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CDを買わずに優秀な演奏を聴く(改訂)


 あちこちで書いたのでまたかと思われるかもしれないが、ここでまとめとして書いておきたい。じつはベートーヴェンの作品を無料で聴けるのである。それも定評のある演奏を良い音質でだ。これはなにもベートーヴェンに限ったわけではない。先日、ヴィヴァルディの「四季」で懐かしい演奏(しかも瑞々しい録音)を聴いて涙目になったよ。

著作権フリーの演奏をダウンロードできるサイトは、
「クラシック音楽mp3無料ダウンロード 著作権切れ、パブリックドメインの歴史的音源」
http://classicalmusicmp3freedownload.com/ja/
を以前に紹介していたが、それをやめて今回は
クラシック音楽へのおさそい〜Blue Sky Label〜
を紹介する。理由は、FLACファイルがかなり多いからである。
ちなみに、ベートーヴェンの作品でFLACファイルにより提供されているページは、
http://www.yung.jp/yungdb/flac_c.php?comp_id=11
である。

注意
FLACファイルの音楽を実際に聴いてみたい方は、フリーの音声変換ソフトをご用意いただくほうがよい。理由は後述。
Audio Extracter
http://www.pazera-software.com/products/audio-extractor/


鑑賞可能な主な作品と、その注目すべき録音

・交響曲 全9曲
  トスカニーニ(指揮)、NBC交響楽団他(モノラル)(1950年代)
  フルトヴェングラー(指揮)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団他(モノラル)
  クリュイタンス(指揮)、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(ステレオ)
  コンヴィチュニー(指揮)、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(ステレオ)
  クレンペラー(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団(ステレオ)
・弦楽四重奏曲 全17曲(含「大フーガ」)
  バリリ四重奏団(モノラル)
  ブダペスト四重奏団(モノラル)
・ピアノ協奏曲 全5曲
  バックハウス(pf)、イッセルシュテット(cond)、ウィーン・フィル(ステレオ)
・バイオリンソナタ 全10曲
  Vn:グリュミオー P:ハスキル(ステレオ)


FLAC形式が狙い目であること

 この形式は mp3 と異なり可逆圧縮だ。これはつまり、元の音源がCDと同等であるなら、これをAudio ExtractorなどのツールでWAVEファイルに展開すると、結果として市販のCDを買ったのとほぼ同じものができあがるというわけである。もちろんケースもジャケットも解説も無いので、体裁を気にする場合は市販品を買うしかない。

注意事項

(1)このサイトではうまく整理できていないページもあり、違った場所に表示されるデータもある。また、mp3ファイルも存在しているので、探し方を間違えるかどうか注意する。ファイルの形式やファイルの置き場所の関係で、ダウンロード画面の動きが3種類ある。

(2)古い録音が多い。
 あくまでも目安であるが、以下の3つに分かれる。FLACデータベースからたどると、ステレオ形式のみが整理されているようだ。

  1949年以前:SP録音からの復刻が多い
  1950〜1958:ほぼモノラル録音
  1959〜  :ステレオ録音初期

 ※著作権法の改正次第では消されることもあるので、是非注意しておきたい。手元に余裕があるなら、まとめてダウンロードしておくべきだろう。

Audio Extractor で、FLACファイルをWAVEファイルにする

 このサイトで得られるFLACファイルはもともとCD品質と思われるので、設定を間違えないように変換できればそのままCDに書き込めるデータができる。

 詳しい操作は省略するが、簡単に示すと、
 @Audio Extractor を起動する。(下図)
a_extractor.jpg

 A変換したいFLACファイルを、上半分のリスト欄にドラッグ&ドロップする。複数個の指定が可能だ。
 B左下の設定を確認する。以下ならCD相当のデータに変換する。

   Sampling freq  44100 Hz
   Channels     2 - Stereo
   Volume        100%

 C上の白抜きメニューで、「CONVERT」をクリック
   一部の情報が文字化けしているが、変換はできている。
a_extractor-2.jpg (97476 バイト)

 これで、FLACファイルと同じフォルダにWAVEファイルが出来上がる。

以上で、聴く上で必要な情報は提示したつもりだ。あとは聴きまくるしかない。
上記のサイトには、もちろんベートーヴェン以外でもさまざまな録音がある。CDの購入を考えている場合には、ここで聴いて検討してみることも可能だ。

(2012/9/9)



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