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フォーサム2016東京の学会の新しいオルソケラトロジーの知見を報告いたします。
今回の学会に参加して、特に思ったのは、今時代はオルソケラトロジーを認めつつあるということです。大げさな言い方と思われるかもしれません(笑)。
ただ、私がよく発表していた10年前に比べて、オルソケラトトジーが、学会でもよく取り入れられて、シンポジウムも演題も増えていました。
この背景には、近視矯正の一方の雄だったレーシックの下火があります。レーシックは、一時期に比べて約十分の一に減って来ています。その原因を作ったのは、とある施設の、ケア不足による眼感染です。眼感染は、不可逆性のものになることもあり、恐ろしい病気です。
私たちオルソケラトロジーを行っている施設としましては、おごることなく、地に足をつけて、治療を続けることが大切です。
今回は、何故学会がオルソケラトロジーに注目して来たかということと、何を一番に気をつけて治療をしないといけないかについて、報告いたします。
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「オルソケラトロジー」が注目されるようになった訳?
それは、ずばり近視抑制効果にあります。
1.人種
欧米人より東南アジアの人の方が効き易い
2.年齢
若い方が効き易い
3.近視度数
中等度以上の近視の方が、効果が出る
今まで言われていたことですが、同じ人物でも、メガネとオロソケラトロジーを試した場合に、オルソケラトロジーを行った目の方が、近視の進行を抑制できたという報告もありました。
少なくとも約30%は、眼軸が長くなるのを抑制できて、近視予防になった、そうです。
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「オルソケラトロジー治療」で気をつけること
一番の問題は、緑膿菌やアカントアメーバーなどの菌による感染の予防です。当院では、今まで経験がないです。ケアが、出来ているのだと思います。
しかし、学会では、報告が結構ありました。失明につながる、おそろしい病気ですので、気をつけないといけません。基本的には、コンタクトレンズを使用される人は、同じリスクになります。
1.必ずレンズを20回こすり洗いすること。
2.保存液は、毎回一度捨てて、就寝中(オルソレンズ装用中)に、容器を乾かすようにしてください。
これは、アカントアメーバーは乾燥に弱いためです。
3.ポピドンヨード剤(O2SEPTなど)入ったものを使うこと、タンパク除去を週1回すること。ポピンヨード剤は緑膿菌を除菌します。
機械的にケアすることは、除菌に有効だと強調されてました。
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