ライブスチームの運転


848. 令和6年9月 ミニSLフェスタ in おやべ  (その7)  (R6.11.13掲載)

 (その6の続きです)

 この日は暑く、倶楽部のメンバーの方から「伊藤さん、かき氷食べますか?。」と声をかけていただき、 「食べる!!!。」と返答しました。そして、一緒にいただきました。 ご覧の通り、イチゴ味です。 今年の夏は暑い日が多かったのですが、今シーズン、かき氷を食べるのははじめてです。 とても美味しくいただきました。ご馳走さまでした。


 ご馳走になったのですから、せめてものと思い、2個分のカップ類をゴミ箱に捨てにいったところ、 見つけたのが、クロスランドおやべの案内図です。 ”ミニSLフェスタ in おやべ”に何回も参加させていただいているのに、今まで気がつきませんでした。

常 設 線 路
 画像は、案内図の右上の部分です。8の字の常設線路があり、その中央が駅です。 この常設線路をどのように運転したらいいのか、考えてみたいと思います。
ここ()で、お客さまが乗車されます。 運営スタッフの方の発車合図までに、機関車の発車準備を整えます。
 @水槽の水の補給少なくとも、1周約600mを走行中、ボイラーに給水する量は積載要です。
 Aボイラーの蒸気圧多くの機関車の場合、少なくとも 0.3MPaは欲しい。
 Bボイラーの水位できれば、水面計の半分程度欲しい。 水面計から見えなくなりそうなまで低下している場合はピンチで、場合によっては運客を中止します。
途中で走行困難となったら、お客さまにご迷惑をおかけすると共に、後続の運客列車に支障をきたしてしまいますので、しっかりと準備します。


 駅付近を拡大してみてみます。駅には線路が3本あり、画像の一番右の線路(前の画像のの地点)から発車していきます。 逆転機は前進フルギアにセットします。 フィードバックバルブは、私は走行中、状況に応じて(ボイラーの蒸気圧・水位、線路勾配など)、開閉調整しますので、この地点では全開にしています。 なお、常時、全閉から少し開けて、運転する方法もあります(つまり、一定量を常時給水する)。 もし、発車の合図の前に安全弁が吹きそう・吹いたなら、ハンドポンプなどで給水します。 無駄に蒸気を放出するのはもったいないので、水をつくります。

の地点
 発車の合図がありましたら、汽笛を鳴らし、加減弁を開きます。 シリンダーが冷えている場合は、ドレンコックを開き、凝結水が排出されたらドレンコックを閉めます。 画像は、C58461が発車していくところです(撮影年月日:2016年(平成28年)9月19日)。

の地点の手前
 発車してまもなく、ポイントがありますので(2つ前の画像の)、右方向になっていることを目視します。 ここから右カーブの上り坂で(2つ前の画像の↓ ←)、前半の難所です。 自然とボイラーの圧力計に目がいきます。 ボイラー蒸気圧が十分であれば、機関車は力強く上っていきます。
 画像は、国鉄機四重連の列車が、 ポイントを右方向に進み、右カーブの上り坂にさしかかったところです(撮影年月日:2022年(令和4年)9月18日)。


 上り坂のの地点を越え、 の地点に到達すると、直線かつ平坦になります。 逆転機を前進フルギアから引き上げます。 最初の難所を克服し、一息つきますが、上り坂でボイラーの水が後方に移動し、水面計の水位が高く見えていましたが、 平坦になり、ボイラーの水が前方に移動しますので、水位を確認します。 画像は以前に撮影した私のコッペルですが、水位は水面計の半分ぐらいです。これだけあれば順調です。 ここまで、フィードバックバルブを全開していたので、発車時より水位は下がっています。 私は、全閉して水をつくります。 但し、長時間全閉するのではなく、ボイラーの圧力計と水面計を見つつ、時々は全開します。

の地点の少し先
 の地点を過ぎると、まもなくポイントがあります(5つ前の画像の)。 臨時の線路に行く場合は、このポイントを左に進みます。常設線路で運客走行時は、直進します。
 この画像は、5年前の平成30年9月の”ミニSLフェスタ in おやべ”において、 C58277が牽引する列車に火牛さんたちが乗った時で、ポイントを直進しています。 画像の右下方向に伸びているのが、臨時の線路に向かう線路です。

の地点
 
 しばらく直線が続いた後、右カーブで駅方向にUターンします。 Uターンを終えて、直線になるところにポイントがあります(6つ前の画像の)。 ここから長い下り坂です。加減弁を絞り、ブロアバルブを少し開けます。 また、給水と投炭のチャンスですので、私はフィードバックバルブを全閉し、石炭を投炭します。
 画像は、の地点です(撮影年月日:2022年(令和4年)9月18日)。 ここから、やや上り勾配です。加減弁を大きく開きます。 もうすぐ駅で、駅通過後の上り坂に備え、フィードバックバルブを全開します(ボイラー蒸気圧を低下させたくないので)。 右にカーブし、やがて下り勾配になります。

の地点
直線に近づくと、前方正面に駅が見えてきます。 画像は、倶楽部のメンバーの方のD51325です(撮影年月日:2023年(令和5年)9月17日)。

(その6へ戻ります)   (その8に続きます)  


トップページへ戻る