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「ヴァージナルの前の二人」のひとつのポイントは、足もとにある気がします。こうやって、Catch eyeしてみますと、そのことがよくわかります。まず、窓から入る光が床に作った影が目につきます。そして、ヴァージナルの足の影・少女の影が、奥の壁に映っています。丁寧な描写です。
また、床に置かれたチェロは、ある意味では、この絵の1番の主役だったのかもしれません。絵のほとんど中央に位置して存在感があります。実に丁寧に描かれ、楽器の弦まで見えます。
マウスポインタを写真の上に載せてみてください。
普通に観られます。
「床に斜めに置かれているチェロが、宇宙の調和を連想させる副次的意味をもつものであることは間違いない。」(⇒VERMEER・音楽の力・38ページ)やはり、チェロが作品におけるウエイトが高いこともしめしています。
また、この奇麗な床に注目されて人もいらっされれます。この床は、白と黒の市松模様の床です。作品共通項目リストNo.15で、他にも使われている作品をまとめていました。結構フェルメールは、この床が好きだったのかもしれません。このような床は、オランダで見れないことないみたいです(⇒フェルメールとオランダの旅・十七世紀の家をたずねて・78ページ)。でも、探すのは大変なもかもしれません。探してみようかなあ(^-^)。
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