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「ヴァジナルの前のふたり」と「中断されたレッスン」は、同じ先生と生徒の作品です。作品が作られた時期は、こちらの方があとのようです。どちらからコメントするか迷いましたが、物語的にこちらを先にするべきと考えて、こちらを先にしました。この絵は、イギリスにあります。この絵は、ロンドンのバッキンガム宮殿王室コレクションにあります。そのホームページも見てみましたのですが、記載されたところを探すことができませんでした。
この絵は、透視法の原理を使ったもので、その構成が決まった作品とされています(⇒お勧め本No.4・フェルメールの世界フェルメールの描いた部屋・74ページ)。その分、先生と少女のやり取りが、窺うことができにくくなっています。というか、この作品は全てを控えめにあらわしており、上品だそうです。(⇒VERMEER・音楽の力・38ページ)
この作品は、稽古をそって覗いているという設定でしょう。少女が、フェルメールの娘かどうかは、わかりませんが・・・。親の眼じゃあないでしょうか?
そういうことを考えながら、「ヴァジナルの前のふたり」をCatch eyeしてみましょう。
私は、この絵は、フェルメール作品の中で、新しい境地を開いた作品だと思います。そういう意味では、興味深い作品ですし、深く観れば見るほど、味わいのある作品です。
次は、同じ設定の「中断されたレッスン」について述べてみようと思います。
(2002年6月25日作成 9月6日加筆)
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