ライブスチームの運転


809. ”中津川庭園鉄道”さまにお邪魔してきました (その4)  (R6.6.29掲載)

 (その3の続きです)

 Wada Works製コッペルのボイラー水圧試験を行っています。 高圧ホースで、テストポンプとボイラーとを接続しました。


 そして、加減弁(レギュレータバルブ)や通風弁(ブロアーバルブ)まどが全閉になっていることを確認します。 もし、少しでも開いていたら、全閉します。


 
テストポンプです。株式会社キヨーワさまの製品のようです。


 
 これ()は閉めてありますが、 これ()と同様に横にして開けます。 そして、これ()を回して開けます。 ハンドル()をゆっくりと上下に動かして、 ここ()から配管内などの空気を抜きます。 空気が抜けたら、これ()を回して閉めます。


 準備が整いましたので、これから水圧をかけます。 テストポンプの圧力計(前の画像の)の針を見ながら、 ハンドル(前の画像の)をゆっくりと上下に動かして、 使用圧力の1.5倍まで上げます。 ボイラーの圧力計より大きい、テストポンプの圧力計の方が正確ですので、ボイラーの圧力計ではなく、 テストポンプの圧力計を見ながら、水圧をかけていきます。 また、使用圧力の1.5倍を超えないよう、ハンドルをゆっくりと動かすのがポイントです。 そして、針が使用圧力の1.5倍に達したら、前の画像のこれ()を閉めます。 これ()は開けたままです。 間違えて閉めると、テストポンプの圧力計はボイラーの圧力を指さなくなります。 テストポンプの圧力計の針は、使用圧力の1.5倍の位置から、まったく下がらないのが理想です。  → → → が、ゆっくりと下がっていきます。 どこかから漏れているのです。漏れている箇所を突き止めます。まずは運転室内を見てみます。 レギュレータバルブカバーや水面計などからの水漏れは無いようです。


 
 次に、煙室戸を開けて、煙室内を見てみます。 左の画像の真ん中にある、吐出管をアップで見たのが、右の画像です。 水滴があります。吐出管をつたって落ちたようにも見えます。 以前、私のOS製コッペルにおいて水圧試験した時と同様です。 そのときの原因箇所は、通風弁(ブロアーバルブ)でしたので、今回も同じかもしれません。


 これは、以前(R3.10.10)撮影した、この機関車の煙室です。 吐出管ブラストノズル))より高い位置まで、 ブロアーの配管()が伸びていますので、 ブロアーノズルから出てきた水が、下にある、吐出管に落ちたのかもしれません。


 
 こちらも、以前(R3.10.10)撮影した、この機関車の運転室です。 通風弁(ブロアーバルブ)は、これ()です。 アップで見たのが、右の画像です。煙室まで伸びている配管の接続箇所()を外して、 ここから水が漏れてきて、煙室内での水漏れがなくなれば、原因箇所は通風弁となります。 パイプユニオンの六角()をスパナで回して、配管を切り放した後、 テストポンプのハンドルをゆっくりと上下に動かすと、やはりここから水が漏れ出てきました。煙室内を見ると、水は漏れ出ていません。 原因箇所は通風弁です。 更には、ここで()塞いでから、 再度水圧をかけてテストポンプの圧力計の針が、使用圧力の1.5倍の位置から、まったく下がらなくなるのか、 確かめると良いです。水漏れ箇所は一箇所だけとは限りませんので。

(その3へ戻ります)   (その5に続きます)  


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