(その3の続きです)
フライホイールです。
斎藤製作所の船舶用スチームエンジンにも有ります。
フライホイールは、回転エネルギーを蓄え、また、回転運動を安定させるようです。
一般に(OS製クラウスなど)、軸動ポンプを駆動する、偏心棒の前後動により、
機械式給油器を駆動しますが、
この機関車では、フライホイールの回転運動を利用しており、この棒(↑)により、
機械式給油器を駆動します。
フライホイールの中心部です。
フライホイールの中心点から、わずかにズレた位置に、棒を連結しています。
2つ前の画像の ↑ が、
この画像の ↓ です。
この棒(↓)の左右動により、
これ(←)が振り子のように動き、機械式給油器を駆動します。
反対側(公式側)から見た機械式給油器です。
給油器から送り出されたスチームオイルは、
上方に向かいます(→ ↑ ↑ ↑ →)。
非公式側から見てみます。
スチームオイルは、↑ ↑ ↑と上方に向かいます。
そして、給気管を通ってきた(↓)蒸気と混じります。
そして、スチームオイルと混ざった蒸気は左右に分岐して(←と↑)、
それぞれ蒸気室/シリンダーに入ります。
給気管との合流箇所をアップして見てみます。
合流する直前に逆止弁があるものと思ったのですが、そのように見えませんが・・・。
給油器を出たところに、逆止弁があるのでしょうか?。
給気と排気の流れを見ていきます。
まず、給気側からです。加減弁を開けると、蒸気はボイラーを出て、ボイラー上部にある煙室から外に出て、
給気管を通って(← ← ↓)、蒸気室/シリンダーに向かいます。
次に排気側です。
シリンダーから出て排気管を通って(↑ → →)、煙室に向かいます。
そして、おそらく煙室にあると思われる吐出管から煙突方向に噴き上げて、通風を効かせます。
アップして見てみます。
給気の流れが黄色の矢印です。
スチームオイルと混ざった直後に左右に分岐しています。
排気の流れが赤色の矢印です。
シリンダーから出た排蒸気は、中央で合流して煙室に向かっています。
(その3へ戻ります) (その5に続きます)
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