ベートーヴェンの楽器
ボンのベートーヴェン・ハウスには、ベートーヴェンが実際に使った楽器がある。そのうちのいくつかを並べてみよう。私は行ったことが無い。他に、ボンで演奏したことがあるオルガンのコンソール(鍵盤などの部分)もあるそうだ。
1803年にエラールが贈ったピアノ↓
4つもペダルがある。
1825年にコンラート・グラーフが贈ったピアノ↓
ベートーヴェンが使った最後のピアノだ。
こちらには3つのペダルがあるが、現代のピアノとは機能が少し違うはずだ。
上のグラーフを実際に使って演奏した録音が残っている。↓
ソナタ・第26、32番、バガテルop.126-3
イェルク・デムス 1970年録音。現在、廃盤。
ボンでオーケストラに入っていたときに使っていたビオラ↓
ベートーヴェンはビオラ弾きでもあった。これは意外と知られていない。
1800年にリヒノフスキー公から贈られた、弦楽四重奏一式↓
左:第1バイオリン、ニコロ・アマティの門下生、1700年
中:第2バイオリン、おそらくC.F.ランドルフィ、18世紀
右:ビオラ、ヨハン・アントン・ゲーラー、18世紀後半
下:チェロ、ニコロ・アマティの門下生(おそらく、グァルネリ)、17世紀
↓下のように楽器は展示されているらしい。
↓上の弦楽器4本を使った演奏を録音したCD。
ARS MUSICI AM1281-2
弦楽四重奏曲第4番op.18-4、第9番op.59-3「ラズモフスキー第3番」
1999年録音
このCDは中古屋で見つけた珍品だ。演奏団体の名前はシュパンツィッヒ四重奏団。もう1枚を発売する予定だとライナーには書いてあったが、どうなっているのだろうか。
(2010.6.6)