最初の1ページ 弦楽四重奏曲その1
弦楽四重奏曲第1番 Op.18-1
当時の室内楽は3曲または6曲揃ってのシリーズ作品になるのが習慣だった。この曲のみ推敲前の楽譜が残されていて、演奏も録音されている。
弦楽四重奏曲第2番 Op.18-2
どことなくピアノ協奏曲第2番に似た音型がある。同じ頃に作曲したためだろうが、主題の使いまわしはいつものことである。
弦楽四重奏曲第3番 Op.18-3
異様に間延びしたような旋律が特徴的。このような若い頃の作品はまだ古典派の基本的な原則に従って、などという解説が見られるが、このような曲を見ると、思ったより自由闊達な時代ではないかなと思う。
弦楽四重奏曲第4番 Op.18-4
一揃い6曲なら、ベートーヴェンがその中にひとくせある作品を含めるのは容易に想像がつく。そのうちの1つがコレだろう。もう1曲あってもいいと思うが、間延びした第3番かなぁ。
弦楽四重奏曲第5番 Op.18-5
弦楽四重奏曲第6番 Op.18-6
ここまでの6曲を眺めてわかるように、第1バイオリンに旋律の主体がある。低音が伴奏で、高音が旋律という分担になっている。それが弦楽四重奏の当時の仕様というものだろう。そして、6曲の最後は明るく活発な楽章で始まる。
(2010/3/20)