ライブスチームの運転


827. 3.5インチゲージ OS製クラウスの試運転 (その6)  (R6.8.31掲載)

 (その5の続きです)

 試運転の結果を、以前作成した「ライブスチーム 試運転時のチェック表(素案)」で、整理しています。
1.準備時にチェックする事項の続きです。

項番5:摺動部・回転部への注油等は、やりにくくないか?。
 [評 価]
  摺動部・回転部への注油が困難な機関車の下部については、バスタオルを敷いた上に、クラウスを横に倒して行いました。 大きな機関車の場合は、横に倒すのは困難ですが、クラウスは容易です。 評価は、〇:良い/問題なしです。


 これは、令和4年10月22日(土)に開催されました、 OS法隆寺レイアウトでの定例運転会において撮影した、 GREAT WESTERN RAILWAY(GWR)の5インチゲージ パニアタンクです。 このぐらいの大きさになると、容易に横倒しにすることはできません。 そこで、オーナーさまは工夫されました。 前後を八角形をした板ではさみ、また、機関車が動かないよう、形状に合わせた木材で固定されています。 360/8=45度単位で、回転させることができ、機関車下部の注油や点検整備などが、やり易くなると思います。


項番6:シリンダーに給油する給油器へ、スチームオイルは入れにくくないか?。
 
 [評 価]
  機械式給油器は煙室の下にあります。 上蓋( )を外すか、ずらして、タンクへスチームオイルを入れます。 評価は、〇:良い/問題なしです。 ちなみに、OS製コッペルの場合、機械式給油器は運転室内にあり、走行中でも上蓋を外して、スチームオイルの残量を確認することができます。


項番7:ドンキーポンプに給油する給油器へ、スチームオイルは入れにくくないか?。
 [評 価]
  ドンキーポンプは搭載していませんので、評価は、ー:該当なしです。


項番8:テンダー(タンク機の場合はサイドタンク等)の水槽へ、水は入れにくくないか?。
 [評 価]
  サイドタンクの上から水を入れます。左右のサイドタンクは繋がっていますが、 それぞれの給水口から入れた方が、早く給水できます。 評価は、〇:良い/問題なしです。 なお、給水口に蓋を設けると、ゴミや灰などが入るのを防止できます。


項番9:給水装置の動作確認
 [解 説]
  ボイラーに給水する各装置について、装置毎に動作を確認します。 ボイラーの排水口(ブローダウンバルブ)を開いておき、そこから排水されること、又は水面計の水位が上昇することを、確認・評価します。
OS製クラウスのブローダウンバルブ()は、焚口の下の少し非公式側寄りにあります。


項番9ー1:ハンドポンプは正常に動作するか?。
 [評 価]
  ハンドポンプはエマージェンシーポンプとも呼ばれる、とても重要な給水装置です。 クラウスのハンドポンプは、非公式側のサイドタンクの中にあります。 今回は、最初にボイラーの水圧試験を行う時に使用しました。 評価は、〇:良い/問題なしです。 なお、長期間動かしていないと、中に入っているステンレスボールが固着することがありますので、 時々延長ハンドルを前後動してみるといいと思います。


項番9ー2:軸動ポンプは正常に動作するか?。
 [評 価]
  フィードバックバルブ()を全開しておき、機関車を前又は後ろに動かしたとき、 リターンパイプから水が戻ってくることは確認しましたが、ボイラーの排水口(ブローダウンバルブ)を開いておき、 そこから排水されることは確認しませんでしたので、評価は、保留とします。


項番9ー3:インジェクターに送水すると、排水口(溢れ管)から水が出てくるか?。
 [評 価]
  インジェクターを搭載していませんので、評価は、ー:該当なしです。


項番9ー4:電動給水ポンプは正常に動作するか?。
 [評 価]
  電動給水ポンプを搭載していませんので、評価は、ー:該当なしです。


項番10:バルブの動作確認
 [解 説]
  各種のバルブを開閉できるか、バルブ毎に確認・評価します。


項番10ー1:加減弁は動作するか?。
 [評 価]
  OS製クラウスの加減弁はネジ式です。加減弁ハンドルを回して、加減弁を開閉できるか、確認・評価します。 評価は、〇:良い/問題なしです。


項番10ー2:通風弁(ブロアーバルブ)を開閉できるか?。
 [評 価]
  通風弁を開閉できるか、確認・評価します。 評価は、〇:良い/問題なしです。


項番10ー3:汽笛弁(ホイッスルバルブ)を開閉できるか?。
 [評 価]
  レバー()を押して、汽笛弁を開閉できるか、確認・評価します。 評価は、〇:良い/問題なしです。

(その5へ戻ります)   (その7に続きます)  


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