(その8の続きです) 常 設 線 路
引き続き、8の字の常設線路をどのように運転したらいいのか、考えていきます。 10の地点
10の地点です。
お客さまが降車されましたら、次の運客のため、駅に向かいます。
画像は、倶楽部のメンバーの方のWADA WORKS製コッペルです(撮影年月日:2023年(令和5年)9月18日)。1の地点
駅です。前に列車が止まっていたら、発車するまで待つことになります。その間に準備を整えます。
画像は、私達のOS製Superー6の列車(↑)が駅に到着したところです(撮影年月日:2022年(令和4年)9月18日)。
前の列車(↑)にはお客さまが乗車されていますが、新幹線(←)がお客さまを乗せて駅を通過中ですので、
通過するのを待っているのです。
新幹線が通過すると、前の列車が発車します。
そして、前進して、お客さまの乗車位置に列車を着けます。以上が、常設線路1周の運客列車運転の、私が最も良いと思っている方法です。 しかしながら、今後、もっと良い方法が見つかるかもしれません。 また、燃料(有煙炭、無煙炭、オガ炭・・・)などにより、少し異なるところがあるかもしれません。 なお、基本だと思うことを列記してみます。 〇投炭のタイミング(いつ投炭するのが良いか?) ・投炭は、停車中に行うのが最もよく、その次が下り坂・惰行走行中です。 上り坂・力行中はできれば避けたい。 ・なぜなら、火室内を冷やしたくないからです。力行中に焚口戸を開けたら、冷たい外気を取り込んでしまい、 活発な燃焼の妨げになり、ボイラ−効率が低下してしまいます。 一般のボイラーの世界では、燃焼に必要な空気を予熱することさえあります(空気予熱器を使用)。 ・逆に、走行中、安全弁が吹きそうなとき、あるいは吹いたときに、焚口戸を開けることがあります。 火室内を冷やして、蒸気の発生を抑えるためです。 ・燃料を投炭して、すぐに活発に燃焼するわけではありません。 特に無煙炭(ウェールズ炭など)は着火性が悪く、活発に燃焼するまで時間がかかります。 ですので、蒸気使用量が増加する上り坂に来てから投炭していたのでは、蒸気の発生が間に合いません。 前もって投炭しておきます。 〇給水のタイミング(いつ給水するのが良いか?) ・ボイラー蒸気圧を低下させないよう、一時に大量に給水しないことです。 ・インジェクターで給水する場合は、短時間に大量に給水されますので、圧力計と水面計を見て、入れ過ぎないよう、特に注意します。 ・軸動ポンプで常時給水する場合は、フィードバックバルブを全閉から少し開けておきます。開け加減は、実際に走行してみて、調整します。 ・私のようにフィードバックバルブを全閉する場合は、長時間全閉しないことです。 たとえ、圧力計の針が下がらなくても、あとからダメージがきますので、早目に全開します。 ・安全弁が吹きそうなとき、あるいは吹いたときは、フィードバックバルブを全閉します。 空模様が怪しくなり、雨が降ってきました。 OS製MOUNTAIN 4−8−2は、多くの機関車が運客中断するなか、 小雨が降ってきても、運客走行を続けていました。 しかしながら、雨が強くなり、お客さまも途絶えたところで、運客を中断し、駅で待機しました。 雨が少し弱まってきました。オーナーさまが注油しています。
運客再開に向けての準備として、雨で流された?、弁装置類に注しているようです。 雨が止みました。運客再開します。 駅発車まもなくの右カーブの上り坂です(2の地点)。 雨で線路は濡れていますが、空転することなく、力強く上っていきます。 Uターンして、駅に近づいてきます。乗客のお母さまとお子さまが楽しそうです。 (その8へ戻ります) (その10に続きます) |