ライブスチームの運転


774. 令和5年10月 OS法隆寺定例運転会 (その4)  (R5.12.23掲載)

 (その3の続きです)

5インチゲージ OS製 BR24です。 オーナーさまに本日の調子をお伺いしたところ・・・。


 
 軸動ポンプからの給水が不調とのことです。 困ったときはOSさまです。診ていただくこととします。 左の画像は非公式側から見た軸動ポンプを駆動する、エキセントリック/エキセントリックタンブラーです()。 アップして見たのが、右の画像です。


OSさまがエキセントリック/エキセントリックタンブラーに、 何かを吹きかけています。


  
 撮影させていただきました。防錆浸透剤LAP−Sと表示されています。 有機モリブデンが配合されているのがポイントのようです。 私も使ってみようと思い、ネットで価格を調べてみると、1200円から1500円(税込)ぐらいのようです。


 
 軸動ポンプの上から熱湯をかけています。ポンプの中に入っているステンレスボールの固着を疑っているのでしょうか。 軸動ポンプが不調の原因として、@軸動ポンプの中に入っているステンレスボールの固着(入(下)側と出(上)側で、計2個入っています)(ポンプ本体の不具合)Aエキセントリック/エキセントリックタンブラーの不具合、ピストンシャフトとエキセントリックタンブラーとの接続の不具合(ポンプの駆動系の不具合)B軸動ポンプに水が送られていない(水の入側の不具合)C逆止弁の不具合(水の出側の不具合)などが考えられます。


 
 テンダー前部の非公式側にフィードバックバルブを開いたときの戻りのパイプが見えなかったので、 銅パイプを見える位置に曲げました()。画像は曲げた後です。 左の画像の内をアップして見たのが、右の画像です。


 また、テンダー前部の公式側にある、 ハンドポンプの延長ハンドル()が重いとのことで、 防錆浸透剤LAP−Sをプランジャに吹きかけました。 すると、驚くほど軽くなりました。扱いに慣れてくると、延長ハンドルの重さ加減で不具合が分かってきます。 プランジャをシリンダに押し込むと、延長ハンドル()が戻ってくる場合は、 出(上)側のステンレスボールが固着している可能性があります。 その時はタンクに熱湯を入れて、延長ハンドルを前後動させるといいと思います。大抵は回復しますので。

(その3へ戻ります)   (その5に続きます)  


トップページへ戻る