(その4の続きです) テンダーです。ここ(↑)にステップらしきものがあります これです。ここに足を乗せていたのでしょうか。 そうだとすると、テンダーに乗って運転していたのでしょうか。 それとも、次位に連結した乗用台車に腰をおろし、足はこのステップに乗せていたのでしょうか。 テンダー前方の非公式側寄りにハンドポンプがあります(↑)。 ハンドポンプをアップして見てみます。 水の出側が上ではなく、横のようです(↑)。 出側にあると思われるステンレスボールは、バネで弁座に押し付けられているのでしょうか。 非公式側です。第3動輪付近にある、ウエア式給水ポンプは、ダミーのようです。 デフレクターのつばめのマークが誇らしげです。
お父さまの自作でしょうか。赤色のナンバープレートと、いい取り合わせだと思います。 油ポンプ(機械式給油器)です。
ここ(↓)から、スチームオイルを入れるようです。 公式側です。こちら側にも、油ポンプ(機械式給油器)があります。 「C62 部品一覧」です。製作にあたっての留意事項が書かれています。ポイントを要約してみると、 ・ライブスティームは、実物と同様の構造と機能をもっているので、精度や強度に十分考慮をはらい、慎重に工作を進めること。 ・特にボイラーの工作や取扱いには注意すること。危険防止のため、十分な圧力テストを行うことがライブを作る第一条件であること。 そのためには、参考書などをよく読んで十分に理解してから工作にかかり、ボイラーなどの工作には、念には念をいれること。 しっかりと頭のなかにいれておきます。 次に、「1.設計の主眼、2.製作に要する工具機械等、3.発売要領と分割払キットについて、 4.製作に関する技術的なお問い合わせについて、5.部品の御予約について」、解説があります。 1.設計の主眼においては、 ・実物の構造に、出来る限り近づけていること。 ・使用材料は強度、耐久性、実感を考慮していること。 ・運転に際しての十分な安全性と完全な性能、工作面における「作る楽しさ」、そして、実物のもつメカニズムの美しさを追求していること。 2.製作に要する工具機械等においては、 ・完全に仕上げるには、大小2種の旋盤、タテ・ヨコのフライス盤、ボール盤と、各種の測定具が必要であること。 ・素材の他に、加工済部品もあり、基本加工仕上げしてあること。但し、穴あけと現物合わせ等の手仕上げ(主にヤスリ仕上げ)が必要であること。 ・工作機械を持っていない方は、車輪、シリンダー等のみ加工済部品を購入し、他の部品は素材を購入し、「作る楽しみ」を味わうことができること。 4.製作に関する技術的なお問い合わせについてにおいては、 ”製作中の技術的な質問は、設計者が直接答える”とのことで、設計者さまの電話番号が記載してあります。製作される方にとっては、とてもありがたいことではないでしょうか。 設計者さまは、単に販売側の役割?にとどまらず、 日本におけるライブスチーマーの育成も考えておられたのかもしれません。 頭が下がります。 (その4へ戻ります) (その6に続きます) |