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わしの名前は、ビートホーフェン(らしい)


 ドイツ語も日本語と同じで、方言の違いがスゴいらしいので、Beethovenをどんな発音で読むのが正しいのか私はわからない。

 大学で第2外国語としてドイツ語を受講していたとき、「ドイツ語で標準語にあたるのは、ごく狭い地域の言葉で、それ以外は方言だ」というように教えられた記憶がある。だから、読む人の育った地域によって、若干読み方が違っていてもおかしくない。「ビーソーフェン」だという奴がいたり、「ベートーフェン」だという奴がいても、おかしくない。また、何かの記事で「ビートーヴェン」と読む人もいるらしいことを読んだ記憶がある。ただ、どう書いてもカタカナ表現でしかないので、正確さなんて無いに等しい。万国表音記号(だっけ?)で書いてほしいものだ。

 昔、高校生だった頃、ちょっとドイツ語を知っていて「ベートーヴェンと読む奴は無知だー」とへらへら笑っていた奴がいたが、当の大権現様の先祖、元はオランダあたりから北ドイツのボンに移住してきたというから、そのあたり(オランダ)の読み方が一番正しいはずである。そうなら「無知」とは誰のことか。ただ残念なことに、オランダ語を知らない私がいる。

 Beethovenはオランダ語でいうところの、beet と hoven の連結語だそうだ。だから無理やりカタカナに直すと「ビート・ホーフェン」が、もっともらしい読み方であろう。続けて読むと、「ビートーフェン」でもいいだろう。ほんと、万国表音記号を知らないので、この程度しか書けないことがうらめしい。

 beet : 砂糖大根
 hoven : 農場(複数形)

 先祖は「砂糖大根農場主」だった、というところか。砂糖大根というのは、「砂糖きび」みたいなものだろうか。日本でも、広く栽培されているということだ。

 ともかく、隣国にすらいるわけでもない人間が読み方を云々してはいけない。本人の発音が第一だということは、かわりない。だから、ボンのベートーヴェンの生家の近所で「どう読めばいいのですか」と、なるべく年寄りに尋ねるのが一番なのだろう。面倒な話だなー。

 「そうさなー、おらのじっちゃまは、○○○○○○○○とゆーておったわなー」という回答があれば、ベストだろう。

 さて、これまでで気づいたと思うが、「ベートーヴェン」は、「ビートたけし」とほとんど同じだったのである。ツービートは、2本の砂糖大根のことだったのか。

ということで、名前の話でした。



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