ライブスチームの運転


898. つくで高原模型鉄道倶楽部 令和7年3月 定例運転会 (その5)  (R7.5.7掲載)

 (その4の続きです)
平岡さま設計 クライマックス(50-TON CLIMAX)の運転室
引き続き、クライマックス(CLIMAX)の運転室の各機器を見ていきます。

 ⑥:ブロアーバルブ(通風弁)  ⑦:圧縮空気取込み用バルブ  ⑩:圧縮空気取込み口
      
      ブロアーバルブ(通風弁))、 圧縮空気取込み用バルブ)、 圧縮空気取込み口)です。


      
      ボイラーに充分な蒸気圧があり、停車中に通風を効かすときは、 圧縮空気取込み用バルブ)は全閉し、 ブロアーバルブ(通風弁))を開けます。 ボイラーの生蒸気は、↓ → ↑ ↑と通って、煙室に向かいます。


      
      そして、ここ()から煙室に入り、 配管()を通って、煙突の下から上に噴き上げて、通風を効かせます。


      
      スチームアップを行うとき、電動ブロアーを煙突の上に乗せて、通風を効かす方法がありますが、 この機関車では、圧縮空気を取込んで通風を効かせることができます。 ブロアーバルブ(通風弁))は全閉しておき、 圧縮空気取込み用バルブ)は全開し、 コンプレッサーで作り出された圧縮空気をこの口()から取込みます。 圧縮空気は、← ↑ ↑ → ↑と通って、煙室に向かいます。 その後は、一つ前の画像と同じです。
 なお、この圧縮空気を利用する方法は、この機関車のオーナーさまのやり方であり、平岡さまの設計ではないと思われます。


 ⑧ : 焚口戸
      
      焚口戸です。 ご覧の通り左に開きます。ので、右手でショベルを持つと焚きやすいと思います。 もし、右に開くのであれば、左手でショベルを持つと焚きやすいと思います。


      
      これは、焚口から火室内を見た画像です。 真ん中の白い〇は、一番下の煙管です。その上にも煙管があります。


 ⑨ : 加減弁テコハンドル
      
      加減弁テコハンドルです。


      
      ボイラーの上から見た画像です。 これ()は蒸気溜で、この中に加減弁があると思われます。 加減弁テコハンドル)を手前に引くと、 加減弁が開き、蒸気室/シリンダーに蒸気が送られ、機関車が走り出します。 なお、バネ()がありますので、 加減弁テコハンドルから手を離すとバネの力で戻り、 加減弁が閉まって、機関車が止まります。 イザという時は手を離せばよく、慌てて逆方向に回してしまうと暴走する恐れのあるネジ式と比べて、安全性が高いと思います。
 しかしながら、その一方、力行走行中は常に加減弁テコハンドルを引いている必要があり、 片手がその操作でつきっきりとなります。ので、片手で焚口戸を開けて、他方の手にショベルを持って投炭することは困難となると思われ、 長時間の連続走行には、向いていないように思います。
 何に重点をおいて設計するのか、設計される方の設計思想によるものと思います。 それぞれ一長一短があり、100点満点の設計は無いのではないでしょうか?。


 ⑫ : 逆止弁
      
      逆止弁です。 ここに何が繋がるのでしょう?。ドンキーポンプか、インジェクターからの給水用でしょうか?。

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