(その2の続きです) OS製Superー6(”999”)のスチームアップを行っています。 OS製Superー6(”999”)の運転室
ボイラー蒸気圧が上がるまで、運転室の各機器を見ていきます。 @ : 圧力計 ボイラーの圧力計です。 左の画像は、後に撮影したもので、約3kgf/cm2を指しています。 5〜6kgf/cm2程度で、安全弁が吹くものと思われます。 常に監視(目視)を要する重要な機器で、2年に1回行う水圧試験時に、接続した精度の高い圧力計との指針の差を確認しておくといいと思います。 右の画像は、OS製 コッペルの圧力計です。 この機関車の圧力計の方が大きく、精度が優っているのではないかと思われます。 A : ドンキーポンプグローブバルブ ドンキーポンプグローブバルブです。 ドンキーポンプからボイラーに給水する時に、バルブを開けます。 開け加減は、ポンプの動きを見て調整します。 ドンキーポンプは、公式側の主動輪の上方あたりにあります。 ロスコー式(置換式)給油器にスチームオイルを入れておきます。 前回運転時の水(凝結水)が給油器の底に残っていたら、 上蓋(↓)と下蓋を開けて水を抜いてから、 スチームオイルを入れておきます。 B : ハンドポンプ ハンドポンプです。 ボイラーへの給水は、軸動ポンプを装備している場合は、主に軸動ポンプから給水します。 インジェクターやドンキーポンプは一時的に使います。 ハンドポンプも一時的な使い方をしますが、他の給水装置との大きな違いは、ボイラー蒸気圧や水温に無関係に給水可能であることです。 インジェクターやドンキーポンプは蒸気で駆動しますので、蒸気圧がないと給水できません。 また、水温が高いと、インジェクターはうまく動作してくれません。 ハンドポンプは給水の最後の砦として、とても重要な機器で、”エマージェンシーポンプ”とも言われています。 ボイラーに火を入れる前に、必ず動作確認し、もし動作しない場合は、火を入れるのを取り止めます。 C : 逆転機 逆転機です。テコ式です。 テコハンドル(↓)を前又は後に倒します。画像ではミッドギアになっています。 この位置で加減弁を開けても、機関車は動きません。 前進で発車時は、前進フルギア(←の位置)にし、加速がついたら引き上げます(←の位置)。 後進で発車時は、後進フルギア(←の位置)にします。 実機の世界と違って、引き上げたこの位置(←の位置)は、実際に使うことはほとんどないかと思います。 フルギアから引き上げると、蒸気使用量を少なくすることができます。 D : シリンダードレンレバー シリンダードレンレバーです。 シリンダーが温まっていない時に、蒸気が送られると一部が水に戻ってしまいます(凝結水)。 その水をシリンダーから排出するために、コックを開けます。 もし、コックを開けなかったら、発車が困難になったり、煙突から熱湯をまき散らしてしまいます。 水が抜けたら(ドレンをきったら)、必ず閉めておきます。 コックを開けたまま走行し続けたら、無駄に蒸気を放出してしまいます。 また、ボイラー蒸気圧低下を招く恐れがあります。 E : ターボジェネレーターグローブバルブ ターボジェネレーターグローブバルブです。 バルブを開けると、ターボジェネレーターに蒸気が送られます。 ターボジェネレーターは、安全弁の前後辺りにあるかと思ったのですが、見あたりません。 探してみると、前照灯と煙突の間(↓)にありました。 前照灯です。 ターボジェネレーターで作り出された、電気エネルギーを供給され、中に入っていると思われる豆電球/LED電球を点灯させます。 なお、配線はプラス(+)のみで、マイナス(ー)は車体を通しているものと思われます。 (その2へ戻ります) (その4に続きます) |