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室内画展の作品の感想(2)

 Gerard Dou(1613〜1675年)ヘラルド・ダウで良いのでしょうか?少し調べたのですが、よくわかりませんでした。でも、この画家、この作品について触れないで、すごすわけには行きませんでした。なぜなら、この『フェルメールと室内画展』は、この画家の作品で始まっていました。第一室の、一番最初に飾られていた作品が、下記です(ただし、私の記憶がただしければ・・・、ですが)。


若い母親

The Young Mother

マウリッツハイス美術館所蔵


73.5×55.5cm・油絵・板
1658年制作

ダウの『若い母親』


 私は、昨年の夏に、マウリッツハイス美術館で観ているはずなのですが、記憶にありません。
 

 この作品は、二人の子供(一人は赤ん坊)と、編み物をする母親が描かれています。甲冑などの戦の道具が置かれていることから、夫は、戦いで戦死したか、戦に行ったのでしょう。戦争の悲哀を語った作品かもしれません。


 母親は、こちらを見つめています。私の感が正しければ、これはダウの作品の特徴のひとつだと思います。

 

クラビコードを弾く女


The Trusteers of Dulwich Picture Gallary
ロンドン・ダリッジ美術館


37.7×29.8cm・油絵・板
1665年制作

ダウの『クラビコートを弾く女』


 この絵も傑作です。見つめられて、思わず、ドキッとしました。ただ、残念なのは、鍵盤を弾く、指先が、可憐でなく、ロボットのように思えました。行かれる人は、絶対に見逃さないで欲しいです。


 フェルメール作品の『ヴァージナルの前に座る女性』と似通った作品と、カタログには書かれていました。確かに、そのように思われます。


 これらの絵を観て、ある作品を思い出しませんか?それは、よく『牛乳を注ぐ女』の作品に引用される作品です。正式名は、『オランダの料理女』・『瓶から深皿に液体を注ぐ女』ともいわれています。ルーブル美術館が所蔵しています。今回ルーブルにも行ったのですが、見落としてます。本当に情けない。

 
 詳しくは、フェルメールの52ページを観てください。目がとても印象的な作品です。ヘラルド・ダウの作品は、この他に1作品ありました。


 次のページでは、Pieter de Hooch(1629〜1684年)ピーテル・デ・ホーホについて、コメントを掲載します。

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