(その1の続きです)
平岡さま設計 クライマックス(50−TON CLIMAX)
平岡さま設計のクライマックス(50−TON CLIMAX)の煙室戸です。
”5”は、5作目の意味でしょうか?。
煙室戸を裏返ししました。真鍮棒を幅35mmに切断してもらい購入し、そこから削り出したそうです。
材料費が数万円?かかったそうです。持ってみると、ずっしりと重いです。
煙室部分をボイラー側から見た画像です。
取り付け後は、この角度から見ることはできません。
これ(↓)は給気側で、蒸気室/シリンダーに向かいます。
これ(←)は、ブロアーの配管です。
これ(↓)は吐出管で、
吐出ノズル(ブラストノズル)からペチコート(→)・煙突に向かって、
排気を噴き上げて通風を効かせます。
これ(←)は煙室の取り付け用で、ボイラーに取り付けます。
ボイラーの煙室側です。
加減弁を開けると、蒸気はここ(↓)から出て、
前の画像のここ(↓)まで、
パイプで接続し、蒸気室/シリンダーに向かいます。煙管は、上から4本 3本 4本 1本の計12本です。
大煙管はなく、飽和蒸気式のようです。
3.5インチゲージではボイラーの板厚は2mmのようですが、
こちらは5インチゲージですので、板厚3mmとされたそうです。
3mmの方が曲げ加工などで製作が大変かと思ったのですが、
削り代があるので、むしろ2mmより、加工し易いそうです。
ボイラーの公式側です。
@ : 給水口

給水口です。公式側から見たのが左の画像で、上から見たのが右の画像です。
スチームアップを行う前に、ここからボイラーに水を入れるものと思われます。
A : 蒸気溜

蒸気溜です。

蒸気溜を上から見た画像です。
これら(← ←)は、安全弁です。
3.5インチゲージでは使用圧力は、7kgf/cm2のようですが、
5インチゲージのこの機関車も同じでしょうか。
一方、これ(→)は何か、分かりますでしょうか?。
空気弁(スニフティングバルブ)だそうです。
惰性走行時に吐出ノズル(ブラストノズル)から煙などを吸い込む(逆流)のを防止します。
蒸気室付近によくありますが、この機関車ではここにあります。
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