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  5. 第2バイオリンは右

ベートーヴェンの、右側に第2バイオリンの録音は?


小噺その1
 コントラバスは右側にあるもんだという一般論。そこから強引に理論を展開し、ある評論家は、スピーカーというものは右側のほうを低音がよく出るようにサイズを大きくすればいいんだ、と言ったとか。

小噺その2
 その昔、あるレコード会社でレコードのための原盤を作成していたとき、左側のモニタースピーカーからコントラバスが聞こえてきた。それに気付いたエンジニアが信号ケーブルの左右を入れ替えて、第1バイオリンが右側にある不思議なレコードを作ってしまったんだとさ。

 いずれも、いいかげんな知識でやってしまったドジですが、笑えない。

 それでは、第2バイオリンが右側にある録音(私自身が聴いたもの)を集めてみましょう。現代の大きな演奏会場では、決して望むような効果が得られない楽器配置ですが、家庭なら簡単。ヘッドフォンを使えば、絶対にわかるのです。
 ここを書くにあたりよく調べたところ、クレンペラーやモントゥーはしっかり左右展開をしているのでした。録音が古いので少々残念ですが、これだけあれば、鑑賞の上でも資料としてもたいへんうれしい。きっと皆様のお役に立つことでありましょう。
 

 発見次第、追加します。 2016年11月11日

注:(*)コントラバスは右側に配置されている。

指揮者 管弦楽団 曲名 録音年 会社
クレンペラー フィルハーモニー管弦楽団 交響曲全集 1950代 EMI
クレンペラー ニュー・フィルハーモニー管弦楽団 ピアノ協奏曲全集(バレンボイム) 1960代 EMI
クレンペラー フィルハーモニー管弦楽団 序曲(コリオラン、レオノーレ、フィデリオ、プロメテウス) 1950代 EMI
クレンペラー ニュー・フィルハーモニー管弦楽団 合唱幻想曲 1960代 EMI
クレンペラー フィルハーモニー管弦楽団 大フーガ 1950代 EMI
モントゥー ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 交響曲第1番 1960 DECCA
モントゥー ロンドン交響楽団 交響曲第2番 1959 DECCA
モントゥー ハンブルク北ドイツ放送交響楽団 交響曲第2番 1959 DECCA
モントゥー ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 交響曲第3番 1957 DECCA
モントゥー ロンドン交響楽団 交響曲第4番 1961 DECCA
モントゥー ハンブルク北ドイツ放送交響楽団 交響曲第4番 1959 DECCA
モントゥー ロンドン交響楽団 交響曲第5番 1961 DECCA
モントゥー ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 交響曲第6番 1958 DECCA
モントゥー ロンドン交響楽団 交響曲第7番 1961 DECCA
モントゥー ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 交響曲第8番 1960 DECCA
モントゥー ロンドン交響楽団 交響曲第9番(*) 1962 DECCA
モントゥー ロンドン交響楽団 フィデリオ序曲、エグモント序曲 1960 DECCA
サー・ボールト BBC交響楽団 交響曲第6番(*) 1972 IMP
クーベリック ロンドン交響楽団 交響曲第1番 1974 DG
クーベリック ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 交響曲第3番 1971 DG
クーベリック イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 交響曲第4番 1975 DG
クーベリック パリ管弦楽団 交響曲第6番 1973 DG
クーベリック バイエルン放送交響楽団 交響曲第7番 1970 DG
クーベリック ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 交響曲第7番 1974 DG
クーベリック クリーブランド管弦楽団 交響曲第8番 1976 DG
クーベリック バイエルン放送交響楽団 交響曲第9番 1976 DG
ハーガー ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団 交響曲第5、7番 1971 -
C.クライバー ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 交響曲第7番 1976 DG
グッドマン ハノーヴァーバンド 交響曲第6,7,9番 1980代 NIMBUS
マッケラス ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団 交響曲全集 1991-1997 EMI
飯守泰次郎 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 交響曲全集 2000-2001 fontec


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