ご参考)現在保有のオーディオ
ちまたでは、大勢の人が、あの演奏がいい、このCDはすばらしいなどと言ったり書いたりするが、使っているオーディオ装置が何なのか、どこにも記載が無い。それははっきり言って変であると思う。そういう自分との相違点を考慮せずに比較検討なんて愚の骨頂であろう。なので、私は記載しておく。
ちなみに単体装置選択のポリシーは「極力、普通で無駄なく」、ケーブル接続に際するポリシーは「ケーブルは太く短く抵抗を小さく」である。結線は実はもう少し複雑であるが、本題とはほど遠いので機器のみ注目していただければよい。
1.CDプレーヤー
(1)KENWOOD DP-K1000
選択したポイントは「余計な機能が無い」である。なんとこのプレーヤー、ボリュームも付いていないのだ。先代のAccuphase
DP-70Vがなめらかで落ち着いた味わいであったが、こちらはやや華やかである。現在は、もっぱらデジタル出力専用になっている。
(2)DENON PRESTA DCD-201SA
中古で購入。光ピックアップは新品に交換済である。
(3)ポータブルCDプレーヤー
主力のみ掲載する。
Panasonic、@SL-VP30、ASL-S310、BSL-CT510、CSL-CT520、DSL-SX410、ESL-CT800、FSL-CT710(写真の左から)
@SL-VP30 1997年発売
まあ、元気。ライン出力端子あり。DACを4個積んでいる。非常に良い。
ASL-S310 1999年発売
まあ、元気。ライン出力端子あり。SL-Sシリーズの最後の世代。
BSL-CT510 2004年発売
1号機 元気。
2号機 トラバースユニット2009年交換済。元気。
3号機
トラバースユニット2015年交換済。元気。
CSL-CT520 2005年発売
元気。中古だけど箱付きで買った。かなりきれいな品だ。
DSL-SX410 1999年発売
元気。光デジタル出力が可能。故障品2個から、ニコイチで正常動作の1個を仕上げた。
ESL-CT800 2002年発売
元気。光デジタル出力が可能。
FSL-CT710 2003年発売
元気。光デジタル出力が可能。
(3)DVDプレーヤー(デジタル出力専用)
GRAMOLUX GRAMO-10HD
GEOで売っていた、いわゆる安物DVDプレーヤー。IC2個くらいでDVDもCDも全部こなすような作り。合わない端子形状の部品をてきとうに作り上げるあたり、雑な神経でないと売れない、さすが中華。デジタル出力がある。
2.アンプ
(1)ヘッドホンアンプ
FX-AUDIO-&NorthFlatJapan PH-A1J
FX-AUDIO-&NorthFlatJapan TUBE-02J
小型の製品に興味があったので買った。
中華アンプであり、かつ日本の会社による監修/指導で作られたPH-A1Jは、オペアンプの後ろに専用のトランジスタでゲインを得る2段構え。無理をせずに役割を分担するぶん、PH-A1Jは余裕のある豊かな音になる。ボリュームは9時付近で十分な音量を得られる。オペアンプは、LME49720の系列に交換してある。その真空管版がTUBE-02Jといえる。
3.ヘッドフォン
audio-technica ATH-A900
audio-technica ATH-A500X
audio-technica ATH-M20x
「え、スピーカーじゃないのかよ」と思うだろうが、家族がうるさがるのでもっぱらヘッドフォンだ。ちなみに、スピーカーはヤマハのNS-500YSTを持っていたが、2018年4月に売り払った。
4.DAC
主力のみ並べる。KENWOODやDVDプレーヤーからのデジタル出力を介して、PH-A1Jに出力して聴いている。
左から順に、S.M.S.L SD-793II、FX-AUDIO-
DAC-SQ5J、S.M.S.L SD-1955+、S.M.S.L SD-1955
(1)S.M.S.L SD-793ii
中国製
デジタル・オーディオ・レシーバ:TEXAS INSTRUMENTS DIR9001
DAC:Burr-Brown PCM1793
ライン出力用オペアンプ:TEXAS INSTRUMENTS OPA2134 を同社の
LME49860NAに換装
いわゆる中国製。日本ではありえない、内部の基盤に指紋。ま、それはともかく、部品はなるべく良いものを使用している様子。入力2系統(光1、同軸1)。
ヘッドフォン端子側には、maxim integrated というアメリカ籍の会社(ただし社長が中国人)になるオペアンプ MAX97220A
が使用されている。中国では使用頻度が多いのかもしれない。これは単なるオマケとみるべき。
なお電源は9V直流
(2)FX-AUDIO- DAC-SQ5J
中国製
デジタル・オーディオ・レシーバ:旭化成 AK4113
DAC:Burr-Brown PCM1794A
ライン出力用オペアンプ:TEXAS INSTRUMENTS OPA2604 を同社の
LME49860NAに換装
I/V変換用オペアンプ:TEXAS INSTRUMENTS LME49720NA を同社の
LME49860NAに換装
結局、全てLME49860NAに置き換えた。USB用の基盤は取り外した。なかなか良い製品である。
なお電源は12V直流
(3)S.M.S.L SD-1955+(第3世代)
中国製
デジタル・オーディオ・レシーバ:Burr Brown DIR9001
DAC:アナログ・デバイセズ AD1955
ライン出力用オペアンプ:TEXAS INSTRUMENTS OP275GP を同社の
LME49860NAに換装
I/V変換用オペアンプ:JRC NJM5532DD をTEXAS INSTRUMENTSの
LME49860NAに換装
結局、全てLME49860NAに置き換えた。これも、なかなか良い製品である。
なお電源は9V直流
(4)S.M.S.L SD-1955(第1世代)
中国製
デジタル・オーディオ・レシーバ:Burr Brown DIR9001
DAC:アナログ・デバイセズ AD1955
ライン出力用オペアンプ:TEXAS INSTRUMENTS OP275GP を同社の
LME49720NAに換装
I/V変換用オペアンプ:JRC NJM5532DD をTEXAS INSTRUMENTSの
LME49720NAに換装
結局、全てLME49720NAに置き換えた。これも、なかなか良い製品である。
なお電源は24V直流。電源回路の電源のパワーアンプ素子などがケースにネジ止めされていて、ケースが放熱板を兼ねている。素子とケースの間に絶縁用シートがはさまっているが、それを取り除くと電源異常で盛大なノイズが乗る。
(5)S.M.S.L SD-1955(第2世代、写真無し)
中国製 ひとつ前に記載の製品の1世代前のもの。
デジタル・オーディオ・レシーバ:Burr Brown DIR9001
DAC:アナログ・デバイセズ AD1955
ライン出力用オペアンプ:TEXAS INSTRUMENTS OP275GP を同社の
LME49720NAに換装
I/V変換用オペアンプ:JRC NJM5532DD をTEXAS INSTRUMENTSの
LME49720NAに換装
結局、全てLME49720NAに置き換えた。これも、なかなか良い製品である。表面の型番が誤植で"SD-1995"になっているのがご愛敬。
なお電源は9V直流で、電圧が下がった分、当然電源回路が変更されている。
SD-1955のシリーズの次は、DACチップが変更になって、Sanskritという名前に変わった。
5.電源
中華製の小型装置は皆ACアダプタ(スイッチング電源)を使う。S.M.S.L.もFX-AUDIO-にも SUCCUL(サクル)のACアダプタで統一してある。
さて、このACアダプタから下記のノイズフィルター製品「Petit
Susie」を介して接続する。一応ノイズを排除する機能はあるが、聴感上非常に微妙な違いである。もともとDACなどの回路に多少なりともフィルター機能(コンデンサ程度と思うが)が入っているため、違いがわかりにくいのではと思う。この製品が効くかどうかは、元々電源ノイズ対策の全く無い製品で試してみるしかないだろう。
(2021.03.19)