CDレビュー(5)
レビューというより、単なる雑談だ。
(1)高品質その1、チェスキー・レコード
(な)チェスキー・レーベルは、メジャーな会社のアナログ録音を買って高品質なCDを作る会社です。これは「第9」です。主に1960年代の録音を使ってます。
(大)わしの交響曲全集を扱っているのは、うれしいな。
(な)レイボヴィッツ指揮、ロイヤル・フィルハーモニー(
CHESKY CD66
)です。他にはバイオリン協奏曲などもあります。
(大)うーむ、許可である。合唱部分も破綻なく録音されておる。
(な)こういう録音を小さな会社が高品質で売っているということは?
(大)メジャーな会社は、さぼっているとしか思えん。うー、腹立ってきたぞ。もっとしっかりやらんかい!
(2)高品質その2、リファレンス・レコーディング
(な)こちらは、オリジナル録音を高品質でやってしまおうという会社です。イストミンによる「月光」「ワルトシュタイン」、作品110の3曲。よい録音と思います(RR-69CD)。
(大)ちょっと気に入らないのは、レコーディング・エンジニアのプロフェッサー・ジョンソンがクレジットされていないことだ。
(な)彼の名前は、このレーベルの「売り」のひとつですからね。
(大)ということは、ちょっといかん。イマいちだ。やはり最高を目指せ。
(3)高品質その3、eloquence
(な)こちらも、メジャーな会社のアナログ録音を買って、高品質CDにしています。
(大)デッカのアナログ録音は優秀だからな。
(な)ショルティ/シカゴ交響楽団の交響曲第7、8番です(eloquence
458
655-2)。
(大)ショルティ/シカゴ交響楽団の第7といえば、かつて究極のアナログLP「ステレオ・ラボラトリー」があった。
(な)あれの低音のエネルギーはすごいですね。
(大)それと比べて、これはどうか。
(な)同じくらいたっぷりと入っていますね。
(大)では、本家デッカの発売したものは?
(な)持っておりません。
(4)3枚の「第9」。
(な)モントゥー/ロンドン交響楽団の「第9」(289 471
216-2)です。
(大)モントゥーは、ええ指揮者だ。
(な)まず1988年に、MCAがCD化。次に1996年に、BMGビクターの技術を使って、20Bitリマスターによる新しいCDになり、3度めは、2001年にドイツ・グラモフォンの技術(Original
Image Bit
Processing)を使ってこのCDになった。
(大)マニア泣かせじゃの。それを3つとも買ったあんたは…。
(な)マニアでございます。
(5)幻影
(な)エルマンのバイオリン、ショルティ指揮、ロンドン・フィルのバイオリン協奏曲、1955年録音です。
(大)19世紀の残り香があるバイオリニストはよいね。
(な)独特の音色(エルマン・トーン)のエルマンだったそうで、この録音でも、何か現代の演奏家とは違うところが少しですがわかります。
(大)バイオリン協奏曲は、演奏家の個性が出なくちゃいけないね。特に音色に。
(な)抒情性の強いこの作品ですから、よけいにそうなります。
(大)古き良き時代の幻影に遊ぶのも良し。
(2002.10.17)