : インジェクターグローブバルブ
      
      インジェクターグローブバルブです。インジェクターは、短時間に大量に給水することができます。 が、それゆえ、大量に給水してボイラー蒸気圧が低下する恐れがありますので、注意します。 インジェクターは運転室の下にありますので、配管が下に伸びています()。


       
      インジェクターは、非公式側運転室下の、ここ(内)にあります。 アップして見たのが右の画像です。 テンダーの右前部にあるインジェクター用の水コック(K、下の画像参照)を開くと、テンダーの水槽の水が送られ、 ここ()からインジェクターに入ります。 そして、ここ()から水が出てきたら、 インジェクターグローブバルブを少しずつ開いて、蒸気を送ります()。 すると、ここ()から水が勢いよく出るようになりますが、 更にインジェクターグローブバルブを開けていくと、ほとんど水が出なくなり、 ボイラーに給水されます()。


       
      テンダーの右前部にあるインジェクター用の水コックです(K)。 左の画像が水コックを閉めた状態で、右の画像が水コックを開けた状態です。 通常は閉めておき、給水するときに開けて、給水を止める時、閉めます。 もし、閉め忘れたら、テンダーの水槽の水を放出し続けることになりますので、注意します。 最悪、水槽が空になってしまうと、軸動ポンプやハンドポンプなどの他の給水機器からも、 ボイラーに給水できなくなってしまいますので。
 私は以前、倶楽部のメンバーの方の機関車を運転させていただいたとき、 インジェクター用の水コックを、サイドタンクへの送水コックと勘違いして、開けたまま走行してしまったことがあります。 開けたまま走行しても、水の落下音がする訳ではなく、目視しないと気がつかないのです。


 H : 逆転機
      
      逆転機です。テコ式です。画像の位置は前進フルギアです。 この位置()がミッドギアで、 この位置()が後進フルギアです。


 I : 圧力計
      
      ボイラーの圧力計です。大きくて見易く、好ましいです。現在の圧力は、0.325MPaぐらいです。 ボイラーの圧力計は、水面計と共に、とても重要な機器です。


 J : 汽笛弁(ホイッスルバルブ)
      
      汽笛弁(ホイッスルバルブ)です。 マニホールドの近くに配置することが多いのですが、この機関車では運転室の右下にあります。


       
      では、汽笛(ホイッスル)はどこにあるのかというと、 非公式側のランボードの下にあります(内)。 アップして見たのが右の画像です。


 テンダーの左前方にあるのは()、 ハンドポンプのハンドルのようです。 この機関車の給水機能は、軸動ポンプ、インジェクター、ハンドポンプの3系統のようです。

(その4へ戻ります)   (その6に続きます)  


トップページへ戻る